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【2025年夏の甲子園 優勝予想】夏を制するのはどこだ
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2025年8月20日

甲子園球史に残る激戦「県岐阜商 vs 横浜高校」やベスト4に残ったチームを、元NHKの高校野球解説・実況アナウンサーと元朝日新聞の記者が徹底分析。 勝敗を分けたターニングポイント、横浜高校・村田浩明監督の采配、そして優勝予想や大会を彩った好プレーを語り尽くします。 サムネイル 写真:iStock
【Pivot Baseball】夏の甲子園2024、優勝予想とベストプレイは?大矢正成氏と安藤嘉浩氏が熱く語る!
「Pivot Baseball」の後編では、夏の甲子園2024における優勝予想と、大会ここまでのベストプレイについて、大矢正成氏と安藤嘉浩氏の対談が行われた。両氏の予想と注目選手について紹介する。
Q. 夏の甲子園2024、優勝予想は?
大矢氏は「山梨学院」、安藤氏は「県岐阜商業」を挙げた。

大矢氏は山梨学院の打線を高く評価。バスター打法の技術を活かし、打つべき球を的確に判断する能力と、上位打線から下位打線まで切れ目がない攻撃力を持つと分析。投手陣も、小茂選手と東選手という2年生の二枚看板が持ち味を発揮していると指摘した。今後は難敵・沖縄高校との対戦が予想されるが、沖縄の2人の投手を打ち砕き、頂点に立つだろうと予想している。
対する安藤氏は、地元岐阜出身という思いも込めながら県岐阜商業を推した。横浜高校に勝った勢いを高く評価し、チーム全体のバランスの良さを指摘。柴田投手をはじめとする投手陣の活躍と、切れ目のない打線が強みだという。また、佐々木高校以来の公立高校優勝への期待も語った。
Q. ここまでの大会のベストプレイは?
大矢氏は「仙台育英の1年生二遊間のダブルプレー」を選んだ。仙台育英が2-1でリードしていた試合展開で、相手の9回無死一塁という反撃のチャンスに、センター前に抜けそうな打球を二塁手の有本選手(1年生)が逆シングルで好捕。ショート須那選手にトスし、須那選手は素早く体を右に回転させて一塁へ送球。このプレーによって流れを断ち切った価値は大きいと評価した。

安藤氏は「県岐阜商業の横山選手の守備」を挙げた。左手の指がないハンディを持つ横山選手が、右手にグラブをはめて捕球し、すぐさま持ち替えて送球するという一連の動作の素晴らしさを称えた。名門戦の8回、無死一塁でのライトフライを捕球し、一塁に送球するプレーは普通のように見えるが、その動作の自然さと流れるような技術に感銘を受けたという。
Q. 横山選手のプレーについて、どう評価していますか?
安藤氏は、横山選手の動きがあまりにもスムーズで自然だと指摘。生まれつきのハンディを持ちながら、野球を楽しむために自ら考え培ってきた技術だと敬意を表した。「最初の試合を見た西条の前監督・山下氏が『左のグラブと右で投げる、どうなっているんだ』と驚くほど自然な動き」と語った。

大矢氏は、元メジャーリーガーのジム・アボット氏の「不可能は神が決める、可能は人間が決める」という言葉を引用し、横山選手のプレーに感銘を受けていることを語った。
Q. 残りの4チームへのメッセージは?
安藤氏は「今大会は接戦が多く、終盤まで手に汗握る試合が非常に多い大会だった」と振り返り、「4校にはファンを楽しませる、ワクワク・ドキドキする試合をしてほしい」と期待を込めた。
大矢氏は「これまでの45試合で1点差の試合が14試合、2点差の試合が7試合あり、全21試合が接戦だった」と分析。知弁和歌山の山田選手の「高校野球の力は変わらない。高校野球の姿は人々の心を打つと信じています」という言葉を引用し、「最後までドラマが起きそうな大会になる」と締めくくった。
Q. 今年の甲子園、どんな特徴がありますか?
両氏の対談からは、今年の甲子園が例年以上に接戦が多く、実力が拮抗していることが浮かび上がる。また、1年生選手の活躍も目立ち、世代交代が進んでいる様子も伺える。
安藤氏は「最近は1年生の選手が活躍するケースが増えている」と指摘。体の発達が早くなっていることも一因かもしれないが、早すぎるトレーニングには注意も必要だと付け加えた。
大矢氏は接戦の多さから、各チームの実力が拮抗していることを強調。最後まで予断を許さない展開が続くことを予想している。
Q. 公立高校の活躍についてどう思いますか?
安藤氏は県岐阜商業が公立高校として久しぶりの優勝を期待。「佐々木高校以来の公立高校の優勝も見たい」と語った。大矢氏も県岐阜商業の横浜高校撃破を「脅威」と評価し、山梨学院を予想しながらも県岐阜商業の可能性を認めていた。

公立高校の躍進は、高校野球の歴史においても注目すべき現象であり、今大会のストーリーの一つになっている。
Q. 両氏の野球観とは?
大矢氏は、仙台育英の1年生選手のプレーを評価する際に「ゲームの流れを止める価値のあるプレー」と表現。野球におけるプレーの価値を、単なる技術だけでなく、試合展開における重要性から判断している。
安藤氏は横山選手について「一アスリートとして素晴らしい」と評価し、ハンディキャップを前面に出すのではなく、純粋な選手としての能力に注目する姿勢を示した。
両氏ともに、プレーの背景にある努力や思いを汲み取りながらも、冷静な分析と温かい視点でプレーを評価している姿勢が印象的だった。