
【韓国の人気脚本家が分析】大ヒットするコンテンツと企業の条件
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2025年8月24日
世界中でヒットし続ける韓国ドラマ。なぜここまで人々の心を掴むのか。熱狂を生む脚本の秘密やそれを可能にする企業の条件について、韓国で人気ドラマの脚本を手掛ける脚本家のパク・ソンス氏に聞いた。 ▼参考書籍 『韓国式ストーリーのつくりかた』 https://amzn.to/41QxCpJ ※このリンクは...
人気ドラマの脚本家パク・ソンス氏が語る「売れるコンテンツを作り続ける秘訣」
韓国で人気ドラマを手がけた脚本家が明かす、創作の極意とコンテンツビジネスの成功法則

Q. クリエイターとして、人々を熱狂させる作品を生み出す上で最も重要なことは何ですか?
まず第一に、自分自身を信頼することが重要です。次に、世の中の常識や価値観、秩序に対して疑問を持ち、絶えず質問を投げかけ続けることが大切です。そして世界と人間について学び続けることが欠かせません。
私は作家であれば、時には心理学者のように、時には文化人類学者のように振る舞うべきだと考えています。学び続け、人間や世界を観察し、それをきちんと記録することが非常に重要です。
Q. 作家としての「ものの見方」は生まれつきのものなのか、それとも後天的に身につくものなのでしょうか?
両方の可能性があると思います。世の中に対して好奇心や疑問を多く持っている人は作家になる可能性が高いですが、一方で作品を書くために世界を観察し学ぶ過程で、新たな発見をして世界に対する考え方が変わり、自分だけの新しい作品を生み出すこともあります。
現代はSNSを通じて誰もが書いたり、撮影したり、クリエイターとして何かを作れる時代になりました。これは非常に自然で望ましいことだと思います。人間には誰しも表現欲求や創造本能、創造衝動があるものです。
Q. ドラマの脚本家を目指す人へのアドバイスはありますか?
この創造本能を抑え込まずに大切にしながらも、「プランB」も用意しておくことが良いでしょう。ドラマ脚本家を目指す場合、いくつかのドラマアカデミーがありますし、年間を通じて様々な脚本コンテストが開催されていますので、自分で書いた作品を応募して選ばれれば、新人作家としてスタートできる環境が整っています。

特に強調したいのは、心と体の健康を必ず管理すべきということです。私は結果よりもプロセスの中で幸せを感じることが重要だと考えています。
Q. 健康管理の重要性についてもう少し詳しく教えてください。
私はドラマ制作に関わる人々の中で、不眠症やうつ病、パニック障害に苦しむ人をたくさん見てきました。また、脚本家の卵たちも非常に苦労しています。ドラマを作る目的は幸せになるためなのに、なぜこんなに苦しむのかと思うことがあります。
だからこそ、まず自分自身の健康と心の平和のために努力すべきだと主張するようになりました。作家になる道のりは非常に長く、また作家として活動するのも長い時間がかかります。その時に最も大切なのは、最後まで耐え抜くことです。耐え抜く人が結局良い作品を書けるのであり、文章を書く能力は体力から生まれるのです。
Q. 具体的な健康管理法について教えてください。
村上春樹のように、朝起きてすぐに文章を書き、そして1時間か2時間走ることをお勧めします。ランニングを健康管理のために行うことは、作家たちに本当にお勧めしたいことです。村上春樹のように1日30分でもランニングをすれば、健康になり、頭も良くなり、よく眠れるようになり、それが良い文章につながります。
Q. 魅力的なキャラクターを作るためのポイントは何ですか?
コンセプトやテーマ、アイデアを最初に決めた後は、ストーリーよりもキャラクターを先に決めるべきです。一般的に「キャラクターが先か、ストーリーが先か」という質問がありますが、私はストーリーよりもキャラクターが先だと考えています。作家独自の独創性はストーリーよりもキャラクターに表れるのです。

私は「キャラクターボックス」というものを作り、キャラクターの様々な側面を整理することをお勧めしています。このキャラクターボックスで最も重要な要素は大きく二つあります。一つは人物の弱点や欠点、もう一つは人物の能力や得意なことです。どちらも必ず存在する必要があります。人物の弱さを通じて私たちは共感し、人物の能力を通じてその人物に期待を持つようになるのです。
Q. 今後、ネット媒体が地上波よりも視聴者を引きつけていくと思いますか?
動画配信プラットフォームはグローバルな状況を背景にしているため、作家や俳優の立場からしてもより有名になるチャンスがあり、地上波などと比較してはるかに魅力的なプラットフォームになっています。
ただし、韓国の朝ドラや夕方ドラマなどの連続ドラマも引き続き制作・放送されています。主に50代以上のシニア層が視聴しており、ある意味では高齢者福祉プログラムのような役割を果たしているとも言えます。病院や老人ホームなどに行くと、こうした朝ドラや夕方ドラマの人気が非常に高いです。
Q. 人気を集めるドラマの条件は何ですか?

まず、主人公の目標がはっきりしているドラマが重要です。主人公の意志に視聴者が感情移入できるからです。次に、エンディングが明確なドラマ、特にエンディングでカタルシスを与えるドラマが効果的です。そして構成面では、感情の起伏、つまり感情の駆け引きやシーソーのような構成が非常に重要だと考えています。
Q. コンテンツビジネスにおいて企業に求められる要素は何ですか?
コンテンツ企業として、また企業全般として、まず作品を選定するプロセスが客観的かつ科学的であるべきです。人間関係や親密さだけで選定すれば、会社は破綻するでしょう。
次に、お金や収益性だけを追求すると、人材を集めることができません。作家や監督はお金や成功への欲望がいっぱいであっても、言葉では「人間性(の表現など)のために創作をしている」と言うものです。
そして最後に、たとえば3本のドラマを立ち上げるなら、そのうち2つは大衆性と収益性を追求してもいいですが、1つくらいは実験的で独創的な、新しい挑戦をしたほうがいいと思います。その企業が未来のために新しい大胆な挑戦をすることで、その会社は未来があり、潜在的な可能性のある会社に見えるでしょう。
