MONEY SKILL SET
桐谷さんの投資鉄則【桐谷広人】
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2025年8月18日

EXIT・りんたろー。と国山ハセンが株・保険・住宅など資産運用にまつわるスキルセットを学ぶ。今回は日本最大級のお金にまつわるイベント「資産運用EXPO」での公開収録の様子をお届け。ゲストは株主優待名人こと桐谷広人氏 <ゲスト> 桐谷広人(将棋棋士/投資家) https://x.com/yuutai...
【桐谷流】失敗しない株主優待投資の極意とは? 暴落はチャンス、損切りはしない

Q. 株主優待について教えてください。株式投資の初心者が最初に買うべき銘柄はどれですか?
株主優待とは、株を持っている人に対して企業が商品やサービスなどの特典を提供する制度です。株式投資の初心者が最初に買うべき銘柄としては、NTTやソフトバンクがおすすめです。

NTTは株式分割を行い、現在は約1万5000円で100株購入できます。配当利回りは約3.5%あり、2年経つとドコモのDポイントが1500ポイント、5年持ち続けると3000ポイントもらえます。5年以上保有した場合、配当と優待を合わせた利回りは約8%になります。
ソフトバンクも10分割を行い、現在は約2万2000円で購入可能です。配当利回りは4%弱あり、1年以上保有すると2年目からPayPayポイントが毎年1000ポイント付与されます。配当とPayPayポイントを合わせると利回りは8〜9%になります。
ただし、ソフトバンクグループではなく、ソフトバンク(株)を購入するよう注意が必要です。ソフトバンクグループは株価が100万円以上と高く、配当もほとんど出ないため、間違えて購入すると大変なことになります。
Q. 桐谷さんが実践している「失敗しない銘柄選び3つの掟」とは何ですか?
桐谷流の失敗しない銘柄選び3つの掟は以下の通りです:
1. 自分にとって使いやすい優待かどうか
地方に住んでいる場合、近くに優待が使えるお店がないと意味がありません。例えば、平仮名の三木丸さんという有名な優待投資家は地方に住んでいますが、600銘柄ほど保有しているものの、近所にお店がないため、優待を使うために遠出しなければなりません。自分が実際に利用できる優待を選ぶことが重要です。
2. 配当と優待の利回りが4%以上あること
12年前は配当だけで4%以上ある企業は約20社しかありませんでしたが、現在は約680社あります。定期預金の金利が1年定期でも1%に満たない現状では、株の配当は非常に魅力的です。配当と優待を合わせて4%以上の利回りがあれば合格と考えています。
3. その企業が儲かっているかどうか
いくら優待が良くても、赤字企業や業績の悪い会社は危険です。例えば、レボリューションという会社は14%という高い優待利回りを提供していましたが、元々赤字企業だったため、優待を中止した途端に株価が暴落しました。優待と配当の両方を継続できる収益基盤があることが重要です。
Q. 優待利回りの計算方法と、おすすめの優待内容について教えてください。
優待利回りはネットで「優待利回り」や「銘柄名」で検索すれば、無料サイトでも優待利回りが高い順の一覧が簡単に見つかります。ただし、利回りが200%といった高い数値の場合、結婚相談所など特定の人にしか意味がないサービスである可能性があるため、自分に本当に使えるかどうかを確認することが重要です。
おすすめの優待内容としては:
1. クオカード
コンビニで使えるため、最も汎用性が高い優待の一つです。
2. 食事券
外食できる優待券は実用的です。
3. お米
特に最近はお米の価格が上昇しているため、お米の優待は価値が高まっています。
4. ディズニーランドのチケット
オリエンタルランドの株主になると、ディズニーランドのチケットがもらえます。以前は100株で年2回入園できましたが、現在は特定の時期(2023年9月)に100株保有していれば1枚チケットがもらえる仕組みになっています。
5. トミカのミニカー
タカラトミーの株主になるとミニカーがもらえ、商品も30%オフになります。長期保有者には40%オフの特典もあります。
Q. 株主優待投資で成功するためのコツはありますか?
株主優待投資で成功するためのコツは以下の通りです:

1. 安い時に買う
株価が下がった時こそ買い時です。例えば、2023年4月2日にトランプ前大統領が関税に関する発言をした時に株価が暴落した際、53銘柄を購入しました。また、2022年8月5日には800銘柄がストップ安になった時も21社ほど購入しました。暴落はバーゲンセールと考えるべきです。
2. 損切りをしない
日経ベリタスのアンケートによると、儲けている人は大体損切りをしないという結果が出ています。ただし、時々企業が潰れることもありますが、それは数の中に含まれる程度と考えています。
3. 借金でやらない
借金で投資すると、暴落時に投げ売りせざるを得なくなります。余裕資金で投資し、下落時は辛抱することが大切です。業績の良い会社なら必ず反転するため、それまでの辛抱だと考えてください。
4. 分散投資する
多くの銘柄に分散投資することで、一部の銘柄が下落しても全体としてのリスクを抑えられます。また、優待だけでなく、株主総会の議決権行使のお礼としてクオカードがもらえたり、TOB(株式公開買付)の機会も増えたりします。
Q. 株式投資全般について、若い世代へのアドバイスはありますか?
株式投資は怖いものやギャンブルだと思わずに、少額から始めるとよいでしょう。2万円や5万円から、配当と優待を合わせて4%以上の利回りがある銘柄を1つ買うことから始めてみるとよいでしょう。
株式投資には200年以上の歴史があり、常に物価上昇や賃金上昇を上回る上昇率を示しています。日本でも明治11年に株式市場ができてから、日本株は平均で584万倍(3年前の時点)になっています。預貯金だけでは物価上昇に追いつかないため、株式投資は資産形成に有効です。

若い世代には、以下の点に注意してほしいです:
1. 価格が安く、配当と優待がある銘柄から始める
NTTやソフトバンクなど、比較的少額で買える銘柄がおすすめです。
2. 値上がりを狙うよりも、優待と配当を楽しむ
値上がり益を狙って猛獣狩りのように危険な投資をするより、優待のある株を買って長く持ち、優待と配当をいただきながら人生を楽しむ方が健全です。
3. 分散投資で安全性を高める
一つの銘柄に集中せず、分散投資することでリスクを減らせます。
4. 投資信託も検討する
個別株だけでなく、投資信託も良い選択肢です。
株主優待は単なる経済的メリットだけでなく、優待を使うために外出する機会が増え、人とのコミュニケーションも生まれるという副次的な効果もあります。