ゲームだいがく
【最新脳科学が明かす】ゲームをやめさせてはいけない理由
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2025年8月16日

ゲームが脳に与える様々な良い効果が、最近の研究で明らかになっている。脳科学的にベストなゲーム時間ややりすぎを防ぐ方法について、スタンフォード・オンラインハイスクールの星友啓氏に聞いた。 <ゲスト> 星 友啓|スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長 哲学博士 <参考書籍> 『なぜゲームをす...
ゲームで暴力的になるのは嘘!専門家が語る「ゲームへの正しい向き合い方」
「ゲームをすると暴力的になる」という説は、長年にわたり議論されてきました。しかし、実際のところはどうなのでしょうか?
スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長の星友啓氏に、ゲームと人間の心理の関係について詳しく伺いました。

Q. ゲームをすると暴力的になるというのは本当ですか?
これは明確に嘘だと証明されています。ゲームの悪影響として「暴力的になる」「成績が悪くなる」「集中力が落ちる」などが言われてきましたが、実際に調査してみると因果関係がないことがわかっています。
特にアメリカでは、1999年のコロンバイン高校銃乱射事件や2007年のバージニア工科大学での事件後、犯人がシューティングゲームをプレイしていたことから「ゲームが暴力性を高める」という議論が起きました。

しかし、ゲームが普及した1970年代から2000年代にかけて、青少年の犯罪率はアメリカで77%も減少しています。これはアメリカだけでなく、多くの先進国で同様の傾向が見られます。もしゲームが暴力性を上げるなら、この数字は説明できません。
Q. なぜゲームはネガティブなイメージで語られることが多いのですか?
メディアは往々にしてネガティブな面を強調する傾向があります。アメリカの場合、銃規制の問題から目をそらすスケープゴードとしてゲームが利用された側面もあります。
学術的には、「ゲームと暴力に相関関係がある」という論文もあれば、「関係がない」や「むしろ優しくなる効果がある」という論文も多数存在します。しかし報道では、センセーショナルな負の側面が取り上げられがちです。
Q. ゲームの効果についてはどのような研究結果がありますか?
適度にゲームをプレイしている子どもたちは、むしろ成績が高い傾向があることがわかっています。ゲームのやりすぎで勉強時間が減るといった二次的な影響はあるかもしれませんが、ゲーム自体が直接的に悪影響を与えるという証拠はありません。
Q. 人間はなぜゲームをしたくなるのでしょうか?
人間の心には3つの基礎的な欲求があります。これは心理学の「自己決定理論」で説明されるものです:

1. つながり - 他者との関係性を感じること
2. 有能感 - 「できた」「できる」という感覚
3. 自立性・自発性 - 自分の意思で行動している感覚
ゲームは効率よくこれら3つの欲求を満たしてくれます。他のプレイヤーやゲーム内キャラクターとのつながり、ゲームをクリアしたときの有能感、そして自分の意思でプレイしているという自発性を同時に提供してくれるのです。
Q. 最も効果的なゲームプレイ時間はどれくらいですか?
研究によると、1日平均2時間程度が適切とされています。例えば平日は1時間、週末は2〜3時間プレイして、週平均で2時間程度になるのが理想的です。重要なのはバランスです。ゲームは心を根本的に満たす力がありますが、人間は多面的な存在なので、他の活動でも心の欲求を満たせるようにすることが大切です。
Q. 子どものゲーム時間を減らしたい場合、どうすればいいですか?
ゲーム時間を減らす場合は、以下の4ステップがおすすめです:
1. 「心の三大欲求」を満たす代替物を考える - ゲーム以外で欲求を満たせる活動を探す
2. 2週間で15分ずつ減らす - 急激な変化は避け、段階的に減らす
3. トリガーを考える - ゲームをしたくなる環境や状況を理解し、回避する
4. スケジュールに組み込む - 計画を立てて実行する
例えば、3時間プレイしている場合、まずは2時間45分に減らし、その状態を2週間続けます。その後、また15分減らすという方法が効果的です。減らした時間には、代わりに親子で散歩に行くなど、別の活動を入れるといいでしょう。
Q. 代替物として何がおすすめですか?
親子の場合なら、一緒に15分外に散歩に行くなど、家の外に出る活動がおすすめです。家にいるとどうしてもゲームをしたくなりがちなので、環境を変えることが重要です。
代替物を導入する際のコツは、減らした時間の分の活動を先にすることです。例えば、ゲームの前に散歩を入れるといった形です。ゲームを先にしてしまうと、予定より長くプレイしてしまう可能性があります。
Q. 特におすすめのゲームジャンルはありますか?
みんなで協力するタイプのゲームは、ポジティブな考え方を促進し、ゲーム外での人間関係にもよい影響を与えることが確認されています。例えばマインクラフトを友達と一緒にプレイするのは、非常に良い効果が期待できます。

また、ストレス発散には対戦型ゲームも効果的です。対戦型が一概に悪いというわけではありません。
Q. ゲームに対する親の考え方はどう変えるべきでしょうか?
子どもがフォートナイトをプレイしているときは「ただゲームをしている」と見るのではなく、「良いストレス発散ができている」と捉えられるといいでしょう。マインクラフトなら「友達と協力して課題解決に取り組んでいる」と理解することが大切です。
ゲームは悪いものではありません。適切な時間とバランスを保ちながら、子どものゲームプレイを阻害するのではなく、その価値を理解して見守ることが重要なのです。