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【国語力を上げるためのコミニュケーション】読書を習慣化させる仕組みづくり
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2025年8月26日

読書を習慣づけることで国語力が身に付く。読書好きになることで全教科の成績も上がる。受験生はもちろんビジネスマンにも必要な理解力が身に付く方法とは。高校なし塾なし偏差値45から東大に合格した神田直樹氏に国語力を身につける方法を聞いた。 ▼参考書籍 『成績アップは「国語」で決まる!偏差値45からの東大...
子供の国語力を育てる秘訣とは?東大合格を果たした著者が明かす「エンジンづくり」のコツ
子供の学力を伸ばすために、親としてできることは何だろう?特に「国語力」は全教科の基礎となる重要なスキルだ。今回は『成績アップは国語で決まる』著者の神田直樹さんに、家庭でできる国語力アップの実践法について聞いた。

Q. 国語力アップのために親ができることの共通点は?
多くの家庭に共通しているのは、長期的な「エンジン作り」をしていないことです。特に中学受験や定期テストなど短期的な成果を求めるあまり、基礎となる力を育てる時間を取っていません。
例えば読書も一つの方法ですが、多くの親は短期の成果に目が行きがちです。クラス分けテストやマンスリーテスト、定期試験、模試の結果などに焦点を当てることが多く、自転車でカーレースに参加しているような状態になっています。

学校や塾のシステム上、すぐに結果を出さなければならない状況はわかりますが、エンジンを付け替える時間がないまま、目の前の課題に対応するだけになってしまっているのです。
Q. 子供との日常会話で工夫できることはありますか?
コミュニケーションが非常に重要です。特に注目したいのは、コミュニケーションは「勉強」ではないという点です。多くの子供は勉強が好きではなく、遊びたいと思っているものです。そんな中で、コミュニケーションが結果的には学びの場になっているというのが大切です。
私の両親は、私が幼い頃から大人に話しかけるのと同じように話してくれました。例えば、普通なら子供には「車」と言うところを「自動車」というように、大人向けの語彙をそのまま使っていました。早口で話すこともためらわず、言葉のシャワーを浴びせてくれました。
さらに、アウトプットの訓練として、「その気持ちを漢字二文字で言い換えるとどうなる?」などと問いかけられました。例えば、ドッジボールで最後まで残って勝ったという話をすると、「漢字二文字で言い換えてみて」と言われ、「勝利」などの熟語を考えました。これを私は勉強だと思ったことがなく、ただのおしゃべりや遊びだと思っていましたが、実はこれが語彙を獲得する重要な機会だったのです。
Q. 動画やタブレットの使用についてはどう考えますか?
タブレットで見せるコンテンツは子供向けに作られていることが多いです。それ自体は悪くないのですが、プロが気を使って作ったものであるがゆえに、大人っぽい表現や難しい語彙、複雑な論理展開に触れる機会が少なくなります。
私の両親が上手だったのは、両親同士の会話を私に聞かせる機会が多かったことです。母親がママ友とお茶会をする時も、私用のティーカップと椅子を用意してくれました。そこで大人同士が気を使わずに難しい話をしているのを聞く機会がありました。
子供に対して話しかける時は気を使ってしまいますが、大人同士が気を使わずに難しい話をしているのを子供が聞くことは非常に重要です。動画視聴にしても、子供向けだけでなく、討論番組のようなものを見せることも悪くないと思います。その場で理解できなくても、大人同士がどのように難しいことを伝え合うかを知ることは勉強になります。
Q. 「その日の学びを3分にまとめる」練習について教えてください
これは自分から発表するコーナーを作って、その日に学んだことを3分間で話すというものです。ただの発表ではなく、1日が終わった後に学んだことを人に伝えるという行為が重要です。
これをするためには、自分が学んだことをどうやって相手に分かりやすく伝えるか、短い時間でどうまとめるか、どう話せば相手が楽しんでくれるかを考えながら勉強することになります。そうすると勉強の集中力も変わってきます。
この練習の中で両親は、私の話が合っているかどうかを判断するのではなく、「それってどういうこと?」などと質問を投げかけてくれました。そこで起きていたのは対話だったと思います。親が質問したり、自分の感情を話したりすることで、ただのおしゃべりになり、私にとっては楽しい時間でした。
Q. 「1日30分しか勉強してはいけない」というルールについて
これは私が親に最も感謝しているルールです。普通、勉強のルールは「1日1時間は勉強しよう」のように最低限の時間を設定することが多いですが、うちは上限を設けていました。しかも、30分以下でも問題なく、0分でも何も言われませんでした。

最初は「勉強しなくていい、余裕だ」と思っていましたが、中学1年生の定期試験前に困難に直面しました。1週間前から始めても合計3時間(30分×6日)しか勉強できず、ほとんど何もできません。問題集も1問解いただけで30分終わってしまうような状態でした。
このルールのおかげで、勉強法を工夫せざるを得なくなりました。30分で多くの範囲を効率よく理解する方法を模索し、勉強法を磨き続けました。その結果、高校生になって時間制限がなくなった時も、その効率的な勉強法が活きることになりました。
このルールにはもう一つ利点があります。1回の勉強が30分と短いため、カロリーをあまり使わず、毎日続けやすいのです。嫌だと感じる時間が短いため、自発的に習慣化しやすいという利点があります。小中学生の頃はこのルールがあり、高校生になると撤廃されましたが、基礎となる効率的な勉強法は身についていました。
Q. 読書習慣をつけるためにはどうしたらいいですか?
まず、「こういう本を読んでほしい」という期待は一旦なくした方がいいでしょう。本を読むのはカロリーが高い行為なので、言われてもすぐには読んでくれないものです。そこで、子供が自然と読むような環境を作ることが大切です。

私の家では「本は無限に買っていい」というルールがありました。他の物はお小遣いの範囲内でしたが、本だけは特別扱いでした。小中学生の時は自分から本を読むことはあまりなかったので、このルールが発動される機会は少なかったのですが、本を買うことを親が推奨している空気感は良かったと思います。
また、家にある本をなんとなく手に取って読むこともありました。自分の気になるところに興味を引く本が置かれていたり、本棚がたくさんある環境で育ったことで、自然と本に触れる機会が多かったのです。
中学生までは漫画も買ってもらえましたが、これも本という媒体に馴染む要因になりました。家には7000冊ほどの漫画があり、漫画も国語力を上げるのに役立つメディアです。漫画に慣れていると、小説は「絵がなくなっただけ」と思えて、ハードルが下がります。
家の本棚は年齢というよりもジャンルで分かれており、一つのジャンルの中で左側が子供向け、右側が大人向けといったグラデーションがありました。大人用の本棚だからといって触れてはいけないということはなく、幼い頃からプラレールの段差に使うなど、本が身近にある環境でした。
Q. 親としての心構えとして伝えたいことは?
自動車レースだと思った方がいいです。長い目標を見た方がいいと思います。マンスリーテストやクラス分けテスト、定期試験などの短期的な目標ばかりを考えるのではなく、基本的には大学受験を見据えるといいでしょう。短く見積もっても、小学生なら中学受験を意識するといいですが、できれば大学受験まで視野に入れておくと良いです。
これを意識することで、「自動車レース」である受験に自動車で出場することができます。短期間で結果を出そうとすると、自動車を作る時間がなく、自転車で永遠とレースに参加し続けることになり、いつか限界が来ます。
親は子供と一緒になって短期的な視点で焦る必要はありません。子供は成長過程で1ヶ月が長く感じますが、親はもっと長い数年単位で見るべきです。今は目先の成績を上げなくても、ちゃんとエンジンを作る時期だと認識することが大切です。
成績は一直線に上がるものではなく、一時的に下がったり停滞したりする時期があっても、きちんとエンジンを作る時間があれば、その後大きく伸びることがあります。スタートアップ企業が仕込みの時間をかけてから急成長するように、子供の成長もそのようなものです。短期の成果ではなく、中学受験や大学受験のレベルで考えた時にエンジンを作ることが重要で、そのエンジンこそが国語力なのです。