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【偏差値45から東大に合格する方法】国語力アップには四コマ漫画
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2025年8月26日

読書を習慣づけることで国語力が身に付く。読書好きになることで全教科の成績も上がる。受験生はもちろんビジネスマンにも必要な理解力が身に付く方法とは。高校なし塾なし偏差値45から東大に合格した神田直樹氏に国語力を身につける方法を聞いた。 <ゲスト> 神田直樹|『成績アップは国語で決まる』著者 1998...
「4コマ漫画を読むと国語力が上がる?」偏差値45から東大合格した神田直樹の衝撃の国語勉強法
勉強において国語は全ての科目の土台となるもの。しかし、多くの人は「国語力をつけるためには新聞や難しい本を読むべき」と思い込んでいないだろうか?「高校にも塾にも通わずに偏差値45から東大に合格した」という驚きの経歴を持つ神田直樹氏によれば、国語力アップに効果的なのは意外にも「4コマ漫画」だという。

Q. 神田さんはどのようにして東大に合格したのですか?
中学3年生の秋に「東大に行こう」と思い立ち、しかも周囲に「東大トップで合格する」と宣言してしまいました。当時のクラスは11人という少人数で、私の成績は4番目。東大に入るのは400人に1人程度と言われる中、普通のやり方では難しいと考え、高校にも塾にも通わず独学での挑戦を決意しました。
東大の過去問を約23年分見た時、「この問題形式だと高校に通わない方が合格確率が高いのでは」と直感したのです。しかし現実は甘くなく、高校1年生の時は1日の勉強時間が0分、ゲームに13-14時間没頭する日々。結果、全国模試で偏差値45まで落ちてしまいました。

それでも勉強法を見直し、現役時は合格点から12点差で惜しくも不合格。浪人して翌年、国語に全振りする戦略に切り替え、3月から7月末まで1日11時間、現代文の勉強だけを続けました。すると不思議なことに、他の科目も成績が急上昇。最終的に2次試験では主席と3点差という高得点で合格できました。
Q. 国語力が他の科目の成績向上につながるのはなぜですか?
頭の良さには3つの特徴があると考えています。
1. 情報を理解する力:文章や相手の話を素早く正確に理解する力
2. 理解したことを自分の知識と紐付けて深く考える力:発想力もここに含まれる
3. 深く考えたことを相手に理解可能な形でアウトプットする力
これらの要素は、まさに国語力そのものです。数学、英語、理科、社会のどの科目も、「書かれていることを理解し、自分の知識と紐付けて考え、アウトプットする」という点では同じ思考プロセスを使います。つまり、全ての科目の根幹には国語力があるのです。
研究データでも、国別で見ると数学の点数と国語の点数には強い相関があります。私自身の経験でも、国語力を鍛えたことで全科目の成績が向上しました。
Q. 国語力を高めるために何をされていたのですか?
主に本を読んでいました。哲学書、政治学、地理の本など、ジャンルを問わず様々な本をひたすら読み続けていました。最初は難しく感じましたが、この経験が東大レベルの入試に必要な力を養ってくれました。
東大入試では、複雑でありながら直接的な問いかけが多く、難解な資料や言葉を高速で処理し、正確な論理関係を導き出す能力が求められます。哲学書のような難解な文章を根気強く読み解く訓練が、この能力を育ててくれたのです。
私はこれを「エンジンを積む」作業と呼んでいます。短期的には点数に結びつかなくても、理解が難しい文章に向き合い続けることで、思考力や語彙力が大きく成長します。受験というレースで、私は最初「自転車」で参加していたようなものですが、この読書の習慣によって「自動車」に乗り換えることができたのです。
Q. 読書によって具体的にどんな力が身についたのですか?
最も大きな変化は、全科目全範囲を毎日できるようになったことです。読書速度が格段に上がり、最終的には1ページを2秒程度で読めるようになりました。分厚い教科書でも1〜3分で1周読めるため、多くの人が1〜2週間かけて読むものを毎日こなせるようになったのです。
また、抽象化する能力も身につきました。例えば数学では、個別の問題を暗記するのではなく、公式として抽象化して覚える方が効率的です。歴史でも、似た展開のパターンとして整理できます。野菜を「ブロッコリー、インゲン...」と個別に覚えるより「葉物野菜」とカテゴリー化するようなものです。
さらに、学習内容の要点を抽出する力も身につきました。例えば数学で犯したミスを1つにつき2行でまとめたノートを作りました。約400個のミスが80ページほどのノートになり、これを見るだけで数学全体を復習したのと同じ効果がありました。
Q. 国語力向上のためにおすすめの読書法はありますか?
「カロリーを使わない」読み方をお勧めします。多くの人は読書のハードルを高く設定しすぎています。実は読むことは非常に楽な作業で、書くよりも19倍速いと言われています。10分間で書ける量は文庫本1ページにも満たない約550文字ですが、同じ時間で1万字以上読めるのです。

しかし多くの人は、専用の勉強部屋を用意し、机に向かって分厚い本と格闘するという「カロリーの高い」方法で読もうとします。特に初心者には、難しい本を時間をかけて読むことはお勧めしません。
国語は「勉強」と捉えるべきではありません。人間は1日に11〜12時間言葉に触れていますが、意識的に国語を学ぶ時間は週に数時間程度。遊びの中でも言葉に触れるチャンスはたくさんあるのに、それを「勉強」として捉えると疲れてしまいます。
Q. 意外にも4コマ漫画がおすすめだとのことですが、なぜですか?
基本的に、カロリーが低く(=一作品が短い)、しかし難しい文章を読むのが理想です。一冊の本を読むのは3〜4時間かかり重荷に感じますが、短い文章なら気軽に読み始められます。
また、長い文章は1人の作者が1つのテーマについて書いているため、使われる語彙や論理展開の種類は限られています。長ければ丁寧に説明されるので、行間を読む必要も少ないのです。

対して4コマ漫画は一見簡単そうですが、実は非常に難しい。たった4コマで面白さを伝えなければならないため、行間を読む力が求められるのです。例えば「OL進化論」のような作品は、大人の「ハイコンテキスト」なコミュニケーションが描かれており、子供にとっては理解が難しい。こうした作品を読むことで言葉のニュアンスを深く考える力が身につきます。
Q. 新聞を読むことについてはどう考えますか?
新聞はカロリーが高い割に、国語力向上には効率が良くないと考えています。新聞の使命は事件や社会問題を誤解なく明確に伝えることなので、論理展開は基本的に単純です。行間を読ませるような文章は新聞では「悪文」とされるでしょう。
また、新聞には難しい語彙も出てきますが、種類はそれほど多くありません。「相互関税」のような専門用語は出てくるものの、業界特有の言い回しや4字熟語などの豊かな表現はあまり見られません。社会問題を知るには良いですが、読解力向上という点では、カロリーの割に得られる効果が限定的なのです。
Q. 他におすすめの読書材料はありますか?
「論説集」がおすすめです。例えば「ちくま評論選」のような本は、1作品が5〜6ページと短く、しかし内容は難しいという理想的な組み合わせです。私はこれを「教科書版の4コマ漫画」と呼んでいます。長くても10〜15分で読め、しかし行間を読んだり想像力を働かせたりする必要があるからです。
中学受験の過去問集なども同様の効果があります。結局のところ、大量の文章に触れている子供で国語が苦手な子はあまりいません。カロリーが低く、短くて難しい文章をたくさん読むことが、国語力向上の最も効果的な方法なのです。
Q. 読むだけでなく書いたり音読したりすることについてはどう思いますか?
1回読むより1回音読する方が、さらに1回書く方が効果的かもしれません。しかし、それぞれにかかる時間が全く違います。1回書くのにかかる時間で19回読めるなら、どちらが記憶に定着するでしょうか?
勉強は「ペンキ塗り」に似ています。1回で厚くペンキを塗ろうとすると、むらができてしまいます。薄く何度も塗り重ねる方が、きれいに仕上がります。勉強も同様で、薄く何度も繰り返す方が、全体として理解が深まります。
書いたり音読したりする方法も初心者には有効ですが、最終的な理想形としては、読むことで薄く早く、理解できなくても構わないので繰り返し触れていくことをお勧めします。