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ドジャース連覇の確率は20%
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2025年7月26日

後半戦がスタートしたメジャーリーグ。王者ドジャースは、ワールドシリーズを連覇することはできるのか。元ドジャースの斎藤隆、野球アナリストの岡田友輔、佐々木浩哉を迎え、データと元選手の視点から徹底分析。 <ゲスト> 斎藤 隆|野球解説者 91年ドラフト1位で 横浜大洋ホエールズ入団。 06年ドジャー...
メジャーリーグ後半戦分析!ドジャースのワールドシリーズ連覇の可能性は?専門家が大谷翔平の進化と山本由伸の活躍を徹底解説
PIVOT BASEBALLのメジャーリーグ分析第3回では、ドジャースのワールドシリーズ連覇の可能性や大谷翔平選手の投球スタイルの変化、山本由伸投手の活躍などについて専門家たちが語った。

Q. ドジャースのワールドシリーズ連覇の可能性はどのくらい?
20%程度と見るのが妥当だ。シーズン開始前の予想では25%ほどだったが、チームの状況が悪化して下がってきている。もっとも、これでも全30チームの中では最も高い確率だ。
ナショナルリーグ西地区では、ドジャースが58勝39敗、勝率.598で首位を走っている。2位のパドレスは52勝44敗、3位のジャイアンツも52勝と追いかける展開だ。5.5ゲーム差は決して安全圏とは言えない。
得点と失点の差に注目すると、ドジャースは明らかに力があるチームだが、先発投手の故障もあって失点が当初の予測より増えている。これがワールドシリーズ制覇確率が下がっている要因の一つだ。
ホームランの数も重要だ。地区首位に立っているチームは、各地区内で最もホームランを打っているチームが多い。ドジャースは145本と2位パドレスの123本を大きく上回っており、得点力でアドバンテージがある。
Q. 大谷翔平の打順が1番から2番に変更されたのはなぜ?
モーキー・ベッツの不調が大きな要因だ。ベッツは去年の同時期には骨折で一時離脱していたが、今シーズンは2番で打って不調が続いていた。そこで後半戦から1番にベッツが入り、2番に大谷という打順になった。
実は打順の最適化によって年間で得られる得点差は数点しか変わらないと言われている。ただし、良い打者は打席数が多い上位に置くのが合理的だと考えられている。どこに置くかよりも、どのような選手を打線に組み込むかの方が重要なのだ。
大谷選手の前後をどう固めるかは重要なポイントだ。7月は大谷選手へのフォアボールが増えており、後ろの打者との相性が一層重要になってきている。ウィル・スミス選手が好調であることは大きなプラスだ。

Q. 投手としての大谷翔平の変化は?
投手としての大谷選手は球種の割合が大きく変わってきている。4シームの割合が増加し、約6割を4シームで投げている一方、スプリットやスイーパーの割合は減ってきている。縦に落ちるスライダーで空振りを取る割合が増えているのも特徴だ。
これは実戦でのリハビリが生んだ結果とも言える。4シームは空振りも取れるし三振も取れる最も結果が出る球種だ。大谷選手の場合、160km前後のストレートの威力は抜群で、そこを軸にした投球スタイルになっている。
カットボールも従来とは異なる動きをしている。通常、カットボールは横に切れる変化をするが、大谷選手のカットボールは縦の変化が22cmもある。縫い目を巧みに使って独自の回転を生み出しているようだ。ボールの回転軸が通常とは逆になっており、これはバッターからすると今まで見たことのない変化球と言える。
スプリットの割合が減っているのは、肘への影響を考慮している可能性もある。短いイニングであえて使う必要がないということもあるだろう。今後イニングを伸ばしていく中で、どのようにレパートリーを活用していくかが注目される。
Q. 打者としての大谷翔平はどのような調整をしている?
7月に入って四球が増え、三振は減っている。スイングスピード自体はほぼ変わらないか若干上昇しているため、コンディションは悪くないと考えられる。ただし、バットにボールをしっかり当てられる割合がやや減少している。
スタンスにも変化が見られる。春先から約5cm幅が広がっている。スタンスが広がるとステップは短くなり、ボールを見る時間は短くなる。一方で、力を生み出しやすくなる側面もある。

最近の3試合連続ホームランはすべてセンターから左方向に打っており、これはボールを引き付けて打っていることの裏付けになる。通常、ヒットスプレーチャートを見ると内野安打は右方向に多いが、ホームランはバランスよく打てている。今年は引っ張るホームランが多かったが、ここ数試合はセンターから左方向へのホームランが目立つ。
Q. 山本由伸はなぜここまで活躍できているのか?
投球自体がエースクラスで、変化球の精度はメジャーリーグでも最高峰と言える。全盛期の田中将大投手のように、どの球種も精度よくコントロールできている。
コマンド評価を見ると、4シーム、スプリット、カット、スライダーのすべてでメジャーリーグ全体の上位に入っている。思い通りに操ってバッターを打ち取っている証拠だ。
山本投手は私生活を含めた調整や努力を重視していると語っている。食事や睡眠の質を向上させるための努力をしているようだ。体重管理もメジャーリーガーの中では細身だが筋力はしっかりあり、その維持が重要だ。
本物のエースとして認められるには、1年間ローテーションを崩さずマウンドに立ち続けることが求められる。そこが今後の課題だ。
Q. ドジャースはトレード期限までにどのような補強をする可能性がある?
ブルペンの補強に走るという報道が出ている。特に絶対的なリリーバーを数名取る必要があるだろう。また、野手についても年齢の高い選手が多く、若手の不安定さも見られるため、補強の余地はある。
トレード期限は7月31日で、ここからフロント同士の熱い戦いが始まる。ドジャースのような優勝を狙うチームは積極的に動くだろう。
ドジャース以外にも、パドレスやジャイアンツも補強に動くとみられ、リーグ後半戦の戦力図は大きく変わる可能性がある。