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【MLB徹底分析】大谷翔平・鈴木誠也
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2025年7月13日

投手として復帰した大谷翔平が本塁打数でリーグ首位を走る一方、鈴木誠也も今年覚醒。元ドジャースの斎藤隆、野球アナリストの岡田友輔、佐々木浩哉を迎え、データと元選手の視点から徹底分析。 <ゲスト> 斎藤 隆|野球解説者 91年ドラフト1位で 横浜大洋ホエールズ入団。 06年ドジャースでクローザーとし...
メジャー徹底分析!大谷の1番打者として価値、鈴木誠也の覚醒、注目選手の最新情報も
メジャーリーグで活躍する選手たちの最新データを分析し、その価値や特徴を紐解くトーク番組「PIVOT BASEBALL」。野球解説者の斎藤隆氏が、データの専門家とともに大谷翔平選手、鈴木誠也選手らの特徴や成績の変化、そして注目の新星までを徹底解説する。

Q. ピッチャー目線で見た「1番・大谷翔平」はどう映りますか?
最悪です。ピッチャーにとって1番・大谷選手と対戦することは非常に厳しい状況です。当たっても美味しい結果にならないし、4打席で終わってくれればいいのに5打席、6打席と回ってくることもある。さらに投手として自分の調子を試したいと思っても、大谷選手相手では難しい。
また、ドジャースの打線は大谷選手が1番、ベッツが2番、フリーマンが3番という並びで、2番を打つ選手にとっては非常に大変な状況です。実際にベッツ選手は苦悩していると報道されています。
大谷選手は1番打者として得点も多く、チームの勝利に大きく貢献しています。例えば、大谷選手が出塁して盗塁し、2番のベッツがヒットを打って簡単に1点が入るというシーンもあります。
Q. 大谷選手のデータから見える特徴や変化は何ですか?
今年の大谷選手はバットを約2cm長くし、スイングの大きさが9-10cm増加しています。また、スイングの角度も変化しており、昨年の13度や一昨年の11度に比べて今年は16度とよりアッパースイングになっています。
このスイングの変化により、打球傾向にも変化が見られます。特に引っ張りのゴロが増加し、逆方向へのフライが減少しています。これは自分から積極的に引っ張ろうとする意図が表れています。
また、大谷選手の月別成績を分析すると、3-4月は落ちる球への対応が難しく空振り率が52.8%と高かったのですが、5月には35.2%まで下げてきました。しかし6月は投手側が攻め方を変え、速球で空振りを誘うようになったため、また調整を迫られている状況です。このように投手と打者の間で絶えず攻防が繰り広げられています。

Q. データを活用する際のポイントは何ですか?
データは嘘をつかないため、ベースとして知っておくことは重要です。しかし、全てのデータを鵜呑みにするのではなく、自分に最適なデータを選択する能力も必要です。
例えば、データ上では「このカウントでこの球種をここに投げれば打たれない」と分かっていても、その日の調子が悪く、その球種を思い通りに投げられない場合もあります。そういった場合、確率は下がっても自分が投げられる球種を選ぶことが重要です。
また、選手によって活用できるデータ量も異なります。大谷選手と一般的な選手では、同じデータを与えられても、それをパフォーマンスに変換できる能力に差があります。そのため、自分を知り、自分に合ったデータ活用法を見つけることが大切です。
Q. 鈴木誠也選手の成績が急上昇した理由は?
鈴木誠也選手は年々メジャーリーグに適応し、力を発揮するようになっています。特に今年は昨シーズンの半分も消化していない時点で昨年の成績を超えています。
彼の打球傾向を見ると、左中間やレフト方向へのホームランが増加し、引っ張ったフライ性の打球の割合が顕著に伸びています。これは完全に意図的な変化だと考えられます。
さらに特徴的なのは、以前は出塁率や総合的な打率で評価されていた鈴木選手が、今シーズンは方針を変更した点です。ボールを選ぶ割合(オファー率)は減少し、三振の割合も高くなっていますが、その代わりに長打が増えています。これは「多少のアウトはしょうがない、しかし俺は本塁打を打つ」という割り切った姿勢の表れでしょう。
メジャーリーガーは平均で150km/h以上の速球を投げるピッチャーと対戦している中で、鈴木選手がこれだけ引っ張ってホームランを打てることは非常に価値があります。

Q. メジャーリーグで注目すべき選手は誰ですか?
アーロン・ジャッジ選手(ヤンキース)
大谷選手も素晴らしい活躍をしていますが、今年のジャッジ選手はメジャーリーグ史上最高のシーズンになる可能性があるほどの成績を残しています。打率3割を超え、30本のホームランを記録し、OPS(出塁率+長打率)は1.180と驚異的な数字です。これは大谷選手の打撃成績をさらに上回るレベルで、バリー・ボンズやベーブ・ルースの最高のシーズンと比較できるほどです。

カール・ローリー選手(シアトル・マリナーズ)
キャッチャーでありながら、打撃も非常に優れている選手です。特に今年はホームラン32本と、大谷選手やジャッジ選手を上回るペースで本塁打を量産しています。守備面でもゴールドグラブやプラチナグラブを獲得するほどの評価を受けており、攻守両面で貢献する稀有な存在です。
キャッチャーは守備の難しさからバッティングに差がつきやすいポジションであり、打てるキャッチャーは非常に価値があります。かつては8番打者としてライン表の下位に置かれることが多かったポジションですが、ローリー選手はその概念を覆す存在です。

ボビー・ウィット・ジュニア選手(カンザスシティ・ロイヤルズ)
いわゆる「5ツールプレイヤー」と呼ばれるタイプの選手で、打撃、守備、走塁と全ての面で高いレベルを持っています。父親もメジャーリーガーで、3人姉妹の旦那もメジャーリーガーという野球一家の出身です。
特に守備から目を引く選手で、「この選手は良い」と思わせる魅力があります。22歳から150試合以上出場し、11年契約を結ぶなど将来性も高く評価されています。WBCにも出場予定で、今後のメジャーリーグを代表する選手の一人となるでしょう。

Q. メジャーリーグのキャッチャーポジションは変わってきているのですか?
近年、メジャーリーグではキャッチャーの役割が変化しています。かつてはサイン出しや配球といった役割が重視されていましたが、最近ではサインをピッチャー側から出すようになっており、キャッチャーの負担が減っています。
その結果、キャッチャーには「フレーミング」(ボールをストライクに見せる技術)や「キャッチング」の技術、そして打撃能力がより重視されるようになりました。特に打てるキャッチャーは非常に価値が高く、世界中の野球チームが欲しがる存在です。
かつてはキャッチャーといえば打率1割台や2割前半で、時々10本以上ホームランを打てればいい選手とされていましたが、今はそのような基準では通用しなくなっています。このように野球のポジション価値も時代と共に変化しているのです。