PIVOT TALK BUSINESS
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2025年7月10日

都心の平均家賃、ついに10万円超え。「賃貸より買ったほうが得」は本当か? 物価高騰・単身者増加の時代、マンション購入の“新常識”が始まっている。 5年で2倍の資産価値も狙える“儲かるエリア”、 失敗しない物件選びの極意、知らないと損する資金計画まで―― 不動産のプロ2人が、単身者に贈る「攻めの住まい...
今、東京23区の賃貸マンションの平均家賃が初めて10万円を超えた。賃貸と購入、どちらが得なのか?特に単身者にとって、マイホーム購入は正解なのか。不動産のプロフェッショナルたちに徹底的に聞いた。


東京23区の賃貸マンション平均家賃が初めて10万円を超えたというニュースが話題になっています。実際、賃料変動率は7.7%の上昇となっています。特に注目すべきは、Jリート(不動産投資信託)が所有する比較的質の良い物件の賃料上昇率が11.2%と非常に高いことです。
この上昇傾向は今後も続く見込みです。現在の賃貸物件の稼働率は95.8%と非常に高く、空室率は数年前の10%から4%程度まで低下しています。このまま稼働率が毎年1%ずつ上昇すると、数年後には限りなく100%に近づきます。そうなると家賃はさらに高騰し、2030年頃には現在と比較して5割程度上昇する可能性もあります。

不動産コンサルタントの沖有人氏は「賃貸はあり得ない」と断言します。理由は以下の通りです:
1. 家賃は支払うだけで戻ってこないお金ですが、住宅ローンの返済は資産形成になります
2. 現在は資産インフレの時代で、物件価値が上昇しています(東京23区では去年1年で平均15%上昇)
3. 仮に将来売却する場合、払ったローン分は資産として戻ってきます
4. 賃貸と持ち家の生涯資産格差は少なくとも1億円以上になる計算です
沖氏によれば、典型的な購入方法は「家賃と同額で35年ローンを組む」というもの。例えば、月10万円の家賃を払っている場合、10万円×420ヶ月(35年)で計算すると4,200万円の物件が購入可能になります。毎月の支出は変わらないのに、資産は形成されていくという考え方です。

沖氏によれば、少なくとも3年は価格下落の心配はなく、5年程度は上昇トレンドが続く可能性が高いとのこと。現在の金融庁の動向からも、不動産市場に対して強い規制をかける兆候は見られません。
ただし、ファイナンシャル・プランナーの風呂内亜矢氏は「資産価値が維持しやすいエリアに住んでいる方には購入の正気がある」としつつも、「資産価値が低いエリアに住んでいる方や、収入とのバランスで高額物件を手に入れるのが難しい方は注意が必要」と指摘しています。
2022年のデータによると、日本の全世帯の32.9%が単身世帯で、3人に1人が一人暮らしをしています。都市部ではさらにその比率は高くなり、東京都では平均世帯人数が1.7人程度です。
また、生涯未婚率も上昇しており、現在の20代が高齢になった時点で、女性の約2割、男性の約3割が一度も結婚しないと予測されています。さらに、結婚した人の約1/3は離婚するという統計もあります。これらを考慮すると、生涯のどこかの時点で単身世帯になる可能性は非常に高いと言えます。

1. 結婚や出産を待つ必要はない(むしろ単身時代から資産形成を始めるべき)
2. 新卒でも勤続3ヶ月あれば住宅ローンを組める
3. 60歳までに35年ローンを完済するなら25歳で購入する必要がある
4. 44歳を超えるとローン審査が厳しくなる(80歳までに完済が条件)
5. 資産インフレが進む今、3年後には物件価格がさらに3割以上上昇する可能性がある
専門家が提示する「家活すべき人診断項目」によると、以下の条件に当てはまる人は購入を検討すべきとされています:
年収500万円以上ある
田舎より都市に住みたい
社宅や住宅手当が月5万円に満たない
情報収集力に自信がある
向上心が強い
やりくり上手
生活レベルを下げられない
診断の合計点が9点以上なら「今すぐ購入物件を探し始めよう」、8点以下なら「都会での住宅購入には向いていない」という結果になります。

不動産専門家が挙げる主なメリットは以下の通りです:
1. 家賃と同等の支払いで資産形成ができる
2. 資産インフレの恩恵を受けられる(東京23区では年間15〜25%の資産価値上昇)
3. 住宅ローンは一般人が利用できる最も低金利の融資
4. 建物の質が賃貸より良い(賃貸の建築単価は分譲の8掛け程度)
5. 高齢になっても住み続けられる(賃貸は高齢者への入居審査が厳しい)
6. 老後の年金だけでは家賃支払いが難しくなる問題を回避できる
専門家によれば、住宅ローンを組めること自体が「信用がある証」であり、銀行が「90%以上の確率で返済できる」と判断した証拠でもあります。つまり、返済能力があると客観的に認められた人は、その機会を活かすべきというわけです。

専門家が指摘するのは、以下のようなエリアです:
1. 湾岸エリアの価格が比較的安いところ
2. 新幹線停車駅の近く
3. アクセスが良い場所
4. 大宮などの主要ターミナル駅周辺(特に「化けた」エリアとして評価)
資産価値が維持されるエリアに住んでいる方は、マンション購入のメリットを最大化しやすいと言えます。
風呂内氏によれば、失敗しないために最も重要なのは「築年数への妥協」だそうです。マンションの耐用年数は47年と長いため、築古物件でも十分価値があります。
また、購入を検討する際は以下の点を考慮すべきとのこと:
1. 年齢・健康状態・年収のバランス
2. 資産性重視か居住性重視かの選択
3. 自分にとっての住まいの価値(人生における住まいの優先度)
4. 返済計画の無理のなさ(借りられる金額と心地よく返せる金額は異なる)
不動産のリテラシーを高めることで、より良い判断ができるようになります。専門家たちは「不動産のリテラシーが最も儲かる」と口を揃えています。