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【ボーナスの給与化】なぜ日本人はキャリアを考えないのか
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2025年7月9日

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なぜ日本人の約40%は「職場内のキャリアを考えていない」のか?- キャリア自立の重要性
日本における働き方と職場観が変わり始めている今、多くの人が自身のキャリアについて見つめ直す時期に来ている。しかし、国際調査によると日本人の約40%は「職場内のキャリアパスを考えていない」という衝撃的な結果が明らかになった。なぜ日本人はキャリアについて考えないのか、そして今後どのようにキャリアを構築していくべきなのか。インディードリクルートパートナーズ特任研究員の高田悠矢氏に話を聞いた。

Q. 日本型雇用の特徴とは?
日本型雇用は基本的に「就職」というより「就社」と表現する方が適切かもしれません。つまり、一度企業に入ってしまえば一生その企業で働くことが前提となっています。そこで何をするのか、実際の「職」の部分については、企業からの指示で移動していくという考え方が基本になっています。
この制度では、自分が何が得意で何を仕事にしていくのかという話を会社に委ねてしまい、自立性を失ってしまう状況が生まれます。これが現在の雇用環境や労働市場と合っていないのではないかと考えています。
Q. 国際調査から見える日本人のキャリア満足度は?
複数の国際調査から、日本人のキャリアや仕事に対する満足度は他国と比較して著しく低いことが明らかになっています。特に「現在の給与」や「仕事内容」について満足していないという回答が多く、給与に関しては評価スケールで3を下回っています。
また、「仕事で会社から高く評価されている」「仕事にのめり込んでいる」「今の会社で長く働きたい」といった項目においても、日本は11カ国中最下位という結果になっています。特に「仕事にのめり込んでいる」という項目は圧倒的に低く、日本型雇用の問題点を如実に表しています。
一方、インドや中国などの成長著しい国々ではこれらの項目について高い満足度を示しており、経済成長に伴って賃金にも上昇圧力がかかっていることが背景にあると考えられます。
Q. キャリア自立とは何か?そして日本人はどれだけキャリア自立に対する意識があるのか?
キャリア自立とは、「変化する環境において自らのキャリア構築と学習を主体的かつ継続的に取り組むこと」と定義されています。つまり、キャリアは会社に預けるものではなく、自分自身の責任で主体的に描くものだという考え方です。
しかし、調査によると「キャリア自立が重要だと思うか」という設問に対して、日本は11カ国中最下位となっており、50%を下回る結果となっています。さらに「キャリア自立ができていると思うか」という質問に対しては、さらに低い30%未満という結果になっています。
日本人は他国と比較して、キャリアに対する自立性や主体性が圧倒的に低いと言わざるを得ません。

Q. 日本人はどれくらい先の未来までキャリアを考えているのか?
国際調査では「あなたはどれくらい先のキャリアまで考えていますか」という設問もありました。興味深いことに、日本人の約40%が「全く考えたことがない」と回答しており、これは他国と比較して圧倒的に高い割合でした。
さらに、「職場内のキャリアパスを考えていない」という人も同様に40%を超えており、日本人が「就社がゴール」となっている状況が見えてきます。つまり、会社に入ることがゴールで、その後のキャリアについては考えていないということです。

Q. なぜ日本人はキャリアについて考えないのか?
これには様々な要因が考えられますが、一つの仮説として日本の教育システムが関係しているかもしれません。日本では「大学に入ることがゴール」になっていることが多く、入学後の学びや将来のキャリアについてはあまり考えない傾向があります。
また、親世代が日本型雇用の中で働いてきたため、若い世代もそのメンタルモデルを引き継いでいる可能性があります。日本型雇用が徐々に変わってきているとはいえ、私たちの頭の中はまだ旧来の日本型雇用の形から離れていないのかもしれません。
Q. 他国ではキャリアをどのように捉えているのか?
特にアメリカやインド、中国などの上位国では、「就職」が基本となっています。自分の強みや弱みを前提とした「職」に就き、その職をベースに組織の中で働き、もし自分が望むポジションがなければ次の会社に移動して同じ職を続けるという考え方です。
つまり、自分の人生の中で「仕事としてできる強み」を持ち、その上で自分を求めてくれる会社を探すというのが基本的なスタイルになっています。
Q. 日本人はどのようにキャリアを考えていくべきか?
もちろん正解はありませんし、自分の強みが見つからないという方もいらっしゃるでしょう。しかし、「就職」と「就社」の違いを理解し、自分は「就職」をするのだという意識を持つだけでも変わっていく可能性があります。
また、自分の強みを見つけるには、自分だけで考えるのではなく、友人や家族、上司など第三者の視点を取り入れることも有効です。他の国では家族や友人がキャリアに対するアドバイスをくれることが多いという調査結果もあります。
さらに、自分の中で相対的に何が強いのか、何をやっていても飽きないのかといった点を軸に考えることも大切です。完全に新しい分野に移動するのではなく、徐々に業務の幅を広げながら自分の適性を探っていくアプローチも一つの方法です。

Q. キャリアについて考えるタイミングはいつがいいのか?
働いている以上、キャリアについては永久に考え続けるべきです。特に若い世代や新卒で入ったばかりの方々は、自分が何に向いているのか、何をやっていても苦にならないのかを起点に、どこを成長させていくのか、それによってどういうキャリアを描いていくのかを常に考え続けることが重要です。
そうすることで、単なる「就社」ではなく、自分自身の「職」を確立し、より充実したキャリアを築いていくことができるでしょう。