MONEY SKILL SET EXTRA
バフェットにイチロー...成功者たちの共通点 【長谷川滋利】
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2025年6月18日

株・保険・住宅など資産運用にまつわるスキルセットを一流のプロの講義を受けて学ぶMONEY SKILL SETの応用編。今回は元メジャーリーガーの長谷川滋利がバフェットやイチローなどの成功者たちの共通点を解説。独学のバフェット式投資法で国山ハセンのポードフォリオにダメ出し。 <ゲスト> 長谷川滋利(...
メジャーリーガーが伝授する投資哲学とは?バフェット流集中投資の真髄
元メジャーリーガーでプロゴルファーの長谷川滋利が投資について語る。「自分が分からないことには絶対手を出さない」というシンプルながら奥深い投資哲学から、バフェット流集中投資の真髄まで、リアルな投資の世界をQ&A形式で紹介する。

Q. 長谷川さんが考える投資の基本原則は?
長谷川の投資哲学で最も重要なのは「自分が分からないことには絶対手を出さない」という原則だ。特に長期投資では10年、20年という時間軸で企業価値を見極める必要がある。

スタートアップ企業などへの投資はどちらかという投機になりがちで、なぜ失敗したかさえ分からなくなる危険性がある。自分が理解できる企業、例えばテスラならイーロン・マスク、NVIDIAなら創業者など、カリスマ性のある経営者の会社に投資するのが賢明だ。
重要なのは自分が好きなもの、自分の勉強になるものに投資すること。自分が理解できないものに投資すると、なぜ株価が下がったのかも分からず、勉強にならない。
Q. バフェット流集中投資とは何か?
ウォーレン・バフェットは分散投資より集中投資を推奨している。普通は「バスケットに卵をいくつも入れて分散させると安全」と言われるが、バフェットは「1個だけ入れてそれをずっと見守る」という考え方だ。自分が最も理解している企業だけに投資する方が良いという哲学だ。
バフェットがAppleに投資したのも、会社の歴史が十分に蓄積された後だった。初期段階の企業ではなく、ある程度実績を積んだ企業に投資するのが彼のスタイルだ。
平均的なファンドよりも良い成績を収めたいなら、例えばテスラ、NVIDIA、TSMCの中から一番良いと思う企業を選び、集中投資するのがバフェット流だ。
Q. 企業分析はどのように行うべきか?
企業のアニュアルレポート(年次報告書)を隅から隅まで読むことが重要だ。これが面倒だと思ったら投資は上手くいかない。
自分の会社のように考えれば、企業の隅々まで知りたいと思うはずだ。必要であれば経営陣に質問することも大切で、特にアメリカ企業は株主を重視する文化があるため、株主なら話を聞いてもらえる可能性がある。
株主総会に参加することも強く勧める。企業の方向性や経営者の考え方を直接知る絶好の機会になる。企業分析は自分の会社経営にも活きるし、企業の成功の秘訣を学べる点でも価値がある。
Q. 投資と投機の違いは?
投資とは企業価値を見極めて長期的に保有すること。対して投機は短期的な株価変動を狙ったものだ。
特に理解できないAI関連企業などへの投資は投機になりやすい。AIの歴史を見ると、多くの企業が消えていくことが予想できる。歴史から学べば、新技術分野では約8割の企業が淘汰され、残った2割が真の成長企業になる。その時期を見極めることが重要だ。
コカ・コーラのような企業を長期保有するのが投資の基本だが、時にはブランド力の低下など企業価値の変化を見極めて売却する判断も必要になる。
Q. 長谷川さんのポートフォリオ管理の考え方は?
資産配分は年齢によって変わるべきだ。若いうちは勉強のために様々な投資にチャレンジするのも良い。サラリーマンであれば、レバレッジを効かせた不動産投資も効果的だ。

株式投資では、節税と手数料をしっかり考慮すべきだ。投資信託は平均的なリターンしか得られないことが多く、手数料も気になる。本当に成功したいなら、徹底的に企業を研究し、集中投資するのがバフェット流だ。
私自身はNVIDIAの保有額がテスラより多いが、それはタイミングの問題もある。理想的な企業があっても、購入時に割高だったり、逆に優良企業が一時的に下落している時に購入したりと、様々な状況がある。
Q. 投資で成功するためのメンタルとは?
投資のメンタルは野球のピッチングと似ている。大勢の観客の前で平常心を保つために、心拍数のコントロールなど様々な技術がある。例えば、やる気がない時は心拍数が遅くなっているので、一度上げてから適切なレベルに調整する方法がある。
成功者に共通するのは「努力し続ける」点だ。バフェットやトランプなど、すでに十分な資産を持っている人々が挑戦し続けるのは、単に楽しいからだ。権力や金銭よりも、自分自身へのチャレンジを楽しんでいる。

投資も同様で、苦労しながらも将来のために勉強し続けることが大切。安易な道を選ばず、常に学び続けることで、投資の面白さを発見できる。
Q. 長谷川さんの読書習慣とは?
私は読書が大好きで、Kindleには何百冊もの本が入っている。ビジネス書から哲学書まで様々なジャンルを読み、特に不動産やメンタルに関する本を好んで読む。
朝5時に起きてゴルフの練習をしながらオーディオブックを聞いたり、新幹線で移動中も本を読むなど、あらゆる時間を読書に充てている。寝る前は哲学書を読むと眠れるという利点もある。
本は真夜中でも読めるし、著者の経歴も確認できるため信頼性が高い。YouTubeなどのデジタルコンテンツも見るが、情報の信頼性を常に意識している。
Q. 健康管理の秘訣は?
投資、特に長期投資では健康が非常に重要だ。バフェットのように長期投資をするなら、長生きしなければ意味がない。
健康も確率論で考えている。野球のピッチングでコントロールを極めるように、健康維持にも最適な方法がある。例えば、16時間断食を取り入れ、しっかり睡眠をとり(7-8時間)、アルコールを控えるなどの習慣を実践している。

健康管理は投資のモチベーションを維持するためにも重要で、晩酌後は本を読む気力が失せてしまうこともある。心身ともに健康でなければ、投資の勉強も継続できない。
Q. 投資市場と政治の関係をどう見ているか?
株式市場は上がれば必ず下がる時がある。それをハードランディング(急落)にするかソフトランディング(緩やかな調整)にするかが重要だ。
政治は市場に介入すべきではないという意見もあるが、FRB(連邦準備制度理事会)の存在自体が市場への介入である。実際には政治家の背後には影響力を持つ資産家たちがおり、彼らは自分たちに有利な環境を作ろうとする。
世の中は「勝者がルールを決める」構造になっており、投資で成功するには、このルールメーカーたちが活動するフィールドに行く必要がある。バフェットやビル・ゲイツなど成功者の足跡を追うことで、彼らの思考法や行動原理を学べる。