レジェンド超解説
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2025年5月29日

経済の偉人(レジェンド)を解説する番組「レジェンド超解説」。第2回はイーロン・マスク。どうやって世界一の大金持ちに上り詰めたのか、ガクテンソクの奥田修二さんが超解説! <ゲスト> 村上(マヂカルラブリー/お笑いタレント) https://x.com/mlmurakami 笹本裕(DAZN JAP...
世界で最も裕福な人物として知られるイーロン・マスク。
テスラ、スペースX、Xなど複数の革新的企業を率いる彼の知られざる素顔や経歴について、専門家がQ&A形式で解説します。

2024年3月時点で、イーロン・マスクの純資産は約3,420億ドル(約51兆円)とされています。
2023年12月には一時的に4,470億ドルに達し、個人資産として初めて4,000億ドルを超えた人物となりました。
この記録は、なんと700年ぶりに塗り替えられたもので、それまでの記録は14世紀のマリ帝国の王様が持っていました。

現在、彼は歴史上最も裕福な人物として認識されています。
マスクは南アフリカのプレトリアで3人兄弟の長男として生まれました。意外にも、彼の少年時代は順風満帆ではありませんでした。
学校ではいじめられることが多く、父親からは厳しい教育を受け、言葉による人格否定などの精神的虐待も経験したとされています。
そのため内向的な性格となり、引きこもりがちな少年時代を過ごしました。
その間、彼は読書家となり、1日に2冊の本を読むこともあったそうです。
特にSF小説やファンタジーを好んで読み、これが後の彼のビジョンや事業に影響を与えたと言われています。
驚くことに、マスクは10歳でプログラミングを独学でマスターしました。
12歳の時には自作の対戦ゲームソフトを売って500ドルを手にしています。
この時点で既に、彼の商才は芽生えていたと言えるでしょう。
17歳まで南アフリカで過ごしたマスクは、当時のアパルトヘイト政策による閉塞感もあり、
「頑張った分だけ評価される国」というイメージを持っていたアメリカに行きたいと考えていました。
両親は離婚しており、カナダ出身の母親を頼って、まずはカナダに18歳で単身移住します。
カナダでは親戚の家を転々としながら肉体労働などでお金を稼ぎ、カナダのクイーンズ大学に入学しました。
その後、成績優秀だったため、アメリカの大学に転入。
スタンフォード大学大学院にも入学しましたが、「インターネット」「持続可能なエネルギー」「宇宙」という3つの分野が将来重要になると考え、
大学院に通い始めてわずか2日で退学してしまいます。
大学院を辞めた後、マスクが最初に立ち上げたのは「Zip2」という会社でした。
これは新聞などのメディア向けにウェブサイトの開発などを支援するソフトウェアを提供するビジネスで、
現在のGoogleマップのような機能を持っていました。
当時はまだ電話帳で住所を調べ、地図を見て行き方を確認するという手間がかかっていましたが、これを一つにまとめたサービスを提供したのです。
この会社は大成功を収め、4年後にコンパックによって3億700万ドル(約467億円)で買収されました。マスクはまだ20代でした。
Zip2を売却した資金を元に、マスクは次に「X.com」という世界初のオンライン銀行の一つを立ち上げました。
同時期に似たようなサービスを提供していた会社と合併し、それが後にPayPalとなります。
このPayPalもeBayに買収され、マスクは2,280億円を手にしました。

PayPalの売却後、マスクはスペースXを2002年に設立します。宇宙工学を独学で勉強し、2020年には民間企業として初の有人宇宙飛行に成功しました。
テスラについては、既に存在していた会社に投資し、後に経営に参加してCEOとなりました。
これらの事業は、大学院を辞める時に考えていた「インターネット」「持続可能なエネルギー」「宇宙」という3つの重要分野に対応しており、
マスクは約27年の間に自分のビジョンを着実に実現していったのです。
マスクは日本のアニメやサブカルチャーが好きで、
「攻殻機動隊」「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」「鋼の錬金術師」「君の名は」などを好んで視聴しています。
特に近未来的な作品や環境問題を扱った作品に興味を持っているようです。
また、マーベル映画「アイアンマン」の主人公トニー・スタークのモデルになったとも言われており、
実際に「アイアンマン2」には本人が出演しています。
マスクは「X」という文字に特別な思い入れがあるようです。
最初の会社は「X.com」、宇宙企業は「SpaceX」、Twitterの社名変更後は単に「X」、最近設立したAI企業は「xAI」と名付けています。
さらに子供の名前も愛称がXになるように名付けたと言われています。
彼の周囲によると、Xは「未知の変量」を意味しているとのことですが、単純に「Xがかっこいい」という理由もあるようです。
この少年のような感覚は、彼の他の行動にも表れています。
マスクはいたずら好きな一面もあり、それが時に大きな問題を引き起こすことがあります。
2018年には「テスラの株を420ドルで非公開化します」とジョークでツイートしたことで、
株価が急変動し、証券取引委員会から約20億円の罰金を科されました。
このツイートは当時のガールフレンドにウケを狙ったものだったそうです。

また、エイプリルフールに「テスラが経営破綻した」と冗談で発表し、翌日には株価が5%以上下落するという事態も引き起こしています。
このようなジョークによる株価操作は投資家からの信頼を損なう行為として批判されています。
マスクは「この世界は仮想現実である」という考えの持ち主だと公言しています。
具体的には、人類が生きているこの世界はコンピューターシミュレーションの中であり、
我々は高次元の存在によって創造された存在だという「シミュレーション仮説」を信じているようです。
これはスウェーデンの哲学者ニック・ボストロム教授が提唱しているもので、SFの世界に没頭してきたマスクの思考の表れとも言えます。
マスクは自分の会社に対して強いこだわりがあるというよりも、「世界を変える」「世界を救う」という大きなビジョンに基づいて行動しています。
自分の会社を売却することにも抵抗がなく、より大きな影響力を持つ方法を常に模索しています。
また、効率を重視する経営スタイルで、無駄だと思うものは容赦なく切り捨てる傾向があります。
そのため、トランプ政権の政府効率化担当となった時も、政府機関の人員削減を進めようとして物議を醸しました。
彼の経営スタイルは議論よりも行動を重視し、問題が起きたら後から対処するというアプローチです。
こうしたスタイルは賛否両論あり、現在の彼の支持率は39%、不支持率は55%と報告されています。
最近ではテスラの新車販売数が急減し、政府の役職からも身を引く可能性が報じられています。
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イーロン・マスクは、10歳でプログラミングをマスターし、20代で数百億円を手にし、
30〜50代で世界最大級の企業を複数経営するという驚異的な経歴を持つ人物です。
しかし同時に、いたずら好きで少年のような一面も持ち合わせており、それが時に大きな問題を引き起こすこともあります。
SF的な世界観と現実的なビジネス感覚を併せ持つ彼の姿は、まさに現代のアイアンマンと言えるかもしれません。