レジェンド超解説
【NISAを予言】松下幸之助の投資論「株式の大衆化」とは
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2025年5月3日

50年前にNISAを予言していた?国民全体が株主になる社会を目指した、松下幸之助の論文「株式の大衆化」を徹底解説! <ゲスト> 奥野一成(農林中金バリューインベストメンツ常務取締役/最高投資責任者/おおぶねファンドマネージャー) 田渕章裕(インディアンス/お笑いタレント) https://x.c...
松下幸之助の先見性と株式投資の本質 - 奥野一成氏が語る資本主義参加の3つの方法
松下幸之助の先見性は、現代の投資哲学にも通じる

松下幸之助の経済観と現代の投資哲学の接点とは?
農林中金バリューインベストメンツ常務取締役兼最高投資責任者の奥野一成氏に、
松下幸之助の思想と現代の投資のあり方について語っていただいた。

Q: 松下幸之助が2500億円の資産を築いた秘訣は何でしょうか?
奥野: 松下幸之助が莫大な資産を築いたのは、単に優れた経営者だったからではありません。
彼が真の大富豪になれた最大のポイントは、経営者であると同時に「オーナー」だったことです。
世の中の大金持ちは基本的に社長ではなく、オーナーなのです。
例えば、世界一の大富豪であるイーロン・マスクも、スペースXやテスラなど、
自身が立ち上げた会社の株式を保有するオーナーです。
松下幸之助も同様に、自身の会社のオーナーとして成功を収めたのです。

Q: オーナーになることが重要だと言われましたが、具体的にはどういうことでしょうか?
奥野: オーナーになるということは、単に株式を売買してキャピタルゲインを得ることではありません。
本質的には、優れた企業の一部を所有し、その成長に長期的に関わることを意味します。
松下幸之助は1967年に「株式の大衆化」という論文を発表しています。
そこで彼は、「株主は自ら会社の主人公であるということを正しく自覚認識していなければならない」と述べています。
これは現代の投資哲学にも通じる重要な考え方です。
Q: 松下幸之助の考えは、現代の投資にどのように活かせるのでしょうか?
奥野: 松下の考えは、現代のNISA(少額投資非課税制度)にも通じるものがあります。
彼は「一定の株式を持っている人の税金をただにするとか」といった具体的な提案までしていました。
これは、まさに現在のNISAの考え方を先取りしているのです。
NISAは単なる投機的な売買を奨励する制度ではありません。
本質的には、個人が優良企業のオーナーになることを促進し、長期的な資産形成を支援する制度なのです。

Q: 資本主義への参加の仕方には、どのような方法がありますか?
奥野: 資本主義への参加の仕方は、論理的に3つしかありません。
1. 労働者として参加する
2. 資本家(オーナー)として参加する
3. 労働者でありながらオーナーにもなる
日本では長らく、労働者として働くことが資本主義への唯一の参加方法だと考えられてきました。
しかし、現代では個人が容易に株式投資を行えるようになり、オーナーとしての参加も可能になっています。
Q: なぜ政府は国民に株式保有を推奨しているのでしょうか?
奥野: 政府が株式保有を推奨する理由の一つは、貧富の差の拡大を抑制するためです。
フランスの経済学者トマ・ピケティが指摕したように、
資本所得の伸び率(R)は労働所得の伸び率(G)よりも高い傾向にあります。
つまり、投資をしない人は労働所得(G)しか得られないため、投資をする人との格差が広がってしまうのです。
政府は、より多くの国民が投資を通じて資本所得(R)を得られるようにすることで、
この格差拡大を抑制しようとしています。
Q: 個人投資家はどのように投資すべきでしょうか?
奥野: 個人投資家には、インデックス投資と個別株投資の2つの方法をお勧めします。
インデックス投資では、S&P500やオールカントリーなど、幅広い企業に分散投資できます。
これは考えることが少なく、安定的な方法です。
一方、個別株投資では、自分が理解できる企業や日常的に利用している企業の株を購入することをお勧めします。
例えば、VISAやコストコなど、身近な企業の株を所有することで、オーナーシップを感じやすくなります。
重要なのは、どちらの方法を選んでも、長期的かつ定期的に投資を続けることです。
「淡々と」投資を続けることが、長期的な資産形成の鍵となります。
Q: 最後に、松下幸之助の思想から学べることは何でしょうか?
奥野: 松下幸之助の思想の素晴らしさは、経営、政治、経済、教育など、幅広い視野を持っていたことです。
彼は単に自社の利益だけでなく、国民全体の幸福や経済的自立を考えていました。
現代の我々も、単に目先の利益だけでなく、長期的な視点で投資や経済活動を考える必要があります。
オーナーシップを持ち、企業の成長に長期的に関わることで、自身の資産形成だけでなく、社会全体の発展にも貢献できるのです。
松下幸之助の「株式の大衆化」の思想は、50年以上経った今でも色褪せていません。
むしろ、NISAなどの制度を通じて、ようやく実現に向かっているとも言えるでしょう。
我々も、この思想を理解し、実践することで、より豊かな社会の実現に貢献できるのではないでしょうか。