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政治家の話し方ランキング、ベスト3は誰?
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2025年3月3日

SNSの浸透などにより加速する「政治家の話し方革命」。エンタメ化が進む政治を生き抜くために必要な「話す力」とは何か?トランプと日本人9名の政治家の話し方を、コミュニケーション戦略研究家の岡本純子氏に格付けしてもらった。 <ゲスト> 岡本純子|コミュニケーション戦略研究家 早稲田大学政経学部政治学科...
「政治家の話し方、ベスト3は玉木氏・石丸氏・高市氏」――コミュニケーション戦略研究家が評価する発信力
コミュニケーション戦略研究家の岡本純子氏が政治家の話し方を分析。トランプ氏を「伝説入り」とした上で、日本の政治家の中ではベスト3に玉木雄一郎氏、石丸啓一氏、高市早苗氏を選出した。話し方の特徴や効果的なテクニックを紹介しながら、なぜ人の心を動かせるのかを解説する。

Q: 政治家の話し方の特徴とは?
政治家の話し方には「声」「見た目」「言葉」という3つの要素がある。この3つで印象のほとんどが決まる。特に声と見た目で90%が決まるとも言われている。
話し方の土台となるのは「自信」「親しみやすさ」「共感力」の3つだ。政治家に限らず、人に何かを伝える際に欠かせない要素となる。
例えば小泉進次郎氏は声と見た目は良いが、言葉の内容に解像度の低さがある。質問をされると言葉を繰り返したり、質問を言い直したりして時間稼ぎをする傾向がある。反射神経を高め、スクリプトを準備しておくことで改善できる部分だろう。
Q: 石丸啓一氏の話し方の特徴は?
石丸氏は「圧倒的な自信」が特徴的だ。「超合金のようなメンタル」とも表現できる自信の持ち方で、聞き手に「この人は間違っていないのかも」と思わせる力がある。
同時に、「自己犠牲」を強調する話し方も特徴的だ。「私は儲けていない」「身を切る改革をしている」というメッセージを発することで、クリーンなイメージを作り出している。これはトランプ氏も使う「私はお金がある、成功している。でも皆さんのためにやっている」という話法と共通する。
ただし、メディアに対して攻撃的になる姿勢については「大人げなく見える」との指摘もある。特定のターゲット(地方政治家やメディア)だけを攻撃する戦略は、支持層の団結には効果があるが、より広い層に受け入れられるためには課題がある。

Q: 玉木雄一郎氏の話し方の良さは?
玉木氏は「熱量」「共感力」「自信」のバランスが取れている。特に効果的なのは「話し方を崩す」テクニックだ。政治家として硬い話し方をしながらも、時に「だよね」「わかるよ」などのカジュアルな言葉を織り交ぜる。
この「崩し」によって「本音を語っている」という印象を与えることができる。普段は硬い話し方をする人が少しタメ口になったとき、それが本音に聞こえる効果がある。
また「巻き込み型話し方」も上手い。「〜です、〜します」で終わるのではなく、「そうですよね?」「皆さんはどう思いますか?」と問いかけながら話すことで、聞き手を対話に引き込む。
「手取りを増やす」「103万の壁」などのキャッチーなフレーズの作り方も秀逸だ。特に「手取り」という言葉は、「給料」より具体的で肉感的な印象を与える。

Q: 政治家に必要な共感力とは?
共感力は話し方で工夫できる面もあるが、「育ち」や「経験」によって滲み出る部分もある。生まれながらの特権階級では「普通の人の気持ちがわからない」と思われる壁が存在する。
しかし、それを補うための方法はある。自分も同じ人間だと示し、同じ目線に立つことが大切だ。完璧なリーダーを演じるより「私もできないことがある」と弱さを見せる方が、現代のリーダーシップとしては効果的だ。
「弱さを見せる(Vulnerability)」ことは、特に謝罪の場面で重要になる。誰でもミスはする。それを認め、謝ることができるかどうかが分かれ目となる。プライドは捨てた方が話す力はアップする。

Q: なぜ保守的なレトリックが刺さりやすいのか?
保守的なレトリックが効果的なのは、人間の根源的な感情に訴えかけるからだ。特に「安全」「安心」「命の危険」といった最も基本的な欲求に関わる話し方は強い反応を引き出す。
保守的な主張は「0か1か」という二択で物事を断定することが多い。これに対し、リベラルな主張は「ニュアンス」や「多様性」を重視するため、物言いがはっきりしないことがある。真実は簡単に割り切れるものではないが、はっきりと言い切られると人は安心感を覚える。
また、「多様性」などのテーマは、命に直結する問題ではないため、感情レベルで訴えかけにくい面がある。論理的に考えないと受け入れにくいテーマは、感情に直接訴える話し方より響きにくい傾向がある。
Q: トランプ氏の話し方の何がすごいのか?
トランプ氏の話し方は「すべてがすごい」と評価できる。彼の最大の特徴は「感情を支配する」能力だ。有権者は理性ではなく感情で政治家を選ぶことが多く、トランプ氏はその感情を巧みに操る。
彼自身に共感力があるわけではないが、支持者が何を求めているかを感じ取る力は卓越している。恐怖を煽ったり、ワクワク感を与えたり、支持者を褒めたりと、様々な感情のスイッチを押していく。
「人を感情の洗濯機に入れてぐるぐる回して洗脳していく天才」と表現できるほど、感情に訴えかける技術は一流だ。プロレス(WWE)の世界で培ったエンターテイメント性も、政治の世界で活かされている。
トランプ氏のようなテクニックをそのまま真似ることは難しいが、そのトリック一つ一つは学ぶ価値がある。事実を淡々と話すだけでは人は動かない。いかに分かりやすく心を動かすかという工夫が必要だ。
Q: 日本の政治家の話し方ランキングは?
日本の政治家の話し方を評価すると、以下のようなランキングになる:
1. 玉木雄一郎氏:ロジック、デリバリー、感情へのアピールのバランスがよい
2. 石丸啓一氏:話題性があり、人の心を駆り立てる話法を計算して使っている
3. 高市早苗氏:強さと柔らかさのバランスが取れている
この3人に共通するのは、YouTubeなどのデジタルメディアでの発信力の高さだ。現代の政治家には、中身だけでなく「どう見せるか」という総合力が求められている。ただし、この評価は政策や人格の評価ではなく、あくまで「表出する部分」の話し方の評価だ。