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【欧州CL決勝トーナメント展望(後編)】決勝カードと優勝チームは?
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2025年3月2日

3月4日より開始する欧州チャンピオンズリーグの決勝トーナメント。今大会の注目点はどこか?決勝カードと優勝チームはどこか?どの監督と選手に注目すべきか?PIVOT FOOTBALLのレギュラーメンバーに語ってもらった。
UCLトーナメントの決勝予想!エキスパートたちが考える優勝候補とその理由
UEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメントが近づき、サッカー専門家たちによる白熱した優勝予想が交わされた。レオ・ザ・フットボール氏、ミムラユウスケ氏、木崎伸也氏がそれぞれ独自の視点から分析した優勝候補と注目選手、監督を紹介する。

Q: UCLの決勝カードと優勝チームはどのチームだと予想する?
ブックメーカーの予想ではレアル・マドリードとバルセロナが決勝進出の最有力候補とされている。しかし専門家たちの見解は異なる。
木崎氏はレアル・マドリード対ドルトムントの決勝を予想し、レアルの優勝を見込む。彼はドルトムントの成長に着目し、「以前は苦戦していたが、チームが完成に近づいてきた」と評価する。新監督ニコ・コバチの下で戦術的なバランスが整い、センターバックが弱点だったものの、チクエメカの加入で改善されつつあるという。さらに、ギラシがチャンピオンズリーグ得点ランキングのトップに立つなど、攻撃力の向上も指摘している。
レオ氏はリバプール対レバークーゼンの決勝を予想し、リバプールの優勝を見込む。彼は「大きな大会になるほど、走れて戦える選手の質が重要になる」と強調し、ビッグマッチで活躍できる選手がリバプールに多いと分析する。特にサラーとファン・ダイク、そして遠藤航の存在を高く評価し、「残り10分に投入される遠藤の強靭な守備は非常に価値がある」と述べている。
また、リバプールのアルネ・スロット監督とレバークーゼンのシャビ・アロンソ監督の両名が、リバプールの選手スカウト部門から高く評価されていた点も興味深い指摘だ。「両監督の対決は、リバプールのスカウト人や強化部の鋭い目を物語っている」とレオ氏は分析する。
ミムラ氏はレアル・マドリード対レバークーゼンの決勝を予想し、レバークーゼンの優勝を大胆に見込む。さらに、「大穴はインテル」と付け加えた。インテルについては、グループステージで8試合1失点という堅守と、ラウタロ・マルティネスの得点力を評価している。「90分あたりの得点数が1.14で、UCL全体で4位。ゾマーが守り、点も取れる選手がいる」と述べた。
Q: リバプールが優勝候補である理由は?
レオ氏によれば、リバプールの強みは「質と戦術のかけ算」にある。彼は新監督スロットが相手によって戦い方を調整できる柔軟性を持っている点を高く評価し、特にレアル・マドリード戦では「マドリー用のスピードを使わせない戦い方」をすると予測する。
また、興味深いのはリバプールの選手獲得方針だ。グラハム氏というデータ分析の専門家によると、リバプールは「平均的な選手を多く揃えるのではなく、お金をかけてワールドクラスの選手を獲得する」方針を持っているという。その結果、リバプールには高い質の選手が揃い、特に主力の怪我が少ないことが強みとなっている。
スロット監督については、「戦術家のイメージだが、マネジメントもしっかりしている」と評価される。例えばダーウィン・ヌニェスがミスした際、「ミスよりも態度の悪さ」を指摘するなど、チーム管理にも長けているという。
また、リバプールはプレミアリーグで好調を維持しており、UCLに集中できる環境が整っている点も大きな強みだ。

ドルトムントはなぜ侮れない?コバチ監督の手腕とは
Q: ドルトムントが強いと考える理由は?
木崎氏は新監督ニコ・コバチのもとでドルトムントが変貌していると指摘する。彼によると、コバチは「つなぐサッカーから戦うことを求める」スタイルに変え、チームのバランスが向上したという。
ミムラ氏は以前の監督エディン・テルジッチの課題として、「戦術の練習をしすぎてフィジカルが弱かった」「ドイツ語でのコミュニケーションが一部選手に伝わっていなかった」「若手を伸ばしながらCL出場権も獲得するという二兎を追う難しさ」などを挙げた。
コバチ監督はフランクフルト時代に長谷部誠をリベロとして起用し成功させた経験があり、今回もチーム全体のベースを整えつつ、グロースという選手を中盤の司令塔として機能させている。ミムラ氏は「コバチは試合前のウォーミングアップでも相手を欺くような工夫をしていた」と、その戦術的細やかさを評価している。
アーセナルの可能性とアルテタ監督の挑戦
Q: アーセナルの優勝の可能性はどうか?
レオ氏はアルテタ監督とエムバペ対ヤマルの対決に注目している。彼によれば、アーセナルの課題は「ロマンを捨てて現実的に戦えるか」という点にある。アルテタは美しいサッカーを追求する監督だが、「ビッグマッチで活躍できる選手の質」がUCLでは重要になる。
アーセナルの強みとしては、ニコラ・ジョバという優秀なセットプレーコーチの存在が挙げられる。また、ディフェンスラインの質の高さもトップクラスだという。しかし、「プレミアリーグをほぼ諦めてCLに集中する可能性がある」という見方もある。
レオ氏は「組織を重視するアルテタが哲学を捨て切れず、なりふり構わず勝ちにいくレアル・マドリードのような戦い方ができるか」が重要だと指摘している。


注目の監督と選手は?
Q: チャンピオンズリーグで注目すべき監督と選手は?
ミムラ氏は「コバチと長谷部、そしてグロース」の関係性に注目している。コバチ監督がフランクフルト時代に長谷部選手をリベロとして起用して成功させたように、今回はグロースという選手をドルトムントの中盤の中心として機能させようとしている。「チーム全体のベースができたからこそグロースが生きる」という分析だ。
レオ氏はアルテタ監督とエムバペ対ヤマルの対決を挙げた。彼は「エムバペはバロンドールをまだ取っておらず、マドリードでの活躍に燃えている」と指摘し、「かつてのメッシ対ロナウドのような新時代の対決になる可能性がある」と期待を寄せている。
木崎氏はファン・ペルシー監督とレヴァンドフスキに注目している。ファン・ペルシーはかつて木崎氏が見知った若手選手だったが、今やフェイエノールトの監督として成長した。レヴァンドフスキについては「ボールを見ないでディフェンダーを見て動く『外す』というスキルが素晴らしい」と評価している。
バロンドールの行方と今大会の見どころ
Q: 今年のバロンドールの候補は誰か?
専門家たちの間では、サラーとエムバペが有力候補として挙げられている。「バルセロナが優勝すればヤマルも候補になる」という意見も出ており、UCLの優勝チームから選ばれる可能性が高いという見方が一般的だ。
レオ氏は「ビッグマッチで活躍できるかどうかが、すごい選手といい選手の境目」と指摘し、そういった選手がUCLの勝敗を決めると分析している。
今後のUCLは「レアル・マドリードがアトレティコに敗れれば、トーナメント表の左側がカオスになる」といった予測も出ており、予想外の展開に期待が寄せられている。
最後に、「アーセナルが1回優勝する可能性はないか」という問いに、レオ氏は「アルテタが哲学を捨て切れるかどうか」が鍵になると述べた。一方で、UCLの決勝が初めてとなるチームは最後の一歩で倒れる可能性も指摘されており、優勝経験のある強豪チームの強みが改めて認識された。