PIVOT TALK FOOTBALL
2025年Jリーグ展望。優勝チームはどこか?
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2025年2月15日

2月14日、15日、16日に開幕戦を迎えるJリーグ。注目点はどこか?優勝チームはどこか?注目のチーム、選手、監督は? PIVOT FOOTBALLのレギュラーメンバーが展望する。 <ゲスト> 木崎伸也|スポーツライター 1975年、東京都生まれ。2002年夏にオランダへ移住。翌2003年から6年間...
業界タブーに迫る!Jリーグ新シーズン徹底分析 〜裏話から見る優勝争いと補強の真実〜
新シーズンのJリーグが開幕し、各チームの戦略や補強に注目が集まっている。今回のピボットフットボールでは、サッカー専門家の垣内一之氏、Leothefootball氏、木崎伸也氏を迎え、新シーズンのJリーグについて様々な角度から分析した。彼らが語る裏話や分析から見えてくる各チームの実態とは?
2024年Jリーグの注目ポイントは?
Q: 新シーズンのJリーグはどのような点に注目すべきですか?
まず注目すべきは「攻めのJ」という経営面での変化だ。野村チェアマンが京大サッカー部出身で、その人脈を活かした改革を進めている。ベインキャピタル日本代表アジア責任者の杉本氏やその他の優秀な人材がJリーグ理事として参画し、フロントがドリームチーム化しつつある。
サッカー面では「完結力と奪い所」が重要になる。完結力とは単なる決定力とは異なり、強引にチャンスを作り出して決め切る力を指す。これは大阪や武藤など上位チームの選手が持つ能力だ。また、高い位置でボールを奪う「奪い所」の設定も成功の鍵となる。
そして今シーズンは「優勝争い・残留争い」が例年以上に激しくなる見込みだ。広島や神戸に加え、鹿島などの強豪も巻き返しを図る。また、今年は秋春制への移行前の最後のシーズンとなるため、残留の価値が非常に高く、各チームの意地がぶつかり合う展開になるだろう。

移籍市場の裏側と監督交代の真相
Q: 今季の移籍市場と監督交代について、表に出ていない話はありますか?
今季は浦和がクラブワールドカップ出場によって資金力を増し、マテウス・サビオを高額で獲得。鹿島もメルカリの支援を受け、レオ・セアラを約5億円で獲得したという。
武藤嘉紀選手の神戸残留には三木谷会長の直接介入があった。複数クラブから3億5000万円程度のオファーがあったが、三木谷会長がトップダウンで「インセンティブ込みで名古屋のオファーを上回る」条件を提示し、残留が決まったという裏話がある。
Q: センターバック不足問題はどうなっていますか?
日本人センターバックの多くが海外移籍したため、国内で奪い合いになっている。町田が岡村や菊池など複数の優秀なセンターバックを獲得し、他クラブは二番手、三番手の選手で補強せざるを得ない状況だ。特に左利きのセンターバックはさらに希少で、獲得競争が激化している。
また、日本の外国人選手獲得が難しくなっている背景には、円安に加え、居住者非居住者の税制問題がある。以前は10ヶ月以内の契約で所得税や住民税を抑える仕組みがあったが、エンジニアなど他業種との公平性の問題から見直され、クラブの負担が大幅に増加。これがリールのオリヴェイラ引退などにも影響しているという。
チーム分析と優勝予想
Q: 今季の優勝候補と各チームの特徴を教えてください
専門家3名の予想では、サンフレッチェ広島が優勝最有力候補となった。木崎氏のデータ分析によれば、Jリーグでは「ボールをあまり持たずによく走るチーム」が優位に立つ傾向があり、これは広島や神戸のスタイルと合致する。
広島は昨季の戦力を維持しつつ補強も行い、スタジアム完成で収益も40億から70億に増加。若手育成と高額移籍金での選手獲得という好循環が生まれている。監督も4年目で安定しており、専門家たちは広島の優勝確率を50〜60%と見ている。
ヴィッセル神戸も連覇を狙うが、3連覇は鹿島以外で前例がなく、厳しい戦いになるだろう。川崎フロンターレは長谷部誠新監督の下、奪い所の設定がしっかりとした守備的なスタイルに変化している。
鹿島は鬼木達監督が就任し、中田浩二GMとのOBコンビで伝統的な強さを取り戻そうとしている。鹿島らしい堅実なサッカーへの回帰が期待される。
浦和は近年のフロント内部のゴタゴタが収束し、サビオという「Jリーグでは唯一パワーバランスを動かせる選手」を獲得。クラブワールドカップ出場による過密日程がネックになるものの、戦力は充実している。

優勝争いを左右する「伝統」と「一体感」の重要性
Q: 優勝争いを左右する要素として、ピッチ外の要素はありますか?
「クラブの一体感」と「伝統」が優勝において非常に重要だという指摘があった。優勝争いが見えてくると、グッズ製作やメディア対応などでクラブ全体が慌ただしくなり、自然発生的にプレッシャーがかかる。過去に優勝経験のあるクラブはこうした状況でも動じない強みがある。
また、ファン層の厚さも重要な要素となる。昇格組の町田は地元支持は強いが、全国的なファン層ではまだ伝統クラブに及ばない。国立競技場での試合では「アウェイ」感があったという。さらに昨季は「ロングスロー問題」などで「町田対他クラブ」という構図になり、選手のメンタル面にも影響したとみられる。
町田は優勝への「門番」的存在として今季も強さを見せる可能性があるが、優勝争いでは伝統クラブの底力が物を言うかもしれない。
まとめ
2024年のJリーグは経営改革と戦術の変化が同時に進行する興味深いシーズンになりそうだ。野村チェアマンの「攻めのJ」経営改革、秋春制への移行を控えた最後のシーズンという特殊性、そして各クラブの戦力補強と監督交代が複雑に絡み合う。
優勝争いではサンフレッチェ広島が最有力だが、ヴィッセル神戸、川崎フロンターレ、鹿島アントラーズ、浦和レッズも強力な戦力を揃えており、例年以上に混戦が予想される。
特に注目したいのは「完結力」を持つ選手たちの活躍と、各チームの「奪い所」設定の違いだ。これらの要素がシーズンの明暗を分けることになるだろう。