PIVOT TALK BUSINESS
好感度をあげる“ずるい”マナー
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2025年2月9日

マナーを”ずるく”使うことで、自分も相手も心地よく過ごせる。『「育ちがいい人」だけが知っていること』の諏内えみ氏が、ビジネスシーンで使えるマナーの型を伝授。 <ゲスト> 諏内えみ|ライビウム代表 1回で結果を出す「マナースクールEMI SUNAI」「親子・お受験作法教室」代表。立ち居振る舞い、婚活...
「上司の前で堂々とするコツは?」ビジネスマナー専門家が明かす"ずるい"テクニック


Q. 上司が先に出社していたら、どうすれば良いですか?
トイレに行っていたふりをするのは単なるずるさです。上司の方が先に来ていても、アイコンタクトをしっかりと取り、「おはようございます。今日もよろしくお願いします」と堂々と挨拶することが大切です。これは自分自身にも「悪いことはしていない」と言い聞かせる効果があります。定時通りに出社している自分は良い社員なのですから、胸を張って挨拶しましょう。
Q. 会議室に入る時のアイコンタクトのコツはありますか?
会議室に入る際は、床を見ながら「失礼します」と言うのではなく、部屋にいる人全員とアイコンタクトを取るようにしましょう。特に大勢いる場合は、キーパーソンを見つけてアイコンタクトを取ることが重要です。どんなに偉い人でも、自分に目を合わせてもらえると嬉しいものです。オンライン会議の場合も、カメラを見る時間を作ることで相手に「あなたを大切に思っている」というメッセージが伝わります。

Q. アイコンタクトが強すぎる場合の調整方法はありますか?
強すぎるアイコンタクトは相手に圧迫感を与えることがあります。そんな時は「ソフトアイコンタクト」を意識してみましょう。瞳を直接見るのではなく、眉毛から口元あたりを見ると柔らかい印象になります。距離が離れている場合は、ネクタイの結び目あたりを見るのも効果的です。要所要所でしっかり瞳を見ることで、メリハリのあるアイコンタクトができます。
Q. プレゼンで緊張する時のアイコンタクト術はありますか?
プレゼンで多くの人の前に立つと緊張するものですが、S字やZ字を描くように視線を動かす方法があります。これが難しい場合は、まず自分に好意的な反応を示している人や頷いてくれている人を見つけて、その人を中心に話すことから始めると良いでしょう。そうすれば徐々に気持ちが楽になり、やがて視線を広げていくことができるようになります。
Q. 人との距離を縮めるための座り方のコツはありますか?
人との距離を縮めたい場合、正面に座るのは避けた方が良いでしょう。正面に座ると互いにアイコンタクトが強くなり過ぎて、かえって距離感が生まれてしまいます。斜めに座ることで柔らかいアイコンタクトが可能になり、心理的な距離が縮まります。4人掛けのテーブルでも斜めに座るのがおすすめです。車の運転席と助手席のように、視線が常に合わない状態の方が会話は盛り上がりやすくなります。
Q. カフェで飲み物を注文する時、相手との距離を縮める方法はありますか?
カフェでの注文時に相手との距離を縮めたい場合は、相手と同じ飲み物を頼むという「ずるい」テクニックがあります。「私も同じものをお願いします」と言うだけで、相手は自分の選択を認められた喜びを感じます。これは共通点を作ることで親近感を生み出す効果があります。逆に距離を置きたい場合は、あえて違うものを選ぶことも一つの戦略です。
Q. 会話の際、相手に興味があることをどう示せばいいですか?
相手の話に興味があることを示すには、手をテーブルに出すという方法が効果的です。手をお行儀よく膝の上に置いたままだと、相手に「あまり興味がないのかな」という印象を与えかねません。少し前のめりになって手をテーブルに出すことで、「あなたの話に興味があります、もっと聞かせてください」というメッセージを伝えることができます。これはアナウンサーなど話を聞くプロの人たちが自然に行っていることでもあります。
Q. 人と距離を置きたい時はどうすれば良いですか?
距離を置きたい相手には、通常よりも高い敬語を使うことが効果的です。敬語には「リスペクトを示す」という意味と同時に「距離を置きたい」という二つの意味があります。また、プライベートなことを聞かれた時には、「都内の私立なんですが、学校名は申し上げられないんです」ではなく、「詳細は申し上げられないんですが、都内の私立です」というように、まず大きな枠組みの答えを先に言うと、相手に不快感を与えずに距離を保つことができます。
Q. 仕事の進捗を聞かれた時の上手な答え方はありますか?
仕事の進捗を聞かれた時は、まず達成した部分から伝えると良い印象を与えられます。「一応これとこれは終わりました。ただ、ここはまだ進行中です」というように、ポジティブな情報から伝えることで、「頑張っているね」と思ってもらえます。逆に「これとこれがまだ終わっていませんが、ここまでは完了しています」というと、どうしても未完了部分に注目が集まってしまいます。
Q. 褒められた時の上手な返し方を教えてください。
多くの日本人は褒められると「いえいえ、そんなことないです」と否定しがちですが、これでは「可愛げがない」と思われることも。褒められたら「恐縮です。〇〇さんに言っていただけると一番嬉しいです」というように、相手を立てながら素直に喜びを表現すると良いでしょう。「〇〇さんが一番尊敬している方なので、褒めていただけて光栄です」など、相手への敬意を示しながら喜びを伝えると、より良い印象を与えられます。
Q. 相手がお茶をこぼした時など、ハプニングが起きた時はどう対応するべきですか?
ハプニングが起きた時、多くの人は「大丈夫ですか?」と聞きますが、これだと相手は「すみません」と謝るしかなく、さらに恥ずかしい思いをさせてしまいます。代わりに「大丈夫ですよ。お拭きします」とトーンを柔らかく言うことで、相手に「問題ない」というメッセージを伝えつつ、すぐに行動に移れます。いかに冷静に、穏やかに一言目を言えるかが重要です。大丈夫という言葉よりも、その後のフォローをスムーズに行うことで、相手の気持ちを楽にしてあげましょう。
Q. 相手を指摘する時や注意する時のコツはありますか?
指摘や注意をする際、「ちょっと言いにくいんだけど」「怒ってるわけじゃないんだけど」などの前置きは逆効果です。こうした言葉を聞くだけで相手は身構えてしまいます。むしろ、前置きなしでダイレクトに伝える方が受け入れられやすいことが多いです。「前のプレゼン良かったよ。ここだけ直してくれるかな?」というように、良かった点を挟みながら改善点を伝える「サンドイッチ法」も有効です。
Q. 書類の渡し方で印象を良くするコツはありますか?
書類を渡す時は、相手の正面ではなく斜めからアプローチすると、アイコンタクトを取りやすくなります。この数秒間のアイコンタクトが、「いつもあの子はバタバタしているのに、自分には丁寧に対応してくれた」という印象を与えることができます。こうした小さな気遣いが、上司との関係を良好にするポイントになります。
Q. マナーを身につけるための基本的な考え方は何ですか?
マナーの基本はある程度必須ですが、それだけでは100人に会う100通りのシーンに対応できません。マナーは型として学び、それを自分なりにアレンジしていくものです。武道や芸術と同じで、まずは師匠の型を真似る「守」の段階から始め、それを自分のものにしたら「破」の段階として応用していくのが良いでしょう。マナーの根本には真心や思いやりが必要ですが、それを表現しなければ相手に伝わりません。
