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オルカンに潜む3つの罠【ダイヤモンドZAi編集長・熊谷久美子】
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2024年12月2日

EXIT・りんたろー。と国山ハセンが株・保険・住宅など資産運用にまつわるスキルセットを学ぶ。最も月刊売れているマネー誌ダイヤモンドZAiの編集長が新NISA最大の人気を誇る“オルカン(全世界株)”の罠を仕組み解説と共に明かす <ゲスト> 熊谷久美子(ダイヤモンド・ザイ編集長) https://ww...
「オルカンに潜む3つの罠」知っておくべき真実とは?投資のプロが警告
投資初心者に人気の「オールカントリー(オルカン)」。世界中の株式に分散投資できる便利な金融商品として知られているが、その人気の裏に潜む"罠"とは何か?ダイヤモンド財編集長の熊谷久美子氏とお笑い芸人のりんたろー。(EXIT)が語る、投資家が知っておくべき真実に迫る。

Q. オールカントリー(オルカン)とは何ですか?
オールカントリー(オルカン)は、三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」という投資信託商品のことを指します。この商品は世界中の株式に分散投資できることから、初心者にも人気の投資信託になっています。
NISA(少額投資非課税制度)の普及とともに人気が高まり、現在最も売れている投資信託の一つとなっています。分かりやすさが魅力で、世界経済の成長に合わせて資産が増えていくというイメージで多くの人が投資を始めています。


Q. オルカンの第一の罠「株価は堅実に上がる」という誤解とは?
オルカンは株式100%の投資信託であるため、リスクが高いという点を見落としがちです。一見、緩やかに上昇しているように見えますが、年ごとの値動きを見ると大きく変動することがあります。
例えば、リーマンショックの2008年には52%も下落しました。また、2010年、2011年と2年連続で下落した時期もあります。2024年初めから積み立てていた人は7月時点でプラス10万円になっていたのに、8月の暴落で一気にマイナスになったケースもありました。
長期で見れば上昇傾向にありますが、短期的には大きく下がることもある点を理解しておく必要があります。
Q. 第二の罠「国の分散効果はばっちり」の真相は?
オルカンは「オールカントリー」という名前から、世界中の国に均等に分散投資していると思われがちですが、実際はアメリカ株が約70%を占めています。日本株は約5%程度で、新興国全体でも10%程度しかありません。
先進国の株価はアメリカ株に連動する傾向があるため、結果的にアメリカ株に大きく依存したポートフォリオになっています。このため、アメリカ経済に何か問題が起きた場合、分散投資しているつもりでも大きな影響を受けることになります。
また、S&P500などの米国株インデックスとオルカンを組み合わせると、米国株の比率がさらに高まり、80%以上になることもあります。これでは分散効果が薄れてしまいます。

Q. 第三の罠「世界企業が成長すれば儲かる」の実態は?
確かに世界経済が成長すれば投資リターンも期待できますが、直近のオルカンの値上がりは円安によるものが大きいという点に注意が必要です。外国株式に投資する場合、為替の変動が大きく影響します。
また、オルカンの指数は年に2回組入銘柄が変更されます。例えば最近では、電線の会社が新しく組み入れられたり、自動車メーカーや不動産会社が除外されたりしています。このような入れ替えが世界中の企業で行われており、自分が期待する企業が常に含まれているとは限りません。
Q. オルカン以外の選択肢はありますか?
世界株型の投資信託は約20種類あります。eMAXIS Slimのオルカン以外にも、楽天証券で販売されている楽天オールカントリーなど様々な商品があります。
また、日本株を除外したタイプや、アメリカ株を除外したタイプなど、自分のポートフォリオに合わせた選択ができます。例えば、個別で日本株を持っている人は「日本を除く全世界株式」を選ぶことで、バランスの良い分散投資が可能になります。
さらに、自分で複数の投資信託を組み合わせて「自作オルカン」を作ることもできます。ただし、同じような全世界株型の投資信託を複数持つことは、単に同じものを2つ持つようなもので、分散効果は期待できません。
Q. 投資のプロはどのような投資をしているのでしょうか?
ダイヤモンド財編集長の熊谷氏は、ナスダック100を中心に、ブラジル株やインドネシア、中東の投資信託なども組み合わせて投資しているそうです。リスクを取りながらもより高いリターンを目指す姿勢が伺えます。
投資信託はオルカン以外にも多くの選択肢があり、自分の投資スタイルやリスク許容度に合わせて選ぶことが重要です。例えば新NISAの成長投資枠では、インド以外にも様々な国・地域に特化した投資信託を選ぶことができます。
Q. オルカンを持っている人はどうすればいいですか?
オルカンそのものが悪い投資先というわけではありません。重要なのは、その特性とリスクをきちんと理解して投資することです。
短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で投資を続けることが大切です。また、定期的に自分のポートフォリオを見直し、目標や状況に合わせて調整することも検討するとよいでしょう。
特に退職が近い人などは、リーマンショック級の暴落があると回復に7年程度かかることもあるため、徐々にリスクを下げていく戦略も必要かもしれません。
いずれにしても、「罠」を踏まえた上で、このまま投資を続けるのか、それとも戦略を見直すのかを考えるきっかけにしてほしいと熊谷氏は語っています。