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自由型vs管理型 中学受験戦略
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2024年11月6日

「子育てスキル」を鍛えるためのノウハウを各分野のプロが伝授。 親が知っておくべき中学受験学校選び戦略と題し、自由型と管理型の特徴を解説。 <ゲスト> 伊藤滉一郎/学歴活動家 じゅそうけん 学習塾や教育機関を中心に、法人向けのSNSコンサルティングサービスを展開中。その傍で受験関連の発信活動を実施。...
中学受験の学校選び、偏差値だけじゃない!校風や特性で子どもの未来が変わる
中学受験シーズン真っ只中。お子さんの将来を左右する重要な選択に迷っている保護者も多いのではないだろうか。今回は「受送券合同会社代表で学歴活動家」の伊藤滉一郎氏が、受験校選びの戦略について詳しく解説する。

Q. 中学受験はどんな子に向いている?
中学受験に向いているのは、主に3つのタイプの子どもだ。1つ目は早熟で受験適性が高い場合。2つ目は「こうした環境で学びたい」という明確な軸がある場合。3つ目は地元の公立環境が合わなそうだと感じる場合だ。
また、内申点が取れない可能性がある子どもも中学受験に向いている。例えば、勉強はできるのに先生に媚びることを極度に嫌う反抗的な子や、先生に議論を挑むタイプの子どもなどが該当する。男子は同年代の女子より精神年齢が2〜3歳程度低いというデータもあり、内申点を重視する高校受験では不利になる可能性もある。
Q. 学校の「自主性重視型」と「管理型」の違いは?
学校は大きく「自主性重視型」と「管理型」に分けられる。同じ偏差値でも真逆の校風を持つ学校はたくさんある。
自主性重視型の代表例:麻布中高
麻布中高は自由の代名詞とされている。中学から制服がなく、校則も「学校で麻雀と手付けタバコ以外はOK」というほど緩い。勉強に関しても「自分でやってね」というスタンスで、基本的に予備校で学習するという前提だ。授業も大学の講義に近く、研究者に近い属性の教員が多い。
こうした自由な環境から、成田裕介氏や宮台真司氏など「斜めから世界を見る」個性的なOBを多数輩出している。一方で、自我がない子は周囲に流されてしまう危険もあり、新海峡(中退者)も多い。また、浪人率も高いことが特徴だ。
管理型の代表例:開成や豊島岡など
管理型の学校は、生活指導が厳しく、学習指導も手厚い。例えば開成は東大合格者数42年連続1位を誇り、ほぼ全員が東大を受験する文化がある。組織の中での上下関係が強く、社会に出てからも「開成会」のような同窓会ネットワークが強い。
管理型の極端な例として「菅野プリズン」と呼ばれる菅野がある。ここでは「山登りを深夜に行う」「海を遠泳する」などの過酷な行事を通じて生徒を鍛える。鹿児島のラサール中高も寮生活では1日3時間の強制自習時間があり、スマホやゲームの持ち込みが禁止されている。
Q. それぞれのタイプの学校のメリット・デメリットは?
自主性重視型の学校は、自分で考え行動する力が身につく一方で、自己管理ができない子どもには厳しい環境だ。
管理型の学校は進学実績が高く、規律や組織での立ち回りを学べるメリットがある。一方で「学校が何でも面倒を見てくれる」環境に慣れすぎると、大学入学後に自分で何をすべきか分からなくなるというデメリットもある。
Q. 最近人気の渋渋(渋谷教育学園渋谷)や渋幕(渋谷教育学園幕張)はどんな学校?
渋渋・渋幕は「ガチガチに管理はしないが、かつ共学で、偏差値・実績も良い」ことから現在非常に人気が高い。特に渋渋は元々「渋谷女子高校」というギャル御用達の女子校だったが、麻布出身の田村校長のもとで共学化され、偏差値を大きく上げることに成功した。
帰国子女も多く、「いけてる男女が渋谷を颯爽と歩いている」イメージがあるため、特に社交的な「陽キャ」タイプの子どもに向いている学校だ。
Q. 女子校の違いはどのようなもの?
女子校の最高峰とされる「女子校御三家」は、桜蔭、女子学院、雙葉だ。それぞれ特徴があり、ある例え話によると:
- 桜蔭の生徒は本に夢中で空き缶に気づかない(学問重視)
- 女子学院の生徒は空き缶で缶蹴りを始める(自由)
- 雙葉の生徒はちゃんと拾ってゴミ箱に捨てる(礼儀正しさ)
特に女子学院は麻布に近い自由な校風で、中学から制服がなく化粧もOKという自由な校風だ。主張の強い生徒が多く、多数の女性アナウンサーを輩出している。
Q. 男女別学と共学、どちらが良い?
男女別学の最大のメリットは「恋愛で消耗しない」こと。異性の目を気にせずに勉強や部活に集中できるため、成績は上がりやすい傾向がある。また男子校では「いけてる男子が偉い」という価値観が薄く、校内の評価がフラットになりやすい。
一方、共学校は男女ともに適切な距離感でコミュニケーションする力が身につく。将来の就職においても、こうしたコミュニケーション能力の違いは表れてくる。
Q. 子どもの特性に合わせた学校選びのポイントは?
内向的で本が好きな「没入型」の子どもは、男女別学の自由型が向いている。管理されるのを嫌う傾向があり、自分のペースで学びたいタイプだからだ。
ADHD傾向のある多動な子どもは、コミュニケーション能力が高いことが多いため共学でも問題ないが、管理型は合わない可能性がある。
オタク気質で個性的な子どもは、男子御三家(開成・麻布・武蔵)や女子御三家のような学校で6年間かけて個性を伸ばした方が、将来飛躍できる可能性が高い。
Q. 親と子の希望が異なる場合はどうすれば?
これは非常に難しい問題だ。子どもの自我があまりにも強い場合は親が折れることも時には必要。最終的には互いの妥協点を見つけていくしかない。
参考になるのが「受験校マッチング診断」だ。例えば「男女でワイワイ過ごすよりも異性の目を気にせずに勉強や部活に集中したい」「自分で勉強方針を立てるのが苦手で学校でしっかり受験指導してほしい」などの質問に答えていくことで、8パターンに分類され、適した学校タイプが分かる。
これを親子で一緒に行うことで、お互いの希望を擦り合わせる助けになるだろう。