PIVOT TALK FOOTBALL
サッカー日本代表、次の監督は誰なのか?
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2024年11月3日

将来、日本代表がW杯で優勝するために、サッカー協会、Jリーグ、メディアをどう改革するべきなのか?木崎伸也氏、ミムラユウスケ氏、垣内一之氏に提案してもらった <ゲスト> 木崎 伸也|スポーツライター 1975年、東京都生まれ。2002年夏にオランダへ移住。翌2003年から6年間、ドイツを拠点に欧州サ...
日本のワールドカップ優勝のために協会・Jリーグ・メディアはどう変わるべきか?
サッカー日本代表がワールドカップで優勝するためには、選手や監督の力だけでなく、サッカー協会やJリーグ、メディアの変革も必要だ。「ピボットフットボール」では、木崎伸也氏、三村裕介氏、垣内和之氏の3人の専門家が、日本サッカーの未来について語った。

Q. プロライセンス制度の問題点とは?
現在のプロライセンス制度は多くの問題を抱えている。年間で約20人しか受講できず、受講者の選定も不透明だ。本田圭佑も批判するこの制度は、特に高校サッカーなど非Jリーグ出身の優秀な指導者が上のライセンスを取得する障壁となっている。
プロライセンス取得は時間もコストもかかる。年に4〜5回の長期合宿があり、インターンも必要で、22か月ほどかかる。海外研修は自腹で、東京近郊でしか受講できないため地方の人はホテル暮らしになる。費用は約100万円程度かかるとされる。
これを改善するには、地方でも受講できるようにし、年間80人程度まで枠を増やすことが考えられる。スペインでは年間50人程度がライセンスを取得しているという。ただし、AFCから委託されているため、品質を担保しながら改革する必要がある。
Q. 協会はどのように変わるべきか?
日本サッカー協会(JFA)は公益財団法人という性質上、商業的な活動に制限がある。そのため、新しい企画を導入するには工夫が必要だ。例えば、人気漫画「ジャイアントキリング」や「ブルーロック」とコラボレーションし、高校生チャンピオンとJ2・J3チャンピオンの対決や、フォワード発掘プログラムなどの企画を実施できる。広告代理店を入れて企画を面白くするのも一案だ。
また、監督選考プロセスの民主化も重要だ。現在の密室での決定ではなく、公募制を導入し、オールスターやJOMOカップのような単発企画の復活、年代別代表監督の公募などを段階的に進めることが提案されている。
最終的には「コンソーシアム型公募」として、監督候補・アシスタントコーチ候補・分析官候補がグループを組んで応募し、協会が選ぶ形が考えられる。このプロセスを公開することで、監督選考の透明性が高まり、国民の関心も高まるだろう。
Q. 協会の強化体制をどう再編すべきか?
現在の強化体制には問題がある。2023年に山本正樹ナショナルチームダイレクターが誕生し、技術委員長との役割分担が不明確になり、権限の重複や責任の所在が曖昧になっている。
このため、強化体制の再編が必要だ。技術委員会の下に「強化部会」を設け、山本正樹氏が会長を務めているが、誰が最終的な決定権を持つのか不明確な状況だ。これでは監督選考のプロセスも不透明になってしまう。
改善策としては、GM(ゼネラルマネージャー)のような役職を作り、その下に技術委員長やダイレクターを置いて選考を行い、最終承認は会長が行うという明確な構造が考えられる。また、ドイツのようにタスクフォースを作るという方法もある。
Q. 現在の監督選考はどのように行われているのか?
現在の監督選考プロセスは非常に不透明だ。技術委員会の一部と協会上層部がリストを作成し、技術委員会に通す形だが、ほぼ「でき試合」の状態だという。韓国も同様の状況で、協会トップが決めるでき試合となっている。
実質的には、協会の幹部、特に会長の意向が大きく反映される。ハリルホジッチ監督解任時も田島幸三会長(当時)が決断を下した。森保一監督の続投についても、ワールドカップ後の検証なしに決定されたという問題がある。
監督自身も、このような不透明なプロセスに不安を感じている可能性がある。次期監督については、大岩剛氏の名前が挙がっていたが、セレッソ大阪監督就任が決まり、鬼木達氏が鹿島アントラーズ監督に就任する可能性が高いとされる。
Q. Jリーグの改革案は?
Jリーグ強化のためには、いくつかの改革案が考えられる。一つは「スポーツベッティング」の解禁だ。これにより、リーグのスポンサー収入が増え、海外資本家の投資も増加する可能性がある。
また、ドイツなどヨーロッパでは選手間の衝突や練習中のトラブルなど、より人間味のある話題が取り上げられることが多い。日本では報道が綺麗すぎるため、より下世話な話題を扱うことで、選手の顔が覚えられ、ファンの増加につながる可能性がある。
さらに、プレミアリーグ化によってJリーグ一部を12チーム程度に絞ることで、日程に余裕ができ、カップ戦の増加なども可能になる。これらの改革により、Jリーグの魅力が高まり、結果として日本代表の強化にもつながるだろう。
Q. 元日本代表選手の監督としての可能性は?
長谷部誠や岡崎慎司などの元日本代表選手が将来的に監督を目指す可能性は高い。長谷部はドイツでライセンスを取得中で、本人は最低でも5年かかると認識している。これはドイツ語での生物学やフィジカル理論の習得が必要なためだ。
彼らは現時点で日本代表監督になりたいとは明言していないが、その可能性は十分ある。本田圭佑も日本代表監督になりたいと公言しており、将来的には彼らがライバルとして監督の座を争う可能性もある。特に2034年ワールドカップ頃にはそのような状況になっているかもしれない。
日本サッカーがワールドカップで優勝するためには、協会・Jリーグ・メディアの改革が不可欠だ。プロライセンス制度の改善、監督選考プロセスの透明化、強化体制の再編、Jリーグの商業的発展などを通じて、日本サッカー全体のレベルアップを図ることが重要である。