PIVOT TALK BUSINESS
創造力を高める習慣とマインドセット【MIYAVI×福田淳】
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2024年10月15日

世界を舞台に活躍するギタリストのMIYAVI。日本のエンタメが世界で成功するためには何が必要なのか? 世界標準に合わせて、どう自らの創造力を高めているのか?連続起業家の福田淳氏と対談形式で語る。
バーチャルライブ時代のIPの価値とクリエイティビティ、MIYAVIが語る人間の創造力の未来
世界で活躍するミュージシャンMIYAVIと株式会社ビーコンコミュニケーションズ代表取締役会長の福田淳が、バーチャルライブ時代におけるIPの価値や人間のクリエイティビティについて語った対談。デジタル化が進む中での人間にしか生み出せない価値とは何か、クリエイティビティの源泉について考察する。


Q. バーチャルライブの普及によってライブエンターテイメントの本質は変わるのか
バーチャルライブが普及する中で、ライブエンターテイメントの本質は変わるのかという問いに対して、MIYAVIは独自の視点を提示する。実際のドーム級会場でも観客はモニターを見ているという現状があり、バーチャルとリアルの境界はすでに曖昧になっている。MIYAVIはこの先10〜20年はIPとしての価値が維持されると考えている。
しかし、長期的に見ると課題も見える。デジタル化やバーチャル化が進む中で、元となる「IP自体」が生まれなくなる可能性がある。例えて言えば、音楽におけるドレミファソラシドの組み合わせのように、使える要素が限られていく中で、どんどん複雑化していくという課題だ。IPの源泉となる創造力をどう維持するかが重要だと指摘する。
Q. 人間にしか生み出せない価値とは何か
MIYAVIは人間にしか生み出せない価値について明確な見解を示す。AIや技術がどれだけ発展しても、人間の感情の起伏や偶然から生まれる創造性は代替できないと考えている。
「やっぱり人でしか生み出せないものがある。それは偶然とか感情の起伏。これがまだデータ化できていない」とMIYAVIは語る。
特に「無から作り出す力」こそが人間の本質的な価値であり、これを失えば技術に取って代わられる可能性があると警鐘を鳴らす。現在はカタログビジネスのように既存のIPを活用するモデルが拡大しているが、新しいIPを生み出す力を軽視すべきではないと主張する。
Q. クリエイティブな発想はどこから生まれるのか
クリエイティブな発想の源泉について、福田氏は「旅・恋愛・本」という3つの要素を挙げる。特に旅については、異なる環境に身を置くことで得られる刺激の重要性を強調した。
「子供の力とか無から生み出せそうな人というのは旅をしています。次は恋愛をしています。恋愛というのは家族愛や友達愛も含めて人が好き。あと本を読んでいる」と福田氏。
MIYAVIもグローバルに活動する中で、言語の壁を超えるコミュニケーションの重要性を実感していると語る。日本語だけでは世界の情報を十分に得られないという課題意識を持ち、言語学習を通じた視野の拡大を重視している。
Q. MIYAVIの徹底したコンディション管理とは
MIYAVIの徹底したコンディション管理についても話題になった。世界各国を飛び回って活動する中で、彼は時差や環境の変化に対応するために独自のルーティンを確立している。
「日本だと早朝にライブをすることになるような時間帯でも、自分のコンディションを最高に持っていくのは大変。そのためには体に必要なもの、必要な栄養素と睡眠のバランスと睡眠の量をコントロールしていく」とMIYAVI。
食事に関しても、単に美味しいかどうかではなく「体の細胞的に美味しいと思うものは何か」という視点で考え、世界中どこにいても朝昼同じものを食べるなど徹底した管理を行っている。このようなアスリート的な考え方が、彼のパフォーマンスを支えている。
Q. MIYAVIが考える日本の働き方と創造性の関係
MIYAVIは日本の働き方について独自の視点を持っている。働く時間と働いていない時間を厳密に分けることに疑問を呈し、創造的な活動においては境界が曖昧になることも自然だと主張する。
「働きたい人が働けないのは国力の低下につながると思う。働きたいのに働けない、学びたいのに学べない、こんなにもったいないことはない」とMIYAVI。
彼自身、仕事とプライベートの区別が曖昧で、例えばメールチェックの後に子供と遊び、また仕事に戻るといった流動的な生活スタイルを実践している。こうした柔軟性が創造性を高めると考えている。
Q. MIYAVIの今後の展望とミッション
MIYAVIは自身の今後について、マネジメントやプロデュースの才能を活かしつつ、演者としての成長も続けたいと語る。
「去年よりも今年、今年よりも来年加速している。自分のパフォーマンスの質を上げたい。それは音楽もそうだし、ギタリストとしてもそうだし、アクターとしてもそうだし、ファッションも含めて」とMIYAVI。
また、エンターテイメントの未来について、「人生が辛い中で心の癒しを求めるから、音楽はなくならないしエンターテイメントもなくならない」と確信し、その上で難民支援などの社会貢献活動を通じて還元していくことも自身のミッションと考えている。
Q. 創造力を高める「混沌」の重要性とは
MIYAVIは創造力を高めるための重要な要素として「混沌」を挙げる。物事が動いている時、成長している時はむしろ整理されていない状態にあり、そこから新しいものが生まれると指摘する。
「キーワードかもしれない。物事が動いている時、成長している時はやっぱり混沌としている」とMIYAVI。
中国での活動経験からも、国が勢いのある時は混沌としていると感じており、その中から新しい創造が生まれると考えている。
Q. 日本人としての誇りと世界で活躍するために必要なこと
MIYAVIは世界で活躍する日本人として、一生懸命生きることの重要性を強調する。
「一生懸命生きていなければ発言できない。一生懸命生きていれば発言する価値があるし、それを聞いてもらえる。それは日本人として心がけてきたし、どの国に行ってもそう」とMIYAVI。
また自己研鑽の重要性も指摘し、「自分の能力や魅力が足りない時に人のせいにするのは違う。自分のせいでそういうことまで思わせたことを申し訳なく思い、どうすれば良いかを考えるべき」と語る。常に学び続け、成長し続けることが世界で活躍するための条件だと考えている。