PIVOT TALK FOOTBALL
古橋亨梧のマンC移籍はあるのか?
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2024年8月22日

8月21日、セルティックのFW古橋亨梧にマンチェスター・シティ移籍の可能性が浮上した。“日本のロマーノ”こと、スポーツニッポンの垣内一之記者に移籍の可能性を聞いた。 <ゲスト> 垣内一之|スポーツニッポン記者 1998年にイタリアに移住し、約8年間、中田英寿、中村俊輔、柳沢敦ら日本人選手を中心にセ...
古橋亨梧選手、マンチェスター・シティへの移籍は実現するか?スポオッツ日本記者の垣内一之氏と木崎伸也氏に聞く
日本人選手の欧州移籍が相次ぐ中、新たな驚きのニュースが飛び込んできた。セルティックで活躍する古橋亨梧選手がマンチェスター・シティ移籍の可能性があるという。世界最高峰のクラブの一つへの移籍は実現するのか?その真相と可能性を専門家に聞いた。
Q. 古橋選手のマンチェスター・シティ移籍の可能性はどの程度あるのでしょうか?
マンチェスター・シティが古橋選手の獲得に興味を示していることは間違いありません。フットボールジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が情報を出し、それを受けて現地メディアも追いかける形で報道が広がっています。
現時点では具体的なオファーにまでは発展していないものの、「興味レベル以上のもの」と見られています。移籍市場の閉まるまであと1週間程度という状況の中、マンチェスター・シティはすでに慰留金や年俸などについての調査を進めていると考えられます。
フリアン・アルバレス選手の退団や怪我人の発生により、前線の選手の枚数が減少したことが獲得検討の理由の一つです。古橋選手は補強候補の一人として浮上しています。
移籍実現の可能性は現時点で約50%と見ています。金額次第ではセルティックも認めるでしょう。本人が移籍を望んでいることは間違いなく、マンチェスター・シティからオファーが出れば話は進むと思われます。
Q. 古橋選手がマンチェスター・シティの目に留まった理由は何でしょうか?
注目すべきは、古橋選手が以前所属していた神戸のリージョ監督の存在です。現在リージョ監督はペップ・グアルディオラの右腕としてマンチェスター・シティにいます。彼が古橋選手を高く評価し、推薦した可能性が高いでしょう。
もともとリージョ監督は、古橋選手を岐阜から神戸に獲得した張本人です。神戸時代、彼は古橋選手を右ウイング、左ウイング、トップ下など様々なポジションで起用しました。古橋選手の多才性とポジショナルプレーの理解を高く評価していたのでしょう。
また、古橋選手が最近代理人を変更したことも大きな要因と考えられます。以前はアンドレス・イニエスタ選手と同じスペインの代理事務所に所属していましたが、イギリスに拠点を置く「CAA Base」という代理事務所に移りました。この代理事務所はイギリスのサッカー界に強いコネクションを持っており、その効果がすぐに表れたと見ることができます。
セルティックでの安定したパフォーマンスも評価されています。特に敵陣でのプレスの高さ、裏への抜け出し、スプリント回数の多さなどはデータでも確認できる部分であり、マンチェスター・シティのような分析に長けたクラブが注目するポイントです。
Q. 古橋選手はマンチェスター・シティでどのように起用される可能性がありますか?
古橋選手の最大の武器は裏への抜け出しとスプリントを繰り返す能力です。さらに左足、右足どちらでもシュートを打てる技術も持ち合わせています。マンチェスター・シティでは主にウイングポジションでの起用が想定されますが、シャドウストライカーやトップ下としても使われる可能性があります。
ポジショナルな観点からは、セルティックでの状況が参考になるでしょう。セルティックはスコティッシュ・プレミアリーグで相手陣内に押し込んでプレーする時間が長く、そのような状況で古橋選手は輝きを放っています。マンチェスター・シティもプレミアリーグで同様の状況が多いため、適応しやすいと考えられます。
また、アグエロ選手やジュリアン・アルバレス選手のような比較的小柄な選手を上手く使ってきたペップ・グアルディオラ監督の下では、古橋選手の特性を活かした独自の使い方も期待できます。ハーランド選手の控えや、試合終盤の「ダメ押し点」を狙う選手として起用される可能性も高いでしょう。
守備面でもプレスの強さが求められますが、マンチェスター・シティの分析チームは古橋選手の走行距離やスプリント数などのデータを評価しており、問題ないと判断したのではないでしょうか。
Q. マンチェスター・シティ側の事情として、古橋選手の獲得に動いた背景は?
今季のマンチェスター・シティは、フリアン・アルバレス選手がアトレティコ・マドリードに移籍し、さらに数名の前線の選手が負傷しています。特にケヴィン・デ・ブライネ選手の怪我は大きな痛手となっており、攻撃的な選手の補強が急務となっています。
また、マンチェスター・シティはファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の規制対象となっており、多額の移籍金を使えない状況にあります。古橋選手は比較的リーズナブルな価格で獲得でき、しかも多様なポジションをこなせる選手として魅力的に映ったのでしょう。
カップ戦を含めると年間60〜70試合もの過密日程をこなす同クラブにとって、様々なポジションをこなせる選手は重宝されます。さらに、ハーランド選手のような大型ストライカーとは異なるタイプの攻撃オプションを持つことで、戦術の幅を広げることができるというメリットもあります。
また「選手の我慢強さ」も評価されているようです。日本人選手は与えられた役割を忠実にこなす特性が欧州で高く評価されており、ビッククラブでは特に重宝される傾向にあります。
Q. 移籍が実現した場合、日本代表での立ち位置はどう変わりますか?
古橋選手は日本代表ではあまり重用されてこなかった印象があります。2022年6月のブラジル戦で先発した際も、その特長を十分に発揮することができませんでした。
しかし、マンチェスター・シティという世界最高峰のクラブに移籍すれば、日本代表内での序列が一気に変わる可能性はあります。森保監督はクラブでの選手の役割をよく観察し、それを代表に還元する方針を持っているため、マンチェスター・シティでの活躍次第では代表での立場も大きく変わるでしょう。
性格的に大人しい面があり、日本代表内でのアピール不足という面もあったかもしれません。しかし、マンチェスター・シティへの移籍が実現すれば、その評価は自ずと高まると予想されます。
Q. 移籍が実現した場合、古橋選手はマンチェスター・シティで活躍できるでしょうか?
マンチェスター・シティのような強豪チームは試合中、相手陣内に押し込んでプレーすることが多く、その状況は古橋選手がセルティックで輝いてきた環境と類似しています。そのため、適応しやすいと考えられます。
リージョ監督がすでにチームにいることも大きな強みです。古橋選手のプレースタイルや特性を熟知している指導者がいることで、チームへの適応がスムーズになると期待できます。
特に、試合終盤の15分間といった限られた時間での起用であれば、スピードを活かした裏への抜け出しから得点を挙げるといった活躍の仕方が想像できます。
マンチェスター・シティは徹底した選手分析を行った上で獲得に動いていると考えられるため、その評価と期待に応える形で活躍する可能性は十分にあります。
Q. 久保建英選手の移籍情報に関して最新の情報はありますか?
久保選手についても触れておくと、リバプールへの移籍が噂されていましたが、現在はレアル・ソシエダに残留する可能性が高まっています。ただし、移籍市場の状況は1年後、半年後には大きく変わる可能性があり、リバプールから再びオファーが出るという保証はありません。
Q. サッカー選手の移籍交渉はどのように進むのでしょうか?
移籍交渉の進み方については、興味深いエピソードがあります。一般的にクラブは最初から最適な金額を提示せず、売り手は高めに設定し、買い手は低めに提示します。その後、お互いの条件を詰めていく「アラブの商法」のような交渉が行われるのが通例です。
例えば、本田圭佑選手がCSKAモスクワからラツィオに移籍しかけた際は、ラツィオ側がプライベートジェットまで用意して待機していたにもかかわらず、移籍金の問題で成立しなかったケースがありました。また、時差の問題で連絡が取れず、移籍が不成立になるケースもあります。
サッカーの国際移籍は、国をまたいだビジネスであり、商習慣やプライドなど様々な要素が絡み合う複雑な交渉となります。数億円規模のビジネスが一瞬で決まることもあれば、最後の最後で破談になることもある、まさに「天国と地獄」の世界です。