PIVOT TALK FOOTBALL
続報:久保建英のリバプール移籍はあるのか?
(37)
1,561回視聴
2024年8月21日

久保建英のリバプール移籍はありうるのか?日本人選手のイングランド2部移籍がなぜ増えているのか?日本人移籍の最新情報をスポーツニッポンの垣内一之記者に聞いた。 <ゲスト> 垣内一之|スポーツニッポン記者 1998年にイタリアに移住し、約8年間、中田英寿、中村俊輔、柳沢敦ら日本人選手を中心にセリエAを...
日本代表の久保建英と注目の移籍事情〜イングランド進出が増加する背景〜
英国の名門リバプールへの移籍が噂される久保建英選手。その可能性と今夏の日本人選手たちの移籍動向について、スポーツジャーナリストの垣内一之氏と木崎伸也氏に話を聞いた。
Q. 久保建英選手のリバプール移籍の可能性は現在どうなっていますか?
以前80%の確率と言われていたリバプールへの移籍については、一時的な盛り上がりがあった後、少し落ち着いた状態になっています。ただ、完全に消えた話ではありません。移籍市場が閉まるまでの約10日間で何が起こるかはわかりません。
リバプールは久保選手を追いかけていますが、急いでいる様子はありません。現在同じポジションにはモハメド・サラーがいて、彼が今年限りで退団する可能性がある中、後継者として白羽の矢を立てているようです。すぐに獲得できればよいですが、将来的な投資として考え、1年慣れて来年というプランを描いているようです。
夏の移籍市場で動きがなくても、冬の移籍市場で再燃する可能性も十分にあります。
Q. 久保選手本人はどう考えているのでしょうか?
久保選手は23歳という年齢で、自分のキャリアをある程度描いているようです。今ビッグクラブに行くことが正しいのかどうか、数日で決断できることではないでしょう。いずれビッグクラブに行くと思いますが、タイミングが重要です。
久保選手が最も気にしているのは試合に出られるかどうかという点です。23歳で出場機会が得られないと、その後の成長曲線に影響する可能性があります。本人の中では25-27歳頃が一番脂が乗っている年齢でビッグクラブに行くのが理想だと考えていたかもしれません。
また、家族の事情も関係しています。両親がスペインに住んでおり、特に母親がそこを気に入っているとのことで、そういった部分も即断を難しくしています。
Q. レアル・ソシエダに残る可能性はありますか?
レアル・ソシエダは昨シーズンCLに出場しましたが、今シーズンは出られません。優秀な選手が抜けていく中で、チームの将来性を考えると、タイトルを狙えるチームに行きたいという気持ちは自然なものです。
ただ、移籍金の設定として6000万ユーロと言われており、レアル・マドリードは3000万ユーロで買い戻せる権利を持っています。このため、移籍先としてはプレミアリーグのビッグクラブしか現実的な選択肢がなく、今のところはリバプールか残留かという二択になっています。
Q. 最近イングランドのチャンピオンシップへの日本人選手の移籍が増えているのはなぜですか?
ビザが取得しやすくなったことが大きな要因です。以前はA代表で過去1年半の75%程度に出場していないとビザが降りないというハードルがありましたが、ポイント制になり、ACLや他のリーグの試合に出場していれば、ポイントが蓄積されてビザが取得しやすくなりました。
また、坂本大地選手がチャンピオンシップで活躍したことで、日本人選手の評価が高まっています。さらに、イングランドの2部リーグでも資金力があることも要因の一つです。
Q. 日本人選手の特徴として評価されている点は何ですか?
日本人選手の敏捷性が、フィジカル主体のイングランドサッカーにおいて差別化ポイントになっています。特にデータ面で、スプリント数や持久力が評価されています。
例えば、バーミンガムに移籍した横山選手は、スプリントが常に35を超えているというデータが出ていて、それをもとにスカウティングされました。走る能力としてスピードとスタミナの両方が評価されています。
特に、公用語スプリントを90分間で何回繰り返せるかというデータが重視されており、浅野拓磨選手のような選手が日本には多いという印象を与えています。
Q. 中山雄太選手のゼルビア町田への移籍は話題になりましたが、この移籍の背景は?
年俸3億円という条件での移籍は大きなニュースでした。町田は今年優勝を狙える戦力を整えており、このチャンスを活かすために大きな投資をしました。
中山選手は本来ヨーロッパを優先して考えていましたが、良い条件のオファーがなく、移籍金ゼロで町田に加入しました。おそらく、海外からオファーがあった場合に対応できるような契約内容になっていると思われます。
中山選手の代理人のSNSでは、日本に戻って優勝を目指し、その後5大リーグに行くというプランが示唆されていました。移籍金条項はなく、海外クラブからオファーがあれば移籍できる可能性があります。このような「受け皿」としての役割を果たすことは、一つの賢い戦略と言えるでしょう。
Q. 東京オリンピックで活躍した選手たちの移籍の可能性はどうですか?
オリンピックで活躍した選手たちは名前が売れましたが、若い選手は移籍金の設定がないケースが多く、オファーが来ても動きづらい状況があります。
細谷真大選手は海外志向があまりないと言われていましたが、五輪で少し考えが変わったという情報もあります。ただ、Jリーグの移籍市場が8月21日に閉まる関係上、その後の移籍は柏レイソルにとって困る状況になるため、今夏の移籍はないと思われますが、冬の移籍市場での可能性はあります。
また、関根貴大選手(柏レイソル)も評価が高く、この夏の移籍が噂されていましたが、怪我の影響もあり動きは見られません。
Q. 今後の日本人選手の移籍動向についてどう思いますか?
今後、Jリーグの移籍ウィンドウも欧州と統一されていく可能性があります。そうなれば、欧州市場との連携が強まり、選手の引き抜きはしやすくなる一方で、チーム作りはしやすくなるでしょう。現状では、チーム構築が終わった後に選手が引き抜かれることがチームにとって痛手になっています。
日本人選手の「通り道」は従来ベルギーリーグでしたが、そこにチャンピオンシップが加わってきました。ここからステップアップできる選手が出てくるかが今後の課題です。
最終的には、久保選手のようなトップ選手がプレミアリーグのビッグクラブで活躍することが、日本サッカーの発展につながるでしょう。