
【深井龍之介】校則の意味は? 体育教師って必要? 中二病で攻撃的だった
取材・構成/古澤誠一郎 撮影/竹井俊晴
日本を変えるイノベーターが仕事の軌跡と半生を語り尽くす新連載「マイヒストリー」。挑戦者たちの原点と未来のビジョンが明かされる。人気のポッドキャスト「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」を配信するCOTENの深井龍之介CEOが、世界の未来と自分史を語り尽くす(全30話)。

物事を根本から問い直す
高校時代の僕はそんな感じだったんですね。たしかに友達の話からも分かるように、周りに対してイライラしていました。
まず、意味不明な校則や、先生たちに勉強を強制されることにイライラしていました。
僕はその頃から物事を根本から問い直すタイプの人間だったので、「校則がある理由」や「勉強をしなければいけない理由」を先生たちが説明できないことに、納得いかなかったんです。
「体育教師はなぜ不要なのか」を自分で考えて、体育の先生に論争を仕掛けたりもしました。

言葉は悪いですが、当時の自分は「先生たちってバカだな」と思っていました。だから先生たちからは煙たがられていました。
勉強を頑張っている同級生に対しても、「何で勉強しているの?」と聞いても答えられないことにイライラしていました。
「こんな社会クソだろ」
「自分が言っていることを分かるか・分からないか」で相手を見る人間でしたし、とにかく中二病で攻撃的でした。「こんな社会クソだろ」と常にいら立っている反社会的な人間だった。

でも幸いだったのは、僕が両親に愛情を注がれてきた人間だったことでした。おかげで自己肯定感はすごく強かったので、「大人たちから煙たがられている」なんてことは、僕にとって心底どうでもよかった。
僕は人から煙たがられても傷つかないし、相手にどう思われようとも傷つきません。他人の評価なんてものは、僕にとって価値のないことでした。
何よりも「真実」を大事にしたい
周囲の友達とは仲良くやれていたかなと思いますが、僕は「自分の美学」にはすごく忠実でした。その美学に一致していることには「そうだよね」と共感するけど、それとズレていることは許せないし、迎合もできない。
「愛想笑い」という行動の意味が分からなかったですし、相手に合わせるとか、相手の価値観に迎合するとか、面白くないことで笑うとか、そういう行動に強い罪悪感がありました。

それは、僕が何よりも「真実」を大事にしたい人間だからです。僕にとって大切なのは、「本当はどうなのか」です。本当ではない気持ちや考えで、その場をうまくまとめることにまったく価値を感じない。
自分にうそをついてお互いに迎合するくらいなら、相手と違う考えだとしても「自分は本当はこう思っている」と表明することが大事。そして、「本当に思っていることを言わないのは何でなの?」と思っていました。
小さい頃、僕が本当に思っていることを口にしてしまうと、両親からは「そんなことは口にしないほうがいい」とよく言われました。
強く叱られたわけでもなく、「軽い忠告」程度だったので、僕は無視していました。昔から我は強い人間でしたね。

*本連載は2話ずつ毎日公開します。第16話に続く。