
2022年7月8日
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リクルートから独立して、ミレニアル世代の女性のためのキャリアスクール「SHElikes」を始めたのが2017年。3年後の2020年にCEOに就任して、同じ年に第1子の長男を出産しました。そして今、第2子を妊娠中で秋に出産予定です。
「社長と母に同時になるなんて」「さらにもう一人?」と周囲には驚かれます。ストレートに「起業家と母って両立できるんですか?」と聞かれることもあります。
結論。全然、できます。
と言うと、私がスーパーウーマンだからと勘違いされそうですが、超面倒くさがりのズボラ人間の私でもできるということを強調したいです。

ただし、両立するためのポイントはあって、それは「やらないことを決めること」。
時間は有限なので、会社の経営も家事も育児も自己投資も、すべて完璧にやろうとするのは無理。
人生のライフサイクルの中で「今の自分」にとって大切なものの優先順位を整理して「やること・やらないこと」を決めることで、クリアに行動できるようになると思うんです。

私の場合、「仕事を絶対に諦めたくない」というこだわりを明確に持っているので、「そのために“やらないこと”は何か?」と考え、「家事を100%頑張ること」を手放そうと決断。
次に、「やらないために何をしたらいいのか?」と具体的なアクションに落とし込んでいきました。
例えば、離乳食を手作りしなくても済むように、家事代行で料理をお願いしたり、体に優しい素材のミールキットを手配したり。今は便利なサービスも増えていて本当に助かっています。
日々の生活をデザインするときには、パートナーとのすり合わせも重要です。
私たちは起業家夫婦なので(夫はコーチング事業を展開するmento CEOの木村憲仁氏)、キャリア観も似ていて「今は仕事を優先するフェーズだよね」という意見が一致したのはやりやすかったですね。
優先順位の価値観が近いと、何にお金と時間をかけるかの選択がスムーズで、お互いにストレスを抱えずに済むと感じます。
「やらないこと」を決めると、逆に「これだけは全力でやる」という行動も決まります。
私はとにかく子どもと一緒に過ごしているときは、惜しみなく愛情を注ぐことを徹底しています。
自己肯定感や自己効力感は3歳までに集中的に育まれると聞き、子どもと遊ぶときは100%向き合って遊び、「大好きだよ」「生まれてきてくれてありがとう」と毎日繰り返し声をかけているんです。

息子はまだ2歳なので、言葉の意味は分かっていないと思いますが、それでも愛情を伝えるコミュニケーションを日々重ねることが大事なのだろうなと。
自分なりの優先順位を決めて子育てのスタイルを選ぶと、世間の「こうあるべき」から自由になれます。
特に子育てに関しては、いろいろな価値観があって正解はないので、周りから言われることに都度反応していたら迷いだらけになってしまうと思うんです。
結果、あれもこれもと「べき」を背負いすぎて追い詰められる人は多いですよね。だから、自分が手放したくない軸をしっかり握ることが大事だし、軸を持つことで選択肢も広がります。
例えば、私はこれから産まれる第二子は「完全ミルク」で育てようと思っています。
第一子のときは「母乳育児が当たり前!免疫もつくし、愛情も育つ」と助産師さんから言われるがまま、1年ほど授乳を頑張っていたのですが、もうやめます。

もちろん、助産師さんが仰ることも正しいと思うのですが、自分にとっての心地よさと、世間一般で言う正しさは必ずしも同じだと考えなくても良いと思うんです。
私の場合、「授乳に毎回1時間かかる」、「夜間もパートナーに任せられない」、あとは「お酒も飲めない!」(笑)、そんな小さなことがストレスだったので、これを機会に「あるべき」を手放そうと決めました。
第一子の経験から「母乳だろうとミルクだろうと、湧き出る愛情は変わらないな」と実感できましたし、何より「母乳育児をすると痩せる」と聞いたのに、全然痩せなかったので未練はありません(笑)。
母乳育児に限らず、「母親はこうあるべき」という固定概念が女性を苦しめて、少子化を加速させる原因の一つにもなっていると思うので、私はできるだけ選択肢を増やす行動にトライしていきたいんです。
先日、龍崎翔子さんが立ち上げた産後ケアホテル「HOTEL CAFUNE」も体験宿泊してみたのですが、素晴らしかったです。

新生児でも24時間託児ができて、産後の女性が心身をゆっくり回復させながら家族との時間を過ごせる環境を整えたホテルで、ファミリーハネムーンとして韓国や台湾では浸透しているカルチャー。今年はうちの会社でも新しい命が沢山生まれるので、他の社員にも是非お勧めしたいです。
産後ケアホテルはまだまだ価格も安くないので、日本でもこういった文化が浸透し、より多くの方が利用できる価格設定になると良いなと思います。
その他にも、生魚を控える妊婦向けの「加熱寿司」も試してみて非常に美味しかったので、SNSで拡散したところ他のパパママ世代の方々から大きな反響がありました。

経営者だからか、ユニークで新しい価値を生むサービスにはつい反応してしまいますね。
微力ですが、私の発信を通じて「新しい育児の選択肢」を知って、少しでもラクになる人がいたら嬉しいです。
※7月9日公開の第2話に続く