
2022年6月22日
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長男誕生を機に3週間の「育休」をいただきました。5月30日に『news23』に復帰し、今は通常モードに戻っています。
育休を取った感想をたくさんの方から聞かれるのですが、一言で言うなら「本当に取ってよかった!」です。迷っている人がいたら「だまされたと思って、取ってみたらいいですよ」と伝えたいです。
私が感じた育休の効果や課題については、後ほど詳しくお話しするとして、まずは私が育休を取ると決めた理由から。
もともと私はワーカーホリックで、放っておくと仕事に没頭するタイプ。自分が育休を取るなんて、20代の頃は想像すらしていませんでした。
でも2年前に結婚し、家族を持ち、初めて父親になることが分かったときに、不思議なくらい自然と「育休を取ろう」という気持ちが湧いたんですよね。

その理由はいくつかあって、一つは私の父が単身赴任の期間が長く、子どもの頃にあまり父と過ごせなかったこと。
当時は少し寂しかった記憶があるので、自分が親になるときはできるだけ子どもと過ごせるライフスタイルを選びたいという考えが潜在的にあったのだと思います。
もう一つは、報道の仕事を通じてさまざまな情報に触れる中で、「“男の子育て”を前に進めたい」という思いが強くなっていたこと。
企業が従業員に対して育休取得について説明する義務ができるなど、法整備も少しずつ進んでいますし、街中でバギーを押す男性も増えてきましたが、現実の企業社会では育休を取る男性はまだまだレア。
以前、私が担当するラジオ番組で「男性の育休」をテーマに話をするにあたって、実際に育休を取得した先輩方にヒアリングをしたことがあるんです。男性が子育てに参加する素晴らしさを知る半面、ハードルはいくつもあるんだなと実感しました。
特に、「休んだ後のキャリアは本当に大丈夫なのか?」という心理的ハードルは高いと思います。だからこそ、自分のような表に出る立場の人間がごく自然に育休を取って、復帰後にしっかり仕事をする姿を見せることが大事じゃないかって考えるに至ったんです。

アナウンサーって休むと分かりやすく“穴”が空きますし、その穴を埋めるための調整が即座に行われる職業なんですよね。
「自分のポジションがなくなるんじゃないか」という不安で育休取得をためらう男性に対して、自分がその不安を払拭できる存在になれたらなと。「ほら、大丈夫でしょ?」と言えるように、これから結果を出していきたいですね。
私は今、31歳。ありがたいことにチャンスに恵まれ、昨年は2020東京オリンピックの報道を担当し、「news23」のキャスターという要職もいただいて、アナウンサーとして脂が乗ってきた時期だという自覚もあります。だからこそ、やってやろうじゃないかという挑戦なんです。

復帰した初日の放送でも冒頭あいさつで「育休中は夜時間帯のニュースはあまり見られませんでした」と笑って言ったんですけれど、それくらい肩の力を抜いて戻れる空気をつくれたらいい。せっかく表に出るポジションをいただけているのだから、少しでも社会を前に進めるきっかけになりたいという思いがあります。
ちなみに、私の4歳下の妻は元会社員ですが、今はいわゆる専業主婦です。「奥さんが働いていないのに、なんで育休取るの?」「やることあるの?」なんて、悪気なく言われてちょっとモヤッとしたことは何度かありましたね。
でも、妻が仕事をしているかどうかは関係なく、子どもが生まれた直後にしっかりと夫婦で子育てに向き合えるかどうかが大事だと思っていましたし、実際にその生活をやってみて、それは確信に変わりました。
初めての子育てで不安を抱える妻を精神的・体力的に支えるだけでなく、私自身の学びにつながったのです。それは仕事にもプラスに働くものだと思っています。
では、私が育休中にどんな日常を送り、そこから何を学んだのか、お話をしていきます。
※6月23日公開の第2話に続く
<第2話予告>
・想像以上にハードだった育児の日常
・「ワンオペ外出」にチャレンジしたら…
・ライバルはAI 使ってよかったベビーテック
・予防接種を受けた小児科で抱いた違和感
・育休ビフォーアフター 世の中の見え方の違いとは?
