
最強クレカ3選
クレジットカード選び「今」を見直す!専門家厳選「最強3選」と後悔しない賢い活用術
クレジットカード140枚を保有し、年間150万円もの年会費を払う専門家、株式会社ポイ探 代表の菊地崇仁氏が最新のカード市場を解説する。複雑化するキャッシュレス決済や、人気のマイル・ホテル系カードに相次ぐ「改悪」の中、今本当に「使える」一枚を選ぶ方法とは何か。本稿では、菊地氏が選ぶ「最強クレカ3選」とその活用術、そしてカード選びで失敗しないための実践的ヒントを徹底解説する。

Q. なぜ専門家は多数のクレジットカードを保有するのか?
140枚ものカード数を維持するため、菊地氏はExcelを用いて全ての決済履歴を管理している。カードは使わなければ更新されないリスクがあるため、毎月1回は意図的に全てのカードを利用し、実績を積み上げているという。 これほど多くのカードを保有する目的は、ポイント還元のみではない。映画館の割引や限定イベントへの招待など、個々のカードに付随する「付帯特典」を検証することが本業の一つであり、その実証のために膨大な枚数が必要だと述べる。 また、数百ポイント程度の少額なポイントのために無駄な買い物をすることはせず、潔く失効させるというポリシーを持つ。これは、特典の本質的な価値を追求し、余計な出費を避ける賢明な姿勢を示している。

Q. クレジットカードのポイントはどのように活用すべきか?
カードのポイント活用には、「夢」と「現実」の二つの出口戦略があることを菊地氏は指摘する。 「夢」のあるポイントとは、マイルやホテル上級会員の特典に交換することで、1ポイントが10円から20円以上の価値に化ける可能性を秘めたものを指す。SNSのインフルエンサーの影響で、かつては多くの人がマイルやホテル系カードに殺到したが、相次ぐ「改悪」によりその価値が低下傾向にある。 一方、「現実」的なポイントとは、楽天ポイントやVポイントのように日常の買い物や生活費に直結し、着実に恩恵を受けられるものを言う。物価高の現在、日々の確実な還元を重視した選択が見直されつつある。自分のライフスタイルに合った出口戦略を明確に持つことが、賢いカード選びの第一歩だ。
Q. 人気カードに相次ぐ「改悪」の背景にある戦略とは何か?
近年、マリオットボンヴォイアメックスやANAアメックスのような人気のカードで、年会費が高騰し特典獲得条件が厳しくなる「改悪」が相次いでいる。 この動きの背景には、アメックスが年会費引き上げと同時にメタルカードを提供した「ゴールド・プリファード」で成功を収めた体験が影響しているとみられる。各カード会社は、年間400万円や600万円といった高い決済条件を設定することで、ユーザーが複数のカードを使い分ける「ポイ活の分散」を防ぎ、自社のカードをメインとして一極集中させる狙いがあるのだ。 これにより、ターゲット層は一般的なサラリーマン(年収1000万円程度でも達成は困難)から、経費決済の多い個人事業主や年収2000万円~3000万円以上の超富裕層へとシフトしているのが現状である。
Q. 専門家が「今選ぶべき最強クレカ3選」として挙げたカードは何か?
菊地氏がビジネスパーソン向けに選んだ、現在の市場で高還元率を誇り現実的なメリットを享受できる「最強クレカ3選」は、以下の通りだ。一つずつ、その詳細と魅力を見ていこう。
Olive Infinite
dカード PLATINUM
三菱UFJカード
Q. 初の招待不要ブラックカード「Olive Infinite」の魅力と年会費無料化の裏技は?
三井住友が2024年5月に投入した「Olive Infinite(インフィニット)」は、インビテーションが不要で誰でも申し込める初の最上位ブラックカードとして市場の注目を集める。 年会費は9万9000円と高額だが、日常的に利用するコンビニや特定の飲食店でのスマホタッチ決済で、基本還元率1%に最大8%から20%もの高還元(Vポイント)が加算される点が最大の魅力である。さらに、会員限定で予約困難なレストランの貸し切りイベントや、一流チケットの手配サービスなど、非日常を味わえる体験型ベネフィットが非常に充実している。 特筆すべきは、年会費を永久に「無料」にする裏技が存在することだ。これは、三井住友銀行に500万円以上、SBI証券に500万円以上を預け、かつこれら2口座の合計で5000万円以上の資産を保有した上で、年間100万円の決済を達成することが条件である。多額の資産を運用する投資家や富裕層にとっては、年会費無料のブラックカードを維持できる非常に有利な選択肢となる。また、もし体験型の優待が不要で純粋なポイント効率を重視するなら、年会費3万3000円の「プラチナプリファード」も強力な選択肢であり、SBI証券のクレカ積立で最大3%還元、Expedia利用で10%還元など、高い実利を享受できる。
Q. dカード PLATINUMと三菱UFJカードの「リアルな」魅力とは?
2枚目の「dカード PLATINUM」は、特にドコモユーザーにとって非常に魅力的なカードである。ドコモの利用料金に対して最大10%の還元が得られる他、2024年8月20日から連携が始まった「ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)」とdアカウントを連携させ、携帯料金の引き落としを設定すると、街中全ての決済で合計3%還元(通常1%+銀行連携2%)へと跳ね上がる。さらに、提携するマネックス証券でスイープ設定と月3万円以上のクレカ積立を併用すれば、街中での実質還元率は最大4.5%という驚異的な数値を実現可能だ。期間限定dポイントも投資信託の購入に充て、容易に現金化できるメリットも大きい。 3枚目の年会費無料「三菱UFJカード」は、先行する三井住友のOliveに対し、メガバンク同士の熾烈な競争を繰り広げる「後出し」の戦略的カードだ。Oliveの厳しい条件を大幅に改善し、専用アプリにログインするだけで+1%されるなど、還元率アップの条件が非常に緩いのが特徴である。東急ストア、大関、オーケーなどの大手スーパーや、松屋などの日常的な飲食店が対象店舗に含まれ、最大7%から20%還元(菊地氏の実績では14%程度)を享受できるため、物価高騰による食費負担の軽減に貢献する「生活防衛カード」として極めて高い価値を持つ。
Q. 後悔しないためのクレジットカード選び3つのヒントとは?
失敗しないクレジットカード選びには、次の3つの実践的な原則がある。
年間利用額の把握と集中: 複数枚のサブカードに決済が分散すると、最も有利な年間ボーナスポイントや特定条件達成の機会を逃しやすくなる。自分の年間の総決済額を正確に把握し、メインとなる一枚に決済を集中させる戦略が重要だ。
ポイント獲得上限の確認: 「最大〇〇%還元」という魅力的な謳い文句に安易に飛びつかないことだ。多くのカードには月間や年間のポイント獲得上限が低く設定されており、利用額がそれを超えると還元率が大幅に下がる。契約内容の細かな規約まで確認する慎重さが必要である。
メイン経済圏との連携: 自身のメインバンクや通信キャリアと提携しているカードを選ぶのが、現代のポイ活で最も重要となる。銀行の口座振替設定自体がポイント還元率アップのトリガーとなるケースが多いためだ。JAL、ANA、マリオットボンヴォイなど複数枚を中途半端に保有し、ポイントを分散させてしまうことは、年会費の維持コストが無駄になる最も非効率なパターンである。決済を一本に集約するか、各カードの強みを補完しあう最適な組み合わせ(例:マリオットとヒルトンのツイン運用)を検討する方が賢明な戦略だ。
