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高配当株&優待株投資/10億円投資家かんちの投資術
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2026年4月25日

10億円投資家かんちが教える、持ちっぱなしでお金が増える「高配当生活入門」。“お値打ち高配当株”の探し方と今後の相場の見通しを聞いた。 <ゲスト> かんち|個人投資家 1961年生まれ。49歳の時にFIREを実現した元消防士(公務員)。資産約10億円・年間配当金約2400万円の専業投資家。生活費の...
資産10億円投資家が語る「高配当株投資術」とは?
元消防士という異色の経歴を持つ投資家、かんち氏は、高配当株と優待株への長期投資により49歳でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を達成し、現在は10億円もの資産を築いている。彼は、自身の経験に基づいて、ほったらかしで年間2,000万円が入ってくる高配当株投資の極意を著書で紹介し、多くの読者の関心を集めている。
短期的な市場の変動に一喜一憂することなく、着実に資産を増やすかんち氏の投資法は、日々の仕事に追われるビジネスパーソンでも再現可能だという。本記事では、彼がどのようにして大暴落の危機を乗り越え、いかにして盤石な資産基盤を築き上げたのか、その詳細に迫る。
かんち氏の波乱に富んだ投資人生から紡ぎ出された5つの銘柄選定ルールと、未来の相場予測、そして初心者への具体的なアドバイスについて深掘りしていく。安値圏での仕込み方や売買の判断基準、インデックス投資との付き合い方など、実践的なヒントが満載である。

Q. なぜ高配当・優待株への長期投資が個人投資家に有効なのでしょうか?
かんち氏の投資法は「ゆっくり投資できる」点が大きな魅力である。年に一度の優待や配当を待つことで、日々の株価の動きに神経質になることなく、長期的な視点で資産を保有することが可能になる。これはまさに「ほったらかし投資」と表現されるゆえんである。
投資において時間軸を長く取ると、企業や経済全体の成長の恩恵を受けられる「プラスサムゲーム」となる。対照的に、短期売買は熟練のプロトレーダーが優位に立つ「ゼロサムゲーム」に近く、個人投資家が勝つことは難しい。本業を持つビジネスパーソンにとって、日々の市場動向を追う必要がなく、自身の生活と両立できる長期投資は理にかなった戦略だと言えるだろう。
優待や配当が長期保有のモチベーションとなるため、値動きを常に追う必要がない。
長期保有は経済成長の恩恵を受けるプラスサムゲームであり、本業を持つ投資家にとって再現性が高い。
短期売買はゼロサムゲームに近く、プロトレーダーに分があるため、初心者が手を出すべきではない。
Q. 過去の大暴落をどのように乗り越え、資産形成の転機に変えたのでしょうか?
かんち氏の投資人生は、バブル崩壊後の長い低迷期から始まった。入金しても資産がほとんど増えない時期が約10年続いたが、この間も配当金は着実に増え続け、彼の精神的な支えとなった。この原体験が「配当は株価変動に関わらず安定した心の拠り所になる」という確信を生んだ。

最大の転機はリーマンショックである。市場全体がパニックに陥り、株価が大暴落する中で、優良企業の配当利回りが20%近くに跳ね上がる状況を目の当たりにした。この機会を「絶好の仕込み時」と判断し、自身の預貯金に加え、なんと退職金までをも投じて割安になった株式を大量に買い集めたという。その結果、市場が回復した際には資産が劇的に増加した。彼曰く「暴落時に安く買えば買うほど、市場が戻り出した時の資産の伸びは大きい」と語る。
バブル崩壊後の長い低迷期に、配当が投資を続けるモチベーションとなった。
リーマンショック時、利回り20%以上の優良株が続出し、絶好の買い場と判断。
預貯金と退職金を全て投入し、安値圏で大量の株を買い付けた。
この大胆な行動が後の資産形成の最大の要因となった。
Q. かんち氏が実践する高配当株の「銘柄選定5つのルール」とはどのようなものでしょうか?
かんち氏の高配当株選定は以下の5つのシンプルかつ再現性の高いルールに基づいている。

配当利回りが4%以上であること: スクリーニングの際は3.5%から探し始め、PERやPBRが割高な銘柄は避ける。
過去10年間で増収増益のトレンドがあること: マネックス証券の「銘柄スカウター」や四季報を活用し、右肩上がりの業績成長を確認する。
一時的な要因による増益ではないこと: 不動産売却のような非本業での一時的な利益は除外する。
本業に関係のない悪材料での株価下落をチャンスと捉えること: 個人の不祥事など、企業の競争力と直接関係のない問題で株価が下がった場合、買い増しの好機と判断する。
複数の銘柄に幅広く分散投資を行うこと: 予測不可能な未来に備え、1つの銘柄に依存せず、多くの銘柄を持つことでリスクを軽減する。
売却のタイミングについては、一時的な業績不振であれば継続保有するが、数年間にわたり売上・利益が右肩下がりに悪化する「構造的な悪化」が見られた場合は、株価が半値になっていても損切りを決断すると述べた。
Q. 初心者がかんち氏の投資法を実践するには、何から始めるべきでしょうか?
まず、投資で最も大切なのは「退場しないこと」、そして「継続すること」だとかんち氏は強調する。そのためには、最初にまとまった資金が必要だが、その資金を捻出する第一歩は「節約」である。携帯料金の見直しなど、身近な固定費から削減し、毎月の積立資金を確保する習慣を身につけることが重要だ。
投資知識がほとんどない初心者がいきなり個別株に手を出すのはリスクが高い。まずはNISA口座などを活用し、全世界株式(オルカン)やS&P500といったインデックスファンドに積み立てることから始めることを推奨する。インデックス投資で市場の平均点を着実に確保し、安定した資産の土台を築きながら、書籍などで株式投資について体系的に学ぶ期間を設ける。そして、勉強を続ける中で個別株に興味が湧いてきたら、そこで初めて個別株投資に挑戦するのが、失敗を避けるための堅実なステップである。
徹底的な節約: まずは投資元本を捻出するため、生活費、特に固定費の見直しから始める。
インデックス投資から開始: NISAを活用し、オルカンやS&P500などのインデックスファンドで積立投資を行う。
体系的な学習期間: インデックス投資で土台を築きながら、並行して株式投資の勉強を進める。
個別株はその後: 知識がつき、自信を持てるようになったら、無理のない範囲で個別株(特に高配当株)に挑戦する。
Q. 日本経済の今後の見通しと、警戒すべき危険信号は何ですか?
現在の市場は、原油価格の高騰と円安によるインフレが続き、企業業績も好調であるため、この状況が続く限り株価は上昇トレンドを維持するとかんち氏は見ている。今後数年は日本株にとって良い時期が続くと予想する。

しかし、警戒すべき「危険信号」は、行き過ぎたインフレを抑制するために中央銀行が急速な金融引き締め、つまり政策金利を大幅に引き上げる局面である。具体的には、実質金利がプラスに転じる時や、日銀が年に2~3回も利上げをするような状況になった場合だ。このような金利上昇は資産バブルの崩壊を招き、日本経済が深刻な不況に陥り、株価が5年以上にわたって低迷する可能性も示唆した。かんち氏は、金利の動きを常に注視し、次の大きな調整局面に備えるべきだと提言した。