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富裕層になるお金の使い方
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2026年5月7日

1億円以上の資産を持つ「富裕層」。富裕層に「なれる人」と「なれない人」の違いは何なのか?富裕層に共通する思考や行動のパターンとは?税理士として多くの富裕層に接してきた森田貴子氏に聞いた。 <ゲスト> 森田貴子|税理士 ユナイテッド・パートナーズ会計事務所パートナー・税理士。慶應義塾大学会計大学院修...
【富裕層専門の税理士が解説】富裕層になるお金の使い方
富裕層専門の税理士が語る富裕層の実態は興味深い。彼らのお金の使い方や思考パターンを深く理解することで、私たちも富への道筋を見つけることができる。彼らはどのように富を築き、維持しているのか。そして、どのようなお金の哲学を持っているのか。税理士が長年見続けてきた富裕層の「真の姿」をQ&A形式で解説する。

Q. 富裕層とは具体的にどのような人々なのか?
税理士の森田貴子氏の分類によると、富裕層は主に「企業家富裕層」「創業家富裕層」「相続による資産家富裕層」「シン富裕層」の4つのタイプに分けられる。特に注目すべきは「企業家富裕層」だ。彼らはゼロからビジネスを立ち上げ、常に変化する市場に適応してきた者たちであり、そのお金の使い方は私たちにとって最も参考になる点が大きいと言える。
Q. なぜゼロから富を築いた「起業家富裕層」のお金の使い方が参考になるのか?
企業家富裕層は、お金をほとんど持たない会社員時代から長期的な視点で自己投資を行い、富を築いてきた。彼らは短期的な「タイパ」や「コスパ」を追求せず、一見無駄に思えることにも未来への投資としてお金や時間を使う「長期的合理性」を持っている。このマインドセットこそが富を持続させる鍵だ。彼らの行動は再現性が高く、私たちも資産が少ない段階から実践できる学びがあると言える。
Q. 富裕層が重視する「見えない自分資産」とは何か?
富裕層の資産は、目に見える有形資産(お金、株、不動産)と、目に見えない無形資産に大別される。後者の無形資産とは、「信用」「健康」「知識」「スキル」「ノウハウ」「家族や友人との絆」「困難を生き抜く知恵」などを指す。彼らは有形資産だけでなく、これら「見えない自分資産」の形成を非常に重視している。これらは一度有形資産を失っても立ち直るための強力な基盤であり、人生の幸福度を高める源泉だと考えている。
Q. 富裕層の「8つのストック支出」とは具体的にどういったものか?
富裕層の支出は、一般的な税務上の分類ではなく、自分自身の「資産」となる「ストック支出」として8つにカテゴライズされる。

価値ある体験(旅行、アウトドアなど)
継続的な学び(本、スクールなど)
体の健康(運動、食事など)
心の健康(ストレスケアなど)
家族(家族旅行、教育など)
繋がり(人脈、交流など)
社会貢献(寄付、ボランティアなど)
金融の投資
彼らはこれらの項目に意識的に投資し、単なる消費ではなく、自分の人生やビジネスを豊かにするための投資と捉えている。特定の分野に重点を置く人もいるが、バランス良く配分することが重要である。
Q. 富裕層が健康や家族にかけるお金の具体的な使途は何か?富裕層がお金を使わないものは?

富裕層は最高のパフォーマンスを維持するため、健康への投資を惜しまない。例えば、質の良い睡眠を得るための寝具、心身を整えるためのエステやサウナ、予防医療としての歯の定期クリーニングなどが挙げられる。彼らは移動時間でもあえて何もしない時間を作り、心身をリ整えることに投資している。これは単なる休養ではなく、仕事への集中力を高めるための「戦略的な投資」だと言える。家族に対しては、子供が3人いる傾向が強い。これは、3人の子供がいることで家庭内に「社会の最小単位」が形成され、協力や競争、支援といったコミュニケーション能力が自然と育まれるという教育的視点があるためだ。一方で、富裕層は自分の力でコントロールできない運任せの要素、例えば宝くじやギャンブルにはお金を使わない傾向がある。ビジネスで常にリスクと向き合い、自らの意思で道を切り拓いてきた経験から、限られた「運」を不確実なもので消費したくないと考えているからだ。
Q. 富裕層になれる人とそうでない人の違いは何だと考えられるか?
富裕層には共通する「8つの思考と習慣」が存在する。まず、好奇心やチャレンジ精神が旺盛で、早期リタイアはしない。彼らは仕事を趣味と捉え、生涯現役でい続けることを好む。次に、圧倒的な努力と行動量でやり抜いた経験があり、失敗を恐れず、何度も立ち直ってきた。また、時間を味方につけ複利で資産を育てる長期視点を持ち、凡事を徹底し、周囲との信頼関係を築くことを重視する。さらに、当たり前以上の価値を提供しようと常に努める。彼らは「時間こそが最大の資産」という感覚を持ち、お金を使って時間を買うこともいとわない。最後に、プロには敬意を払い協力を求めるが、決して丸投げはしない。自らも判断を下すために必要な知識や共通言語を習得し、主体的に意思決定を行う姿勢が特徴だ。
Q. 富裕層がお金を使う際に問いかける8つの質問とはどのようなものか?
富裕層は単なる消費(フロー支出)を避けるため、支出が将来の自分にとって「ストック(蓄積される資産)」となるかを判断する8つの問いかけを無意識のうちに行っている。

この支出は後で思い出として残りそうか?
そのお金の使い方に少しでも自分らしさが現れているか?
一瞬でも楽しい、嬉しいと感じた自分を大切にできたか?
買ったものよりどう使ったかを語りたくなるか?
その支出がちょっとした勇気や遊び心をくれたか?
なんとなくではなく、意思を持って選んだか?
支出後、良いお金の使い道だったと思えるか?
その支出は自分を甘やかすためではなく、心身を整える感覚に近いか?
これらの質問を通じて、彼らは衝動的な消費を防ぎ、自己成長や未来を豊かにする価値ある投資を見極めている。もちろん、収入より支出を抑えるという大前提は常に意識している。