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【甲子園ベスト4徹底解説】テレビで出来なかった「超深掘り解説」
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2025年8月20日

甲子園球史に残る激戦「県岐阜商 vs 横浜高校」やベスト4に残ったチームを、元NHKの高校野球解説・実況アナウンサーと元朝日新聞の記者が徹底分析。 勝敗を分けたターニングポイント、横浜高校・村田浩明監督の采配、そして優勝予想や大会を彩った好プレーを語り尽くします。 <ゲスト> 大矢正成|元 NHK...
高校野球ベスト4徹底解説:県岐阜商・横浜の激戦を振り返る
高校野球ベスト4が決定!激闘を振り返る
第107回全国高校野球選手権大会のベスト4が決定した。日大三高、県岐阜商業、沖縄尚学、山梨学院が準決勝に進出。特に注目を集めたのは県岐阜商業と横浜高校の準々決勝第3試合だ。延長11回の末に県岐阜商業が8-7で勝利を収めた試合は、「大会の歴史を振り返る時に必ず名勝負として語り継がれる一戦になる」と評された。元NHK高校野球解説者の大矢正成氏と元朝日新聞記者の安藤嘉浩氏が、この激闘を詳細に分析した。

Q. 県岐阜商VS横浜の試合はどのような展開だったか?
8-7という接戦だったが、試合展開は大きく揺れ動いた。県岐阜商業が序盤に先制し、5回の裏までに4-0とリード。しかし横浜は6回に3点を返し、8回には同点に追いついた。9回裏に県岐阜商業がさよならのチャンスを迎えるも、横浜の内野5人シフトなどの守備で逃げ切った。

延長10回表、横浜が3点を先制して7-4としたが、裏の攻撃で県岐阜商業も3点を返して同点に。そして運命の延長11回、県岐阜商業が4番坂口選手のさよならヒットで劇的な勝利を収めた。
Q. 県岐阜商業の采配はどうだったか?
初めての甲子園での采配とは思えないほど果敢な采配が光った。藤井監督は選手を信頼し、思い切った起用を行った。特に印象的だったのは以下の点だ:
6回から先発の渡辺投手から柴田投手へ早めの継投
延長10回裏に1年生の二和選手を代打に起用
最終回も若手の和田投手を登板させ、しっかり締めた
安藤氏は「挑戦者の采配だった」と評価。王者・横浜に対して思い切った采配を震わせた県岐阜商業が勝利を掴んだと分析した。
Q. 横浜の内野5人シフトとは何か?
試合の焦点となったのが、横浜が9回裏と10回裏に見せた「内野5人シフト」だ。これは左翼手を内野に入れて内野手を5人にする珍しい守備策。
村田監督は「レフト方向に引っ張れないバッターに対してヒットゾーンを消すため」と説明。「釣りでも、魚のいないところに餌をつけても釣れない」という考えで、打球が飛ばない場所の守備を捨て、打球が集中する場所に守備を集中させる戦略だった。
このシフトは2度実行され、1度目は県岐阜商業のスクイズに対して、2度目は1年生代打に対して成功。「語り継がれる場面になる」と専門家は評した。
Q. 両チームのピッチャーはどうだったか?
県岐阜商業は渡辺投手(2年)で先発。横浜打線を5回まで無得点に抑えた。6回から柴田投手(2年・エース)にバトンタッチしたが、この継投が試合の流れを変える一因となった。

横浜は小田投手(2年)で先発し、5回途中から奥村投手(エース)に交代。奥村投手はほぼストレート一本で勝負し、最後まで力で押す投球を続けた。大矢氏は「もう少し変化球を交えても良かったのでは」と指摘した。
Q. 試合のターニングポイントは?
安藤氏は県岐阜商業のピッチャー交代を挙げた。「6回から柴田投手に変えたことで、思いがけず横浜に追い上げられた」と分析。
また延長10回裏、県岐阜商業の6番小谷選手の3点タイムリー二塁打も大きかった。「小谷選手は高めの球をしっかり振り抜いた。豪快な一打だった」と安藤氏は評価した。
そして最後は、延長11回裏2アウト1塁3塁から4番坂口選手が放ったさよならヒット。「真ん中高めのストレートをレフト前に運んだ」と大矢氏は解説した。
Q. ベスト4の他のチームはどうか?
日大三高は、2年生の田中選手の活躍が目立つ。準々決勝でも田中選手がホームランを放ち、チームを勝利に導いた。エース近藤投手は「粘り強いピッチング」が持ち味で、「緩急やコントロールの良さ」が特徴だ。
沖縄尚学は2年生ピッチャー2人の活躍が光る。末吉投手(防御率1.00)と荒垣投手(防御率0.82)の「左右の好投手」が、打線の少ない援護点を守り抜いている。
山梨学院は打線の強さが際立つ。特に4番の横山選手(打率.800)、7番の小和田選手(打率.545、身長194cm)など「切れ目のない打線」が強み。準決勝では「沖縄尚学の投手陣vs山梨学院の打線」という構図が注目される。
Q. 準決勝の見どころは?
第1試合の日大三高vs県岐阜商業では、日大三高の3番本間選手と5番柴田選手(ともに左打者)の復調がポイント。県岐阜商業は全体的に調子が良く、特に小谷選手の活躍が期待される。

第2試合の沖縄尚学vs山梨学院は、「投手力vs打線」の好対決。沖縄尚学の2人の2年生投手が山梨学院の強力打線をどこまで抑えられるかが焦点。「3点くらいに抑えられれば沖縄尚学に勝機がある」と大矢氏は指摘した。
準決勝も熱戦が期待される高校野球。県岐阜商業は16年ぶりのベスト4、沖縄尚学は初のベスト4と、新たな歴史が刻まれつつある。