不動産 SKILL SET
住宅のプロが教える後悔する間取り/コスパが悪い設備/泥棒に狙われやすい家の特徴
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2025年7月22日

実家が大家業を営む三四郎・小宮が不動産をイチから学ぶ「不動産SkillSet」。第4回のテーマは「間取り」。後編では、コスパの悪い設備と防犯術を紹介。 <ゲスト> 三四郎 小宮浩信|実家が大家さん 船渡亮|一級建築士
自宅の間取りで後悔しないために!専門家が教える注意点Q&A
家づくりで最も重要な「間取り」の選択。いざ住んでみたら「こんなはずではなかった」と後悔したくないですよね。一級建築士の船渡亮さんに、間取りの失敗例や防犯対策のポイントについて聞きました。

Q. 洗面所やお風呂のドアは内開きでも問題ないですか?
洗面所や脱衣室のドアは「内開き」だと危険です。洗面台で顔を洗っている時にドアが急に開くとぶつかる危険性があります。また、もし脱衣室で倒れた場合、内開きだと救出が困難になります。このため、脱衣室のドアは基本的に「外開き」か「引き戸」にすべきです。

引き戸が最も安全で実用的な選択と言えますが、外開きでも問題ありません。特に家族の安全を考えると、この点は妥協せず設計時に確認しておくべきポイントです。
Q. 寝室のドアの位置で気をつけるべき点はありますか?
寝室のドアは枕元に近い位置に設置すると、就寝中の家族に気を遣うことになります。例えば、夜中にトイレに行く際、ドアの開閉音で寝ている人を起こさないよう神経を使うことになります。
この問題は、ベッドの配置を変えるか、ドアの位置を枕から離れた場所に設計することで解決できます。家族の睡眠の質を考慮した間取りを検討しましょう。
Q. 後悔しやすい間取りや設備にはどのようなものがありますか?
後悔しやすい間取りや設備には以下のようなものがあります:

1. 多すぎるドア:ドアの開閉が多いと動線が悪くなります。例えば、玄関から入ってキッチンまで6回もドアを開閉するような間取りは避けるべきです。必要なところには設置しますが、音や匂いを遮断する必要がない場所では減らすことを検討しましょう。
2. シューズクローク:人気の設備ですが、これを設置することで他のスペースが犠牲になることがあります。靴の収納は通常の下駄箱でも十分対応可能で、玄関の奥行きを取るなどの工夫で対応できます。
3. 玄関手洗い:感染症対策として人気ですが、玄関入って正面に洗面台があると生活感が出てしまいます。設置する場合は、視線から外れる位置に配置するのがコツです。
4. 大きすぎるユニットバス:子どもが小さいうちは便利ですが、成長すると一人で使うことが多くなります。スペースと費用のバランスを考慮しましょう。
5. タンクレストイレ:見た目はスッキリしていますが、一般的なトイレと比べて故障時に全体を交換しなければならないケースがあります。約20年で買い替えが必要になる可能性を考慮して選びましょう。
Q. バルコニーは必要ですか?
バルコニーは必ずしも必要ではありません。実際に使わないなら設置を見送ることも選択肢です。バルコニーは10年ごとにメンテナンスが必要で、雨漏りのリスクも高まります。布団干しなど実際に使用頻度が高い場合は価値がありますが、ほとんど使わないのであれば、そのスペースを他の用途に活用する方が良いでしょう。
Q. はしごで登る小屋裏収納は便利ですか?
小屋裏収納は追加の収納スペースとして有用ですが、主要な収納として考えるべきではありません。出し入れが面倒なため、年に数回しか使わないものを収納するのに適しています。例えば、雛人形や季節物の装飾品などです。
ただし、出し入れの手間を考えると、使用頻度が減っていく可能性もあります。まずは1階・2階の収納をしっかり確保し、それでも足りない場合の補助的な収納として考えるのが良いでしょう。
Q. 防犯対策として間取りで気をつけるべき点は?
防犯対策として以下の点に注意しましょう:

1. 窓の対策:地面から高さ2m以内の窓、バルコニーやひさしから高さ2m以内の窓は防犯対策が必要です。不要な窓は減らし、必要な窓は防犯ガラスや面格子を設置しましょう。
2. 窓の位置と大きさ:通風が必要ない場所(トイレ、パントリーなど)の窓は「はめ殺し窓」にするか、人が入れない大きさ(400×250mm以下)にすると良いです。
3. インターホンの位置:敷地の入口に設置すると、不審者が家の周りをうろつくのを防げます。ただし、いたずらされる可能性もあるため、バランスを考慮して配置しましょう。
4. 足場になるものの配置:エアコンの室外機やエコキュートなど、侵入の足場になりうるものは窓やバルコニーの近くに置かないようにしましょう。
5. 外構の設計:完全に囲うより、オープンな外構の方が周囲から見えるため防犯上有利です。死角を作らない設計を心がけましょう。
Q. 防犯性の高い窓はどのように選べばよいですか?
防犯性の高い窓を選ぶポイントは:
1. 南側は日当たりのために大きめの窓を設置しても良いですが、西側や北側など不要な窓は小さくするか、省略することを検討しましょう。
2. 換気が必要ない部屋(トイレ、パントリーなど)は「はめ殺し窓」を採用すると防犯性が高まります。
3. 小さな窓(400×250mm以下)なら人が入れないため、防犯対策は不要です。
4. 上部に窓を設置すると、手が届かず侵入されにくくなります。
窓の数や位置は、防犯と採光・通風のバランスを取りながら決めることが大切です。
Q. キッチンの配置で後悔しないためのポイントは?
キッチンは家の中心となる場所です。後悔しないポイントとして:
1. リビングが見渡せる位置に配置すると、子どもの様子を見ながら料理ができます。
2. 将来的に家族が増えたり成長したりした場合を想定して、ダイニングテーブルを置くスペースに余裕を持たせましょう。
3. 洗面所や浴室との動線を考慮し、家事がスムーズにできる配置を心がけましょう。
4. 玄関からキッチンへの動線はシンプルであることが理想的です。買い物帰りに荷物を持ったままスムーズに移動できるようにしましょう。
家づくりでは、現在の生活スタイルだけでなく、将来の変化も見据えた間取りを考えることが大切です。専門家のアドバイスを参考に、後悔しない家づくりを実現しましょう。