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大谷翔平を徹底分析
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2025年7月6日

投手復帰後、3試合目でメジャー自己最速163,6キロをマーク。念願のサイ・ヤング賞は獲得できるのか。元ドジャースの斎藤隆、野球アナリストの岡田友輔、佐々木浩哉を迎え、MLBで活躍する日本人投手をデータと元選手の視点から徹底分析。 <ゲスト> 斎藤 隆|野球解説者 91年ドラフト1位で 横浜大洋ホエ...
【投手に復帰した大谷翔平を徹底分析】
大谷翔平選手がピッチャーとして復帰し、メジャー自己最速163.6km/hをマークしたことが話題となっている。MLBデータ分析の専門家と元ドジャース投手が集まり、大谷選手の投球フォームの変化や球質の変化、さらには日本人投手のメジャーでの活躍について語り合った。

Q. 大谷翔平選手のピッチャー復帰後の印象は?
大谷選手は二度目のトミージョン手術からピッチャーとして復帰し、すでに3試合の登板を終えている。3試合目のロイヤルズ戦では最速163.6km/hをマークするなど、予想以上の出来栄えを見せている。
本来であれば、二度目のトミージョン手術からの復帰はマイナーリーグでリハビリをするのが通常だが、大谷選手が「二刀流」という特殊な存在であるため、メジャーリーグでのマウンドで調整せざるを得ない状況にある。そのため、まだ調整段階の投球を全世界に公開することになっている。

Q. 投球フォームはどのように変わったのか?
大谷選手はエンジェルス時代とは投球フォームを大きく変更した。エンジェルス時代はセットポジションから投げるスタイルだったが、現在はノーワインドアップで投げている。これにより、体の回転を使わず、下半身の力を直接投球に活かすフォームとなっている。
このフォーム変更の意図としては、体への負担を減らすことが考えられる。31歳を迎えた大谷選手が二刀流として長くキャリアを続けるためには、体への負担を軽減する必要があるからだ。
Q. 球質や制球力に変化はあるのか?
データ分析によると、球質自体は2年前とほとんど変わっていない。ただし、制球力については改善の余地があるとされている。フォームを変えたことで、まだコントロールが完全に戻っていないようだ。
また、腕の角度も年々下がってきており、今年はさらに低くなっている。これにより、投げる球種や変化の質にも影響が出ている可能性がある。スイーパーに関しては変化量が小さくなり、制御しやすいように調整しているように見える。

Q. 今後どのような調整が必要か?
専門家によると、大谷選手は投球フォームを変えた目的が「打たせて取る」投球スタイルへの転換である可能性を指摘している。これまでの三振を多く取るスタイルから、より効率的に打ち取るスタイルへと変わることで、1イニングあたりの投球数を減らし、より長いイニングを投げられるようになる狙いがあるとみられる。
「今まで5回、6回しか投げられなかったのを、7回、8回にできるようにしたいという意図があるのではないか」と分析している。

Q. 完全復帰はいつ頃になる見込みか?
通常、投手のリハビリは玉数を15〜20球ずつ増やしていくが、大谷選手は打者としても出場しているため、余裕を持った調整が必要だ。このペースでいけば、4〜6試合後には100球前後の投球が可能になるとみられている。
時期としては、7月初旬から約1ヶ月半から2ヶ月かかるため、8月後半から9月頃には先発として完全復帰する可能性が高い。これはちょうどポストシーズン直前のタイミングとなり、ドジャースがワールドシリーズに向けて調整していくタイミングと合致している。

Q. メジャーリーグで活躍する日本人投手の特徴は?
今永昇太選手と松井裕樹選手については、身長が180cm以下にもかかわらず、メジャーリーグで活躍している点が注目されている。データによると、今永選手のストレートは「ホップ」する特性があり、通常より沈み量が少ないことが特徴だ。松井選手も同様にカット気味に入るストレートを投げている。
これらの特徴がメジャーリーグの打者にとって対応しづらい球質となっており、活躍の要因となっている。特に、メジャーリーグでは高めの速球が効果的とされており、日本人投手の球質が合致していることも成功の理由だ。

Q. 日本人投手が2年目以降も活躍するための工夫とは?
多くの投手が2年目に苦戦する中、特に注目されているのが千賀投手だ。彼の武器であるフォークボールはアメリカでも「フォークボール」と呼ばれており、通常は「スプリット」と表記されるアメリカでも特別な扱いを受けている。

また、山本由伸選手は2年目の調整として、シンカーの使用頻度を増やすなど、球種配分を変化させている。メジャーリーグの打者は対応力が高いため、1年目と同じ投球では対応されてしまう。そのため、常に変化を加えていくことが重要とされている。

メジャーリーグのトレンドとしては、ダウンスイングの打者が増えたことで高めの速球が多用されるようになり、それに対応するために打者も変化したことで、今度は沈む球種(シンカーやチェンジアップ)が増えてきているという循環がある。