PIVOT TALK BUSINESS
ビジネス会話は「声」で決まる
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2025年2月28日

「スライドを駆使してプレゼンしたのにうまくいかない」「商品のセールスポイントが伝わっていない」‥誰もが経験するビジネスコミュニケーションの苦い経験。その苦手意識が、「声」を変えるだけで伝わるようになるかもしれない。自分の「声」を最大限に引き出す方法を元NHKアナが伝授する。 <ゲスト> 墨屋那津子...
声の使い方を変えるだけで人生が変わる!元NHKアナの墨屋那津子が教える「伝わる声」の秘訣
あなたの声は、あなた自身の印象を大きく左右している。しかし多くの人は自分の声の使い方に無自覚だ。「何度も聞き返される」「話がうまく伝わらない」と悩んでいる人は、実はそれが「声のせい」かもしれない。

誰も気づかない「声」の影響力
Q: 声の大切さはどんなところにあると感じていますか?
声の大切さに気づいたのは、自分自身の経験からです。私は何も変わっていないのに、声の力で人生の扉がたくさん開いたと今になって気づきました。自己紹介でさえ、声だけで印象が変わります。
多くの人は自分が聞き返される理由が声だとは気づいていません。声の出し方は単純でシンプルなので、一度教えると小学生でも一瞬で声が魅力的になる自分を実感できます。それだけでも話し方に自信が持てるようになります。
Q: 伝わる声になっていない人が多い理由は何ですか?
まず第一に、声の使い方を習ったことがないので、どうすればいいかわからないのです。自分が聞き返される理由が声にあるとは気づいていません。多くの人は無意識に声を出しているので、声が原因だとは思わないのです。
また、ほとんどの人は自分の声が好きではありません。録音した自分の声を聞くと「嫌だ」と感じる人がほとんどです。自分の声を鏡のように確認する方法がないので、不安なまま声を出し続けることになります。

声のコントロール力が人を変える
Q: 伝わる声と伝わらない声の違いは何ですか?
多くの人は自分の声を大きくしたり小さくしたりするコントロール力がありません。例えば、一生懸命伝えようとすればするほど、音量を上げる時に声が高くなってしまいます。
適切なのは地声のまま大きくすることです。「おはようございます」と多くの人に伝えてくださいと言うと、多くの人は「おはようございます!」と高い声を無意識に選んでしまいます。

Q: 成功者に共通する声の特徴はありますか?
伝わる声は風鈴のような声です。風鈴を手で押さえると音は止まり、響かなくなります。人間も同じで、緊張するとより声が伝わりにくくなります。伝わる声の第一条件は、心も体もリラックスした状態で出す声です。
ただし、ただの地声ではありません。家族と話す時のようなボソボソした声ではなく、地声にエネルギーを加えた声です。多くの成功者はこの「エネルギーを加えた地声」を使っています。これは呼吸の量などちょっとしたコツで実現できます。
声の原則を知れば誰でも変われる
Q: 声にも原則があるのですか?
言葉の中には音の原則が潜んでいます。その一つは「音は自然に下がっていく方が聞こえやすい」という原則です。NHKでは「読み下し」や「抑揚曲線」、アナウンス学校では「段差上がり」と呼ばれるものです。
一般的に分かりやすく言うと、一つの意味のまとまりの中で声が上がり下がりしない方が意味が伝わりやすく、自然なのは徐々に下がっていく形です。例えば「ああ」と言うと、声は上がらずに下がりますよね。この原則に反すると、話が伝わりにくくなります。

Q: 具体的にどう変えればいいですか?
例えば「今日のテーマは声で自分らしさをどう伝えるか」と言う場合、最初の音を強めに出し、徐々に下げていくと聞き取りやすくなります。これは人間として、また動物として自然な形だからこそ心地よく聞こえるのです。
伝える側と伝わる側は別人格で、伝えやすいことと伝わりやすいことは全く違います。多くの人は一生懸命伝えれば伝わると思っていますが、そうではありません。一生懸命になればなるほど体も心も緊張して、声も硬くなり、息も短くなります。するとボツボツと区切った話し方になり、長く感じられてしまいます。
滑舌が人生を変える?
Q: 日常生活で声の力をアップする方法はありますか?
滑舌を良くすることが最速の成功法です。滑舌の良さは甘く見られがちですが、成功者には滑舌の良い人が多いのです。例えば「キャリーパミュパミュ」と発声してみてください。こうした発声練習を続けることで、声の明瞭さが増します。
また、声の印象診断も効果的です。声の音量、エネルギー、速さなど20項目ほどに渡って分析し、自分の声の良い点と改善点を知ることで、声に対する自信がつきます。
自分らしさを伝える声の使い方
Q: AIが発達する時代に、声の重要性はどう変わりますか?
今はAIが発達して、チャットGPTなどを使えば素晴らしい文章が誰でも作れる時代です。そんな時代に自分らしさを出すのは声です。
同じ自己紹介でも、第一声が「はい」と弱々しい人と「はい!」と元気な人では、どちらが選ばれるか明らかです。その違いは声のシンプルな使い方で生まれるのです。
私自身、NHKを辞めた後にナレーターとして活動する中で、ある大使夫人や企業のCEOから声の教えを請われるようになりました。声の使い方を教えるうちに、多くの人の人生が変わっていくのを目の当たりにしてきました。
例えば、声が小さすぎて雑談もできなかった営業マンが、声の使い方を変えただけで俳優のオーディションに合格し、今では映画監督を目指すまでになった人もいます。またアナウンサーを目指していたけれど書類選考すら通らなかった人が、声を変えることでNHKの地方局のキャスターになった例もあります。
声は自分のギフトです。正しい使い方を知り、自分本来の声を取り戻すことで、自分らしさをより効果的に伝えることができるのです。