教育新常識
東大に合格した子の家庭が幼い時にやっていること
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2025年1月23日

子育て・教育の新常識を一流講師から学ぶ。現役保育士で育児アドバイザーのてぃ先生が実践する声掛けシリーズ後編。自分で考えて挑戦する子の条件とは。 <ゲスト> てぃ先生/保育士 育児アドバイザー 現役の保育士でありながら、SNSの総フォロワー数が160万人を超えるインフルエンサーとして活躍。保育士とし...
子育て新常識!子どもの自主性を育てる効果的な言葉がけとは?
子どもが公園で遊んでいて帰りたがらない時、あなたはどう声をかけていますか?「もう帰るよ、置いていっちゃうからね」と言ってしまうことはありませんか?実は、そんな言葉がけが子どもの成長に影響するかもしれません。今回は子育てのプロフェッショナルが教える、子どもの自主性や積極性を育てるコミュニケーション術を紹介します。
Q. 子どもが公園で遊んでいて帰りたがらない時、どう声をかければいい?
「もう帰ろう」と言っても遊びに夢中な子どもに、ついつい「置いていっちゃうからね」と言ってしまうことがあります。しかし、これは子どもにとってネガティブな表現です。
より効果的な方法は、「帰ろう」ではなく「お家に行こう」というポジティブな言い方に変えること。そして「あと3回滑ったらお家に行こうね」と具体的な回数を示すと良いでしょう。
ただし、回数を伝えるだけでは不十分です。子どもに回数を視覚的に理解させるために、例えばバッグから3つの物(ペットボトル、マグカップ、スマホなど)を取り出し、1回滑るごとに1つずつバッグに戻してもらいます。これにより子どもは自分で回数を認識できます。
さらに、最後の1回を特別なものにすると効果的です。「最後の1回は抱っこしてビューンとやろう」など、帰ることを楽しみにするような工夫をすると、子どもは喜んで帰ろうとします。これを繰り返していると、子どもから「今日も最後の1回あれやってね」と言ってくるようになります。

Q. 子どもが積極的になる育て方は?
子どもが積極的になるには、新しいことをどんどん始めさせるよりも、「できたことを可視化して自信を持たせる」ことが大切です。
例えば、子どもの良いところを付箋に書いて壁に貼る方法がおすすめです。「○○くんは面白い」「○○くんはお友達に優しい」「○○くんはご飯をたくさん食べる」など、褒めたことを一枚ずつ書いて貼ります。
文字が読めない年齢の子どもでも、親が言ってくれることと、その枚数分だけ自分の良いところがあると視覚的に理解できます。これにより、子どもの中で「自分は○○ができる」という自信が育ちます。
この「幹」となる自信があれば、新しいことにチャレンジする時も「自分はできるかもしれない」と積極的になりやすく、たとえうまくいかなくても「でも自分には○○という得意なことがある」と精神的な支えになります。

Q. 子どもの物覚えを良くする方法は?
物覚えの良い子どもを育てるには、「説明を聞くより先に実践させる」ことが効果的です。例えば折り紙を教える時、先生の説明を最後まで聞いている子よりも、聞いたそばから失敗してもいいから実践している子の方が早く覚えます。
重要なのは「覚えること」より「使うこと」です。学んだことを定着させるなら、その日の振り返りとして親に教える時間を設けましょう。「今日学校で習ったことをママに教えて」などと促すと、子どもはモチベーションが上がります。
実際に、記憶の定着に関する研究では、覚える時間が3割、実践する時間が7割の比率が最も効果的だったそうです。一生懸命覚えさせようとするより、使う機会を多く作る方が記憶に残りやすいのです。
Q. 夢中になっている子どもに話を聞いてもらうには?
子どもが遊びに夢中になっている時、いくら「ご飯だよ」と声をかけても聞いてくれないことがあります。それは、子どもが「電車の世界」など自分の世界に入っているからです。
効果的なのは、まず子どもの世界に大人が入ること。例えば電車で遊んでいる子どもに「こんにちは、ママ電車は山手線ですよ」などと一緒に遊びながら会話を始め、「そろそろお腹が空きませんか?」と自然に話題を変えていきます。
子どもの世界観に合わせて話しかけることで、子どもも受け答えしやすくなり、こちらの要望も伝わりやすくなります。大人の要望だけを伝えようとしても、夢中になっている子どもには届きません。
Q. 子どもの頑張る力を育てる言葉は?
子どもに頑張ってほしい時、「ちょっとこれ手伝って」と指示するより、「○○くんがいてくれて良かった」と存在を認める言葉をかけましょう。
例えば「ティッシュ取って」と言うのではなく、「ママは今困っているから、ティッシュを取ってもらえたら嬉しいな」と声をかけ、子どもが行動した後に「○○くんがいてくれて良かった」と伝えます。
この「自己有用感」、つまり自分がいることで周りが喜んでくれていると感じることが、子どもの頑張る力につながります。大人も誰かから「あなたがいてくれて良かった」と言われると嬉しいものです。
また、子どもに自分で考えて行動してほしい時は、指示するのではなく質問形式で促すと効果的です。「ご飯食べなさい」ではなく「おかずどれから食べる?」と聞くだけで、子どもは自分で考える機会を得られます。

Q. 子どもが泣いた時、どう対応すべき?
「男の子だから泣いちゃだめ」「自分で頑張れ」と突き放すのではなく、まず子どもの気持ちを受け止めることが大切です。子どもが泣くのは、目の前の大人が自分を助けてくれるという信頼感があるからです。
その信頼を裏切ると、「困っていても誰も助けてくれない」という不安を植え付けてしまいます。これはメンタルの弱さにつながります。
逆に、「誰かが助けてくれる」という安心感を持つことで、子どものメンタルは強くなります。特に危険な行動をした時は、叱り方の温度感を普段と変えて、命に関わることとそうでないことの区別を子どもに分かりやすく伝えましょう。

Q. 子どもの危険な行動を防ぐには?
子どもが道路に飛び出すなど危険な行動をした時は、言葉だけで諭すより「劇」で伝える方法が効果的です。例えばぬいぐるみを使って「くまさんが道路に飛び出したら、車にぶつかって痛い痛い」と見せると、子どもは視覚的に理解できます。
また、日頃から「ストップ」の練習をしておくことも大切です。家の中で手をつないで歩き、「ストップ」と言ったら止まる遊びを繰り返していると、いざという時に条件反射で止まりやすくなります。
子育てに正解はありませんが、これらの方法を参考にしながら、子ども自身だけでなく親自身も大切にする気持ちを持つことが、良い子育ての基本かもしれません。