社長改造
管理部門が全員退職!組織崩壊の危機
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2024年9月22日

「社長を30日で改造」する新感覚ビジネスドキュメンタリー。 プロによるコーチングで、社長の課題を明らかにして、30日で改造していく。 <ゲスト> 野田クリスタル(MC/マヂカルラブリー) 明石ガクト(改造された社長/ワンメディア 社長) 徳谷智史(社長改造請負人/エッグフォワード 社長) <目次...
「電車に乗ってしまった男」〜動画の教祖・明石ガクトが抱える存在意義の危機
会社は順調なのに全員退職?原因は社長の内なる葛藤

Q. 番組「社長改造30Days」ではどんな人物が今回登場するの?
今回改造されるのは「ワンメディア」の社長、明石ガクト。これまで2回の「社長改造」でご意見番として出演していた彼が、今回は当事者として登場する。動画のカリスマ、動画の教祖として、TikTokやYouTubeのプロモーション動画を手がけ、過去3年で10億回を超える再生数を叩き出し、TikTokのアワードでは手がけた2作品が部門賞を受賞するなど、創業10周年の今、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長中の会社だ。
Q. なぜ明石社長は「社長改造」を受けることになったの?
驚くべきことに、明石社長から番組側に相談が持ち掛けられた。その理由は「管理部門の人が全員辞めてしまった」という危機的状況。会社としても個人としても全てうまくいっているように見えた明石社長が、なぜこのような事態に陥ったのか。
Q. 明石社長のバックグラウンドは?
静岡県静岡市生まれの明石社長は、元々は内向的な少年だったが、高校で演劇部に入り、脚本を書くようになる。舞台の制約に気づき、大学では映像を専攻。その後、エキサイト社に入社するが、26歳の時に父親を亡くし、人生の有限さを実感。そこで本当にやりたいことに向かって企業に踏み切る。
しかし、起業初年度の売上は年間5万円と散々なスタートだった。その後、Facebookで流行り始めたバイラル動画に着目し、SNSでの動画広告事業を始め、社名も「ワンメディア」に変更。3年間がむしゃらに動画と向き合った結果、道が開け、初の書籍も出版することになる。
Q. コロナ禍では会社はどうなったの?
2020年、コロナ禍で経営破綻の危機に追い込まれるが、ある新卒社員との出会いが転機となる。その社員は競合他社から内定取り消しを受けており、明石社長は「社会人としてのスタートに動画を選ぼうとしていた人間の未来を、動画が殺すのは良くない」と考え、採用を決断。
その新卒社員から「先輩方は制作マインドが強いですね。今の時代、クリエイターに作ってもらえばいいのでは」という提案を受け、事業モデルを自ら動画を作るのではなく、クリエイターに動画を作ってもらう形式に転換。さらにTikTokにフォーカスすることを決め、事業が大きく成長する。
Q. 明石社長の本当の悩みは何?
表面上は「管理部門全員退職」という問題だが、根本的な課題は別にあった。徳谷智史氏は「ガクトさん自体がどういう存在でどうありたいのかというところが、ご本人の中でもぶれている」と指摘。
周囲の人間からは「本当はカルチャースターになりたかったのに、スタートアップ経営者の電車に乗ってしまった」「自分をよく見せるための社長であり、ワンメディアなんですよね」という声も。
明石社長自身も「会社がうまく回ってしまっている」ことに対して複雑な思いを抱えていた。半年間何もしない時期があっても業績は伸び、「自分がいなくても会社が回る」という状況に存在価値の危機を感じていたのだ。
Q. 明石社長の葛藤とは?
明石社長は会社の現在のメイン事業であるショート動画に対して、個人的には興味がない。会社を成長させる中で「メンバーが立ち上げてくれた事業」という認識だった。しかし社員は「社長が何に向かって命を燃やしているのか」を見たいと思っており、そのギャップに苦しんでいた。
創業時は経営することに必死だったが、経営が安定してきた今、「本当になりたい自分になれているのか」という、ずっと蓋をしてきた問題と向き合うタイミングが来たのだ。しかし、それは会社のみんなが向いている方向とは違うかもしれない。そんな孤独と向き合うことを突きつけられている。
Q. 社長が会社と乖離していくというのは珍しいケース?
徳谷氏によれば、「よくある」現象だという。ほとんどの社長は社内には「この会社のことで自分が悩んでいる」「この方向でいいか困っている」「自分も関わりたいけど関われない」とは言えない。そうした悩みを抱えたまま、どんどん溝が深くなっていくのだ。
Q. 明石社長への周囲の声は?
社員や友人たちからは意外にも、明石社長を後押しする温かい言葉が多かった。「自信を持ってほしい」「どんな意思決定だったとしても、絶対思いづらい。決めて揺れ返しても友達だよ。それ含めてこの社長だから頑張れるんだ」など。
そうした声を聞いた明石社長は涙を流し、「自分とこう関わりが深い周囲の人が、こういう風に自分を捉えているんだという目線が入った。自分というものと周りの人という間に、これからやりたいことってあるのかなって改めて思った」と心境の変化を語った。
Q. 社長改造の結果、明石社長はどんな決断をするの?
番組内では最終的な決断は明かされていないが、明石社長は「そこに向き合っていく」と前向きな姿勢を見せている。自分が本当にやりたいことと会社の方向性の間で葛藤しながらも、周囲のサポートを得て、新たな一歩を踏み出そうとしている。
「自分が何やりたかったんだっけ?」という根本的な問いに向き合い、企業としての成功と個人としての幸福のバランスを模索する明石社長の姿は、多くの経営者や働く人々にとって共感できるものだろう。