2022/03/29
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竹下 今回のゲストはビザスクCEOの端羽英子さんです。今日は特別に、執行役員CEO室長(取材時)の宮崎雄(ゆう)さんも同席してくださっています。宮崎さんは、どんな役割を担っていらっしゃいますか。
端羽 基本的には、いつも飛び回っている私が行き届かない部分をカバーしてくれています。経営企画を担当しながら、もう一つ、スポットコンサルサービス「ビザスクlite」の事業部長も兼ねていまして、セルフマッチングの部門も見てもらっています。
佐々木 ビザスクは創業からちょうど10周年を迎えるということで、会員数がどんどん伸びてきていますよね。「世の中の変化」と「働き方の変化」と「ビザスクの進化・成長」は、同期するところがあるのかなと。
この10年のビザスクの変化、そして、日本の働き方のマーケットの変化を、端羽さんはどう感じてきたのか。振り返っていただけますか?
端羽 まずこのグラフが、10年分と言いながら最初の2年分ぐらいのデータがないんですよ。実は、登録してくれる人があまりにも少なかったから、データを取っていなかったんですけど……。
VCさんから、2014年に初めて投資してくれたときに「現実を直視しよう」と言われまして。それでデータを取り始めたというくらい、本当にはやらなかったサービスですね(笑)。
佐々木 ある種、「早すぎた」ってことなのでしょうね。
端羽 働き方改革が始まったときには「やっと時代がついてきた」と思いましたし、そこが成長の転換点でしたね。
佐々木 世の中の動きとすごく一致するサービスなんですね。グラフがきれいな右肩上がりじゃないですか。
竹下 この10年、一番つらかったことは何ですか。
端羽 そう聞かれると毎回同じ答えを言うんですけど、あまりつらかったことはなくて(笑)。このグラフに載っていない創業初期の「暗黒時代」でさえも、厳しい金融の世界からきた私からすると、「スタートアップって加点主義で楽しいなぁ。何やってもちょっと良くなって褒められる」と楽観的に捉えていて。
その後は数字がついてきたので、なおさら楽しいし。今でもユーザー数は16万人いますけど、他の業界大手と比べてこれを「データ量が少ない」と思うか、「伸び代しかない」と思うかの違いかなと。
佐々木 会社員時代と何が変わりましたか。
端羽 会社員時代は部下がいなかったので、自分のチームができたことが一番大きいかもしれないですね。
佐々木 自分は良い上司だと思いますか。
端羽 どうですかね(笑)。
宮崎 「昨日の自分よりも、今日の自分のほうが賢い」と言ってよく方針を変えたりしますが(笑)、持ち前の明るさでメンバーを引っ張っていくリーダーだと思います。